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三話 やらかし講座・技編

暇を持て余し、剣術ばかり…というか素振りばかりやっていた。たまにクソ親父と長兄が憂さ晴らしに俺をしごいてくるのだが、手加減無しで生傷が絶えない…児童虐待防止法なんて無かった。


負けっぱなしは悔しい。というか、このままだと稽古中の事故って事で殺されかねない。間違いなくそうなる。あるいは重大な後遺障害によって捻くれる。クソボンボン化する…きっと原作はそうだったんだ、間違いない。


が、現時点で体格差も大きく、俺は誰かに師事しているわけでもないから勝てる手段が思い浮かばない………わけでもない。


元々、この世界は乙女ゲームである。しかも、ゴブリンなどの魔物が出たりする設定がある剣と魔法のファンタジー…但し、その要素ストーリーには必要なく、最初の地の文で語られるだけ。何それぇ…ですわ。


が、それを活かす(?)時があった。クソコラボである。ヒロインと攻略キャラ、他婚約者や人気キャラ15名の壮大なコラボ(企画倒れ)をやったのは某戦闘ものアプリゲーム。落ち目ではあったがCMくらいは見た事ある、国民なら名前は知っているであろうものであった。


お決まりの期間限定コラボ。原作では全く関係ない属性付与して、必殺技(笑)を実装させて有料ガチャ配布である…通称、「華星(ハナホジ)コラボ」 ホシじゃない。鼻ホジである。


その蔑称通り、訳分からん設定追加による原作ブレイカー…見え透いた華星ファンからの搾取作戦失敗で、アプリ運営会社の株価赤字転落。ついでにコラボ第二弾と銘打たれたパチンコ化の話が流れたとの噂もあった。それはどうでもいいが、正直その手は使いたくなかった。


コラボの設定では、ミュゼットやメルモニカたちが使える回復魔法、王子たちが使える各属性攻撃魔法、婚約者令嬢たちが使える各属性補助魔法、サブキャラが使える特殊攻撃などなど…期間限定なだけに無駄に強いスキルが振られていた。バランスブレイカーでもあったが、それはいつもの事と聞く。さすがにそこまでは攻略サイトみただけで手は出せなかった。そもそもやってなかったし。


だが、どれでもいいから一つでも使えたらと思う。無理だろなぁ…無理なんじゃないかな。無理であって欲しい…だって、誰も魔法使ってないんだもん。ど田舎だから使ってないのか、実は魔法使えるとか嘘っぱちであったとかであって欲しい。


とりあえず、出来ない前提ではあるが、ミュゼットとは兄妹なのだから回復魔法は使えるだろうと高を括って唱えてみる…



聖回復(グランヒール)………ううーん」



ちょびっとだけ回復した。いや、使えるんかいっ!


但し、切り傷が少し消えた程度である…ホ●ミくらいである。せめてケ●ルくらいは欲しかった。命名、「小聖回復(ヒール)」 完全に下位互換である。使えるとか喜ぶべきではない。


調子に乗って連続して掛けた。なんとか傷は完全に消えた。魔力切れで疲れたとかは無い。後で傷が消えてるの問い詰められそうな気もするが、味噌っカスの傷の具合なんて覚えてないか。


別の魔法も使ってみた。火、水、木、光、闇………攻撃や補助魔法は全く使えなかった。賢さが足りない、やかましいわ。


後は、サブキャラの技だが…第四王女の『騎士団召喚』とか第三王女の『民の叡智』とか無理ゲーである。暴虐的な集団攻撃とかどないせいちゅうねん。王族系の特殊攻撃は無理。そんな高貴さも人徳も持ってない…


となると、後は眼帯クール(ライバル)男装騎士学生(サブキャラ)の「パワースラッシュ」だけである。所謂強斬り…ただ強く斬るだけ。脳筋がっ!


強く斬るだけ…力とか溜めるのか? 溜めたら回転してもいいんじゃないかと思うが、正直分からん。逆手に持って逆袈裟すればストラッシュになるんじゃね…もう眠いよ。それパトラッシュや。


とか考えてて、ふと思い至る。俺、今まで愚直に素振りばかりやってたけど上から下へ振り下ろすだけで突きとか他の動作やってなかったなと。まず、そこからやらないと勝てるわけないよ、パトラッシュはもういい。


そして、ファンタジーによくあるこの片手剣である。ちゃうねん、片手剣は主人公ポジがよく使うありがちな武器だが前世日本人の俺には合わないんや。日本人って言ったらやっぱり刀だろ、日本刀だろと(異世界ものにありがちな思考)


本当は2本の片手剣で双剣使いとかがロマンだけど、そんな器用さ皆無。とりあえず、そこら辺の木を切って木刀で我慢しよう…サーベルでもあればいいんだけど。


後で木を切り倒した事で怒られるのは言うまでもない。だが、小聖回復(ヒール)があれば大丈夫さ……賢さが下がった気がする。

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