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二百九十六話 やらかしのその後8

不思議な薬(粉バナナ)は大人気になっていたのはさておき、種馬発言してたのを聞いた一部の嫁たちに縛られて搾取されたのは言うまでもない……



「アレク、最初からノリノリだった」


「アレクシール…そうやって不安煽ってワザと襲われるように仕向けるのやめろよ…」


「そういうレシアが一番ノリノリだったじゃんか」



ノリノリの嫁たち。普段やられっぱなしだからと頑張るが、女の子の体力と野猿の体力の差を舐めてもらっては困る(舐められなくても困る)


まあ、たまには椅子に縛り付けられて嫁たちが頑張る様子を見るのもいいものだ(いざとなったら縄くらい千切れる)


そこまでする嫁たちの行動……思い当たるところはある。3年子無しは去れとか白い結婚とかがまかり通る世界観なのが乙女ゲームである(偏見)


だが、そこは元三次元人アレクである……むしろ、白い結婚解消相談所とかこっそり開設している嫁もいる我が家。それはさておき、正直なところ子どもが居なくてもいい。一生独身でもいいと一度は思った俺にしてみれば嫁がいるだけで十分なのである。



「アレク、そんなだから積極的に襲われる」


「そうだぞ。子どもの居ない夫人なんて何の価値もないとかって風潮あるんだからな…育休とか色々制度作ってる癖に、アレクシールは根本的な事全然分かってないだろ」


「子どもの有無で価値が決まる社会なぞ分かりたくもないだーよ」



社会改革出来る立場の大公爵だけど、そんな気概なぞ伴ってない。むしろ、そこまでやったら国の根幹に携わって摂政とか関白とかにさせられるんだろうさ(俺は殺生しか得意じゃない)


ただ、子どもが多いから偉いとか少ないから偉くないとかってのは嫌い。ましてや、子捨てだってまだまだ多いのよ。孤児院も併設予定の新築建設中だし…


一方で、社交界も面倒。令嬢と夫人では関わる層が違う…まあ、年齢的な事とかあるので全てとは言わないみたいだが。年功序列の方が地位より強い事もしばしば…つまりは老害(言い方)


いくら身分が高かろうが、実績という名の子持ちで男産んでなきゃ下に見られる闇の社会図である……他国の姫様が降嫁してきてもいびる小姑集団的なもの。タチ悪いわぁ…


その洗礼は多くの嫁たちも受けたらしいが、さすがは俺の嫁…論破しまくったようだ。なお、俺らからも厳重に抗議文は送っておいた(大公爵と三公爵家を敵に回して済むと思うなよ)


なお、論破したので三人以上は産むと意気込んでいる今年社交界デビューした嫁も居る(むしろ毎年産む気満々である)



「まあ、あのいけすかない伯爵夫人のババアに毅然と言い返したシルディナはさすがだったけどさ…」


「『貴女はもうこれ以上産めないでしょうが、ワタクシたちはこれから愛する夫の子を何人、何十人と産めるのです』だったか……」


「その演劇でがっぽり稼いだ」



バナナ組でその手の作り方が上手い奴経由で今話題の演劇とまでなっているシルディのセリフ……嫁姑問題に一石を投じるものとなってるとかなってないとか。


むしろ、そのせいでシルディの積極性がマシマシ。他の嫁も追走してマシマシ……はよ分身の術とか習得せねばならん(そんな世界観ではない)


まあ、演劇大成功ロングランでシルディだけでなく色々と大盛況…売上の一部で新居にバナナ畑が出来るとか出来ないとか。そっちはともかく、切り裂き公爵の哀れな娘は賢姫となったわけよ。なら、次は…



「アレクシール、あたしは絶対やらないからな」


「アレクの物語を先にすべき」


「何が楽しくて俺の血みどろ物語をやらねばならぬのか」



レシアの物語とか人気出そうなんだけどなぁ…サクセスストーリー的な意味で。それに比べたら俺の悪食女癖悪い血みどろ物語なんて流行るわけないじゃん…そんなのならハナホジストーリーを執筆したるわ(大爆死間違いなし)


まあ、レシアの物語したら役者の子役が舞台上で風呂入らなきゃいけないから責任取らされるから仕方ないと思おう(むしろ、懸案だわ)


なお、次回上演ルチル原案のバナナサクセスストーリーは一部界隈で大流行した。大流行したのだが、俺にはさっぱり理解出来なかった…演劇難しい。バナナの擬人化を理解するのはもっと難しい…

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