二百九十五話 やらかしのその後7
マリアとシルディの懸念……子ども返りするまでミュゼットを弄ぶ悪夫アレクという印象は正直大半の嫁が抱いている様子。後、ロリコンナイト…
だから、嫁たちの行動パターンは二極化しているのだ。孕んで避けるか、身を呈するか……どっちみちである(お前を愛する事しかしないと宣言するアレク)
だから、最近思うのである……
「俺、仕事辞めて種馬として生きていくのが一番じゃない?」
「アレク兄様…そういうのがお望みなんですか?」
「さすがにアレクお兄様が望まれても大公爵に罪を着せてするような立場にするわけには……せめて、家門から生娘を数十名はご用意は出来ますけど」
誰も、これ以上ハーレム築くつもりは無いねん。ただ、なんだかんだで仕事忙しいから十分に構ってやれないダメ旦那だから育休とか色んな休み駆使しても限界ある…
幸いな事に騎士団には優秀な部下嫁たちばかり……むしろ、俺たち一家が不在で回るか疑問だが、少なくとも俺居なくてもいいくらいには組織体制整ってきた。なら、ここいらで辞めてプー太郎してもいいんじゃないかなと…
それでどうして種馬になるのかだって…嫁が欲求不満だからである。むしろ、人数が人数だから仕方ないのであるが……はっきり言って、嫁たちの合計給与に比べたら俺の収入なんて微々たるものである(競馬のお金除く)
そんなならいっそ、ヒモ…もとい主夫として頑張れば良いのではと思う。むしろ、そうでもしなきゃこれから子育てするにあたり色々と大変だと思う……仕事は代われても父親は代われないという教え。
「…アレク兄様。それで種馬は違うと思います」
「せやかてメルよ、今ほとんどそんな扱いじゃないか。俺、腹ボテプレイ望んでないけど押し倒してくる嫁もいるんだぞ」
「アレクお兄様に捨てられたりしないように皆様必死なんですよ…」
捨てられる事はあっても捨てるわけないだろうに……むしろ、幸せ家族計画(サッカークラブが出来る以上)を考えてるくらいだぞ。なお、サポートメンバーとかも含めた数な。
だいたい、捨てられるの懸念している割に増員勧めてくるからエルの言葉も信用出来ないけど……仕方ないね、娯楽少ない世界だし(テキトー)
俺、一部界隈で夜の帝王とか呼ばれてるんだろうか……誰が巨大なコウモリやねん。
まあ、次々と孕ませてたら言われるのは仕方ないので諦める。むしろ、それが次々と縁談入れようとしてくる理由なのも一定の理解はする……恐ろしき貴族社会。
「そこまで分かっているなら種馬なんて言わないでください。下手すれば家門の方々が通常より多い薬物投与してでも多くの孕み袋用にと仕立て上げかねませんから…」
「なにそれ、こわい…」
「アレク兄様…全員が全員恋愛感情を持っているわけじゃないんですよ。政略的なものや恩義からのもの、単に裕福な暮らしをしたいとか私利私欲だってあるんです。お手つきになったら引き返さないから今まで拒んでいたのに、そんな欲に忠実となればどうなるか…」
分かっているけど、薬まで使う事ないじゃん…不思議な薬飲まされて海を見たなら漁業始めて新鮮な魚食べさせてあげたいけど(刺身と寿司が食べたい)
そんなおかしな発想はさておき、やっぱり嫁増やすのは絶対無しである。今でさえ毎日精のあるものを食ってるからこれ以上カロリー増やしたくない……高コレステロールとか気になる年頃ですわ。運動は嫁たちとしてるけど(意味深)
なお、こうやって一緒に飯作っていない時に薬混ぜてないか問うたら、露骨に目を逸らされた……ヒ素とかじゃないなら構わないけど。どうせ亜鉛とかウナギの粉末とかだろうけど……サプリメント業でも始めるかぁ(流行らんわ)




