二百九十四話 やらかしのその後6
思わず馬頭観音を彫ってストレス発散したアレクです……女神像の横に置いたら罵倒されたのは言うまでもない(結局、カップ焼きそばのストッパーにされた)
それはさておき。嫁たちがミュゼットの子ども返りレベルの愛され方をされたくないという事実に少なからずショックを受けている……その事、ミュゼットに伝えたら当然だと冷めた目で返された。
まあ、全員が全員そうとはいわない。ただ、面倒な事に貴族令嬢ってのはそこまで感情を表に出せない生き方を強いられているのである……という事にしておこう。実際、令嬢じゃない嫁はデロッデロに甘やかすのに弱い。
が、例外ってのはあるのである…
「だからな、無理して俺とまぐわう必要なんてないんだぞ。むしろ、こうやって膝の上に乗って甘やかす方がいいのよ」
「アレクシール様…そう言いつつも毎回何度も求めてきますよね?」
「お兄様、無理なんてしてません。むしろ、妻としての役割だけじゃなくてしたいからしてるんです」
ロリ嫁筆頭のマリアとシルディを侍らせてソファーで寛いでいるロリコンナイト……まあ、この前シルディも成人になったんだけどね。でもまだまだロリである(むしろ、定義的には大半がロリ嫁)
とはいえ、強制的に結婚させられたのは俺の方だし無理とかしてないのは分かってる。むしろ、限界まで搾取されてからが本番の鬼畜アレクの猛攻を頑張って耐えてるとは思う(まだ3回の変身を残してる)
でも、最近俺に触発されてロリコン最高なる風潮があるとか無いとかで地方では幼い花嫁が増えたとか増えてないとか……他人の事なんか知らんがな。
そんな事で躊躇とかしてるわけじゃない。成人してるマリアとシルディ……でもロリ体型なのだ。こうして少し無理あるけど2人同時に膝の上に乗せられるのだ(アンとコニーなら余裕)
この世界には新生児治療室もなければ産婦人科なんてのもない。子を産むなら命がけ…更に言えば、後継が優先で母体は後回しな風潮とかも男尊女卑だから少なからずある。
結局のところ、マリアやシルディ…後、将来的にアンとコニーが出産でどうにかなる可能性があるから心配なのだ。自称神や俺、ラティーの力程度で助けられない可能性だって0じゃない。
「アレクシール様……御三方が助けられなければそれは運命だと思うのです。そもそも、私めは本来ならば片足を失って傷物になるはずだったのでしょう? それを変えたのはアレクシール様じゃありませんか。可能性を考えるのは結構ですが、それで本末転倒な事を考えないでくださいませ」
「うぐぅ……でも、でもだって…」
「お兄様、論破されてますよ?」
口で勝てるわけがないアレク…なお、上か下かは言わない(全敗)
俺としては散々関白宣言しているのに理解してくれないのだ…俺より先に逝ってはいけない。俺を追いかけて逝ってもいけない……なお、他は求めてない(仕事も出来ないアレク)
懸念も分かるのよ。もし戦争とかになって敗戦したらマリアは…ってのは前にも回想してるわ(なお、その時は俺戦死してると思う。きっと晒し首にもさせられる)
そんな懸念より、マリアにしろシルディにしろ学校なり社交なりして友人を増やして欲しいと思うのよ…俺が友人皆無なだけに尚更。
「アレクシール様、友人から新しい妻を探してこいと仰るんですね?」
「違うよ」
「なら、愛人ですか?」
「全然違うよ」
どうして増やそうと考えるかなぁ……え、ミュゼットが可哀想だからだって。ミュゼットばかり回数が多いから負担軽減したいって………ゴリラ一族の体力舐めてますがな。後、ミュゼットが甘え下手だから仕方ないんやで。ミュゼットと同等の回数したら他の嫁の大半は自我崩壊させる自信があります(ミュゼットですら最後まで変身してないアレーク)
なお、自我崩壊してもいいからしろと押し倒されてソファー汚してメルとアンに怒られた模様…革張りのソファーに買い替えよう。




