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二百九十一話 やらかしのその後3

早いもので一年……嫁たちに結婚の紙を突きつけられた記念日である。まあ、後で追加したけど…何ならいつでも追加出来るように嫁たち画策してるけど(二枚目が必要とか裏に書くとか話してるのをよく聞かされる…)



「早いような短いような…」


「もっと混ぜた方が良いのかな?」


「いや、そういうわけではなく…」



一年だからケーキで祝おうと巨大なケーキをリテラと一緒に作ってる最中……なお、後方では未だに悪阻で苦しむ禁酒嫁が生クリームの匂いにやられていたりする。


それでも参加しているのは色々と思うところがあるからだろう…更にコニーが材料無償で持ってくるんだもん。どうせ、嫁たちの行動力を褒め称えたいとかなんだろうけど。


まあ、それが無かったら今の生活も無いし、きっと誰も選ばずアンだけ連れて逃げ出してただろう事は間違いないんだろう…(その場合、原作破壊もしてるから尻拭い無しの混沌へ…)


といっても、今やアンですら喫茶店を多々経営する猛者……役立たずは俺ばかりなり。早く地図師として今まで以上に活躍したい。



「アーくんはまだそんな事言って…騎士団長として居なきゃ困るって王城では言われてるのに…」


「代わりの効かない人間が居る組織ほど脆いものはないぞ。そいつが居なくなれば一気に崩壊だ……国を壊すつもりなら俺たちが行方をくらませれば済む」


「アレクくん、それは…」


「例えば、生まれてきた赤子が誘拐されて脅されたならどうよ?」



幼い子など誘拐するのは簡単だ…邪魔する三男とか居なきゃ尚更。その先の末路はキングコングと同じである……まあ、ミュゼットが誘拐されたら王子たちがまともに育ったかは別問題だけど。


この国における安全性はある程度担保されてはいるが周辺諸国とか含めると微妙…いつ何があるか分からないのである。バナナ組があちらこちらで影から警護しているとはいえ、隙というものは必ず生じるわけで…



「まあ、その時はその時だが……自称女神曰く、そんな事になったら魔神復活・世界滅亡とかあるそうだし」


「「またまた…」」


「冗談だとは思うけどもな……後、復活する前に俺が世界滅ぼすわ」



少なくとも、嫁子に害を与えられたなら黒幕見つかるまで諸外国に単身戦争仕掛ける(その前に諸外国に居るバナナ組が黙ってない)


結果は言わずもがなであろう……もっとも、それに呼応して魔神(何処かの地下で眠っている実母らしい)が復活するみたいだけども(もしかしなくても何処かの墓地?)


アレクシール・カノーラとは一体何者なんだろうかとアイデンティティを疑う今日この頃…ただのハーレム野郎でいいのに。


とりあえず、その事は投げ捨てて置いてケーキ作りである。ミリスベルみたいに悪阻で食べられない嫁もいるので生クリームのケーキだけではいけない…というか、妊婦は甘いもの摂りすぎよくない。


なのでメインはおからクッキーだったりする。自家製豆腐作りで師匠が食い切れないほどのおからがあるのが良かったのである……高貴な嫁たちは嫌がりそうな気もするが(偏見)


まあ、生クリームやチョコのケーキもあるしレモンケーキも作る。何でも作る…そしたら子を作られる気もする。いや、まだマリアたちは早い。ロリコンナイト、守るべき一線は守る……守りたい、この笑顔(きっと守れない)



「それを回避するためにも、ミリスベルとリテラには痛みに耐えて元気に赤子を産んで、出産は大変なものだ。体が成熟してないなら尚更だと分かるように見せてくれ」


「アーくん…言いたい事は分かるけど、言ってる事最低だよ…」


「アレクくんアレクくん…痛みにもがいてるミリスベル様を放置出来る?」


「………出来ますとも」



悪阻を抑えるようミリスベルの背中を撫でている現状で何の説得力もないのは分かってるねん…というか、ベッドで散々説き伏せて妊娠させたのに未だに理解されてない。まあ、本当に理解させるなら押し倒したりしないし押し倒されないんだけど…


俺の枕にはYES以外書かれてないのよ。むしろ、嫁たちの枕にもYESしか書かれてない………中には妊娠しているのにである。腹ボテプレイはしたくない……なお、赤ちゃんプレイはしてみたいと思わなくもなくもない。オムツのポリマーってどう作れるんだろう?


いや、今はケーキだ。何ならパイも作ろう…ニシンのパイにしよう(ジ○リ飯脳)


なお、ニシンのパイを妊娠のパイとこじつけられて押し倒されるまで、後4時間…

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