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二百八十七話 やらかし新婚編27

聖夜の性なる戦いは俺全敗…いつもの事。まあ、サンタコスには勝てないよ……後、当面孤児院訪問禁止された。当然だわな…(孤児娘たちの業の深さよ…)


そんなだから年末年始行事もほぼ空白なアレクです。お年玉も大幅カットして構わないというお達し…大公爵を襲おうとした罪は重いのだ(プレゼント渡しに行かなきゃそもそも回避していた件)


なので、大公爵家はまったりとした年末年始……を過ごせるはずもなく、年始の行事に参加させられそうである。



「正月は昔から年越したソバ食べて寝正月して過ごすって決めてんだい」


「駄目です。大公爵なんですから筋は通さないと」


「聖人と呼ばれているんですから、教会にいらしてください」



マリアとラティーが正月の予定を埋めてこようとしてる…新年参賀とかミサとかに出ろと。俺、正月はアニソン見て刑事ドラマ、漫才見てアニメの集中放送見て過ごしてたボッチよ。初詣すら面倒な男よ……なお昨年は年明け警備で地獄を見た男です。


嫁の希望を叶えてやりたいが、正月くらいは休ませろ……嫁の実家に顔を出すくらいは付き合えるが、その延長だと思ってくれと言われてもねぇ…客寄せパンダアレクだって休みは欲しい。



「ただ高い所に立ってにこやかに手を振るだけです。それを3回やれば良いだけです」


「寒いもん。それに今、王城の中でクリーチャーが居るって話じゃないか」


「それは近衛騎士団が全力で対処しています」



何やら、クリパの残飯からでっかい鶏が現れて増殖しているとか……それ、スタンピードじゃね?(栗饅頭なら滅んでた)


唐揚げやらフライドチキンやら油淋鶏やら作って大量消費しているそうな……いや、揚げ物ばかりやん。


そんな食糧事情はさておき、ルチルやコニー班にも応援要請あったそうな。もう王城で鶏専門店やれば良いんでないかい…開店セレモニーなら参加するのも吝かではない(一回で済むから)



「王城の参賀は2日目ですが、年越しは是非教会で過ごしましょう」


「朝まで生討論するつもりとか言ってたやん…」


「当然です。でも、他にも色々しますよ」



討論内容が「主神レイリス様の好物は何か?」でなければもう少し行く気はあった…焼きそばでええやん。自称レイリス様がそう言ってるのに…(ラティー含めた教会側は頑なにパンとワインだと主張している模様)


そんな討論に参戦するつもりは皆無だが、コメンテーターとして参加させられそうな悪寒…正月から何させるつもりだ。


せめて餅つきとかならやるけど、臼も杵もない…餅米すら。取り寄せればなんとかなりそうだけど、熱い餅を嫁の白魚のような手で丸めさせて火傷させるつもりはない。


教会ではどうせ焼きそば食わされるんだろうなぁ…年越し焼きそばとか流行らないと思う。カップ麺があれば話は別だが…(当日、ポロッとそんな事を口にしたから、後年カップ焼きそばの創始者とか呼ばれるようになったのは甚だ遺憾)


結局のところ、どんなに抵抗しても嫁のお願いには逆らえない尻に敷かれる(自称・愛妻家)アレクなのである……でも、3日目は完全休養よ。嫁の実家に挨拶行くのはそれまでに駆け足でする。むしろ、忙しいんだから参賀まで来いという(大公爵の権力使う)


4日からは普通に仕事だから完全休養したいんや……本当なら年末年始にバカンスとかやりたい。嫁たちの労を労いたい……と思うものの、誰一人欠けたら国が機能不全になりかねない状態なので無理。


なお、3日目は完全休養のはずなのに休めなかったのは言うまでもない……おせち料理作ってなければゲッソリし過ぎてた(嫁が多いと色々大変なのよ、悟れ)

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