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二百八十四話 やらかし新婚編24

そして迎えたクリスマス…イヴイヴ。さすがにイヴには出来ない。性夜は誰も奪えないのがお決まり……というか、そもそもこの世界の主神の生まれた日は違うらしいし…(焼きそばの日らしいよ)


そんな意味分かんないクリスマス…そして意味分かんないクリスマスパーティーが始まろうとしているわけである。



「なのに、なんで受付してるんだろう…」


「アレクお兄様が受付していた面々を張り倒したからです……」


「あんな連中を受付にしたバナナ組が悪い」



バナナ組(実働隊でなく貴族隊)の連中は見誤ったのだ…ここは王城だが、招待客が貴族だけだなんて誰が決めたんだ(たーんえーたーん)


孤児院の子どもたちの精一杯のおめかしを侮辱したバナナ組員は俺が駆逐してやった…ルチルによって繁殖場行きも命ぜられた。主催者として、子どもたちには後日服を進呈しよう…


というわけで、人手不足なので招待客を知ってる俺が受付するしかないじゃないである…平民や貧民が王城に入るなんてって輩には二、三日牢屋で楽しい楽しいクルシミマスパーティーご招待も兼ねて。


エルも手伝ってくれてるので顔知らない貴族に対しては任せた…ほぼ知らんけど。顔と名前とが一致するのは犯罪者の方が多いのがアレクです(なお、だいたい故人)


そんな先行き不安だらけのクルシミマスパーティー…エルだけが動いているわけじゃない。案内係を買って出たのはティア……無下に扱われるには高位過ぎる血筋という事を分かってない連中への囮役を自負していた。


まあ、ミュゼットやメルが少しでもバカにされたらブチ切れるし、アンやコニーがバカにされたら降臨するし、以下同文な俺が負担掛けているのは分かっているが、未だに他の嫁より劣っているみたいな自己嫌悪が見られるティア……まあ、そんな作戦なんだろうけど。



「旦那様、次は誰を案内しますか?」


「いや、そういうのは下々の者(主に挽回しようとしているバナナ組連中)にやらせておけば良いんだぞ?」


「それは旦那様の方では…」



エルはお互い様という目で見ているが、オマエモナーである。まあ、それを言い出せばルチルだって動いているわけだし何やってんだ主催ってものである(運営ならぬ主催が病気)


まあ、王城だしメインはマリアとミリスベルだろうと思っている連中が多いと邪推しているから構わねーのだ。所詮、王家の威光を頼りまくっているダメ亭主である……ぐっすん。



「まだ新居が出来てないから仕方ないですよ……それに、そんなに卑屈にならなくても…」


「エルよ、考えてもみてくれ。俺に擦り寄ってくるメリットなんて悪い事してたら罪を軽くしてくれるかもってくらいなんだぞ……でも、俺はマリアやミリスベルの親族を首置いてけする妖怪体操第三なんだぞ?」


「旦那様、少し落ち着きませんか?」



確かにここ数週間は仕事の後でクルシミマスパーティーの準備に忙殺されてきたわけで疲れてますよ、解放されたら年末年始はまったり過ごすんだ……


できんけど。キングコングらが正月は王都っしょって気分でやってきてるから。死んだ目で構っているミュゼットとメルとコニーよりはマシか……後、アンも嫌そうにしている。



近隣にしかクルシミマスパーティーの招待状配ってないのにな…招待外の客ってめんどくさい。身内だから尚更である………辺境伯が私欲のためだけに一家総出で辺境から出てきて大丈夫かと。


色々と不安だらけのクルシミマスパーティーが始まろうとしていた……なお、何故か王城内に焼きそば屋台が出店している謎はスルーしようと思う。後で消臭費用請求されそうなのもスルーしよう…

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