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二百八十一話 やらかし新婚編21

王城にはよく行く。具体的には週一……それとは別に呼び出されたのだ。大公爵と公爵全員集合……あれ、俺志村ポジ?



「俺、白塗りになって変なおじさんしなきゃいけないのかなぁ?」


「ご主人様、何を言ってるんですか?」


「お兄様、真面目な席ですよ?」


「アレクシール様は場を和ませたいんですよね?」



アン、シルディ、マリアのロリ嫁三人が同席…他が学業や仕事忙しくて来れなかったともいう。ミュゼットたちはお茶飲みに行ってるだけなのにさ…


後、場を和ませたいが為だけに変な殿様ごっこはしたくないぜ。するならペットと戯れたい(師匠乱入演出)


というわけで、議題は戦争とかって不穏な事ではなく国王賞(秋)を始めとする国王生誕行事についての話し合いというか、盛り上げていくにはどうすればいいかという国王の愚痴を聞く無駄な時間…


そもそも先の首無し王子のやらかしで王家の権威は失墜。話題のロリコンナイトに王女二人嫁がせて一時は盛り返したが、あくまでも王都の盛り上がりで他の地域での盛り上がりは違う。王都民には多く知られるロリコンナイトも、地方では単なる噂話……らんらんるー?


むしろ、「戦争になりかけたのを防いだからって王女二人も娶りやがって…潰す」という嫉妬を招いて結婚式前夜の襲撃に至ったのは記憶に新しい……なお、未だにシオマネキ連中はベッドの上。


そんなんだから王家の信用は地平線すれすれ。今後の税収だの何だのに悪影響不可避…だからこそ、何かをしなければならないと思うのは必然なのだが………何をするねん?



「アレクシールよ、良い案はないものか?」


「変装して場末の酒場で同年代のおっちゃんらと仲良くなるのが一番だと思いますん」


「そんな絵空事、おいそれと出来るわけなかろう…」



国王が絵空事と断じたそれ、娘が率先してやってましたが。むしろ変装すらしてませんでしだが…後、否定するなら俺に振るな。むしろ帰らせろ…ロリ嫁たちとイチャイチャしたいわ。


時代劇などで鉄板の変装して下町に馴染むが却下されたわけだが…それ以外で親しまれつつも威厳を示すとか難しい事を言ってくる。農業でもすれば良いんじゃないかな。稲作とか……時期が悪いけど(そもそも王都は米作りしてない)


他にいい案はと公爵たちに問うが、ありきたりの夜会(夜会狂いのティアパパ)とか、そんな事より仕事しろ(義姉)とか、バナナ祭りだ(バナナ公爵)ってロクなんじゃない(バナナ公爵化したルチルパパの介護必要なのかと不安)


仕事を妨害されているアリスベル様は激おこ。旦那が領地に帰っているから代理参加しているから尚更である…ミリスベルとリテラだけでは回らない業務。なお、業務より優先される俺の暴走抑制である…(三方ロリ嫁拘束中)


とりあえず、記念行事なんだから国王賞(秋)の観覧は確定。そこで俺が師匠と誘導係しなきゃいけないらしい(降りて最敬礼までやってやる)


後、飽きてきたアンがぽつりと言った「パレードでもすればいいのです(ふんすこ)」が採用されたしまった…王様の耳は地獄耳。軍事パレードじゃないよ、エレクトリカルは無理よ。というか、警備する側の負担考えろや。


後、パレードなんかして王都民の日常生活に支障を与えると権威落ちると言っても聞きやしない。


折衷案で国王賞当日、会場までのパレードになった……裸でやればいいんじゃないかな、もう。



「それも呟けば採用されるかもしれないのです(こんわく)」


「そうなったら信用とか威厳とか全部吹っ飛ぶけどもな…」


「元からあってないようなものだと思うのです(ふんすこ)」



アンがそう言うのも無理はない……後日、アンがやってるメイド喫茶に通い出したと聞いたら尚更である。変装して行くなら酒場と言ったのに…


なお、マリアたちからの信用度も下がったのは言うまでもない。国王はあくまでも大公爵夫人がどんな事をやっているかの視察と弁明していたが、お忍びで何度も通っている時点でお察しである。はよ隠居しろよ…

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