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二百八十話 やらかし新婚編20

休学からの復学…それは大きなハンデである。普通なら…


ただでさえ半年分周りから遅れるのだから当然であるが、その実態は我が家の嫁たちには当てはまらない。完璧で究極の嫁ドルだから当然ね…嫁ドルって何さ?


復学したところで卒業に必要な単位とかは既に大半が取ってるようだし、行ってももっぱら中庭でお茶飲んでいるだけらしい。なのに体重増加してない…それはいい。


その姿を見て、事情を詳しく知らない一部の生徒はこう思うわけだ…「落ちこぼれ」と。フルーツタルトでも食べてたんかな?


そこまでならまだよくある話だし、他人に思われてるだけならどーでもいいですよなのだが、そこは無知で鞭打ちたい連中……もとい、田舎貴族の跡取りから外れた鼻つまみ者たちも集まる貴族(笑)学園。


見下す自称高位貴族令嬢やら、問題あるから婚約者も居ない自分が一番次男令息…取り巻きにしてやるだの婚約者にしてやるだの寄って湧いてなのだとか。その嫁たち、大公爵夫人ですよ?



「つまり、貴族学園に殴り込んでそんな奴らをギャフンって言わせてやれば良いんだな?」


「アレク、親もろとも潰すならバナナ組は全面協力出来る」


「いや何する気だ、るっちー」



ミュゼットたちとのピロートークで発覚した貴族学園の風紀の乱れ……首無し王子の余波はまだまだ拭い切れてなかったようである。が、それならむしろ分かってなきゃいけないだろと…


それを憂うのはかつての生徒会長ルチル…まあ、新入生にその輩が多いのだから仕方ないと思う(もしかしてそいつら転生者では?)


悪役さえ従えて逆ハーレムを目指そうとするモブ(なお、攻略対象者は消息不明)とか、ハーレムを目指そうとするモブ(自分の事は棚上げ)とかありそう……



「……まあ、1人見つければ100人は居ますわよね」


「俺たちはGか」


「バグっていう意味やと同じやな…」


「お兄ちゃんが知らない転生者とか今後の為に把握しておかないと大変だね…」



転生者は毒にも薬にもなるのが定番だからなぁ…なお、俺らは毒にしかならない自覚あり。むしろ世界の破壊者一味である。


そんなのが他にも……まあ、首無し王子はその可能性があったが故人である。なお……まあ、ふんすこされるからそれ以上は言うまい。


結局、バナナ組から親に忠告する形で牽制する事となった。それでダメなら首刈り大公爵がお前らの首置いてけーって暴れんじゃー(Get up!)



「アーくん、それは最終手段だと思うよ…きちんと段階踏まないと」


「バナナ組の活躍も考慮しろと言うんだな、分かった」


「とりあえず、夜中に忍び込んで枕元にバナナ置くのから始まる」


「バナナ好きな人たちがそんな行為出来るでしょうか…」



ルチルの行動指針に対するシルヴィの懸念は分かる。バナナを与えるくらいなら始末するのがバナナ組。むしろ、バカに渡すバナナは無い…夜中に枕元に忍び込んでいつでも消せるなんて回りくどいやり方をバカが理解するわけがない。頭が残念なのは分かっているので…


なお、一応は実行したそうだが案の定バナナを食べただけで終わった…わけもなく、そのバナナは青かった。半分、青い…いや青いバナナは食えたものではないのは常識だから転生者じゃなく単なるアホの子だったと理解。


次の夜、その令嬢と令息が突然失踪したのを皮切りに青いバナナを枕元に置かれ食べると失踪するという噂が広がった(青いバナナを知ってるかー)


バナナ組の暗躍方向が誘拐になりつつあるが知った事ではない…バナナ農家が増えるだけである(バナナの食べ方も分からないのは孕む価値も孕ませる価値無し判定されてるはずである)


これにて一件落着………なら良かったのだが、失踪事件として騎士団が調べる事になったのは言うまでもない。体裁だけでもやっとかないと後々面倒なのよ…後、何故かバナナの食べ方講座とかの布教の手伝いさせられた。解せぬ…

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