二百七十七話 やらかし新婚編17
今日はリテラと一緒に娼館へやってきました……別にそういうプレイじゃないよ、仕事だよ(そういうプレイは家でしてる)
大公爵は王都の収益を握っている…まあ、実際は国王陛下から貰った実権という名の押し付けで、税金の分配とかを大公爵…の妻である面々がスムーズに行えるような名目で大半は王都の各所に振り分けやすくする為である。
そんな金の流れだが、どうやら娼館の一部が脱税している模様…原因は首無し王子。贔屓にしている店に対してツケの代わりに免税をしていた模様。別に商売だからツケが悪いとか言わないが、さすがにツケの金額と脱税額は釣り合わない。なお、同じくツケにしてるクソ騎士どもは給与差押えした。
「えーっと、これも差押えていいのかな?」
「そんなでっかい木馬、置く場所ないだろ」
「でも、誰か使いたいかもしれないし…」
王子やら爵位持ち騎士を相手にしてるから料金はそれなり…つまり、脱税額はそれなり。差押えを拒んで用心棒を出してくるのなら、暴れん坊大公爵が成敗である…という事もあって、潰されるくらいなら一部差押えを受けて追徴課税された方がマシと諦めた経営者。
そして、あまり使ってない道具とかを差押えていく執行官のリテラ……三角な木馬より白い木馬の方が好きよ、俺(燃え上がれー)
リテラとて鬼ではない。全ては拡大解釈し過ぎた経営者とクソ王子、後ツケにしていたクソ騎士と貴族らのせい…ただ、男装でやってきたので誘惑しようとした女郎は付き添いの近衛にドナドナされた。きっと何処かでプレイするんだ(なお、男装しているリテラを男扱いしたら怖い事になる模様…理不尽)
アスラーンは娼館通いで身を滅ぼした(王女娶ろうとする癖に娼館通いで病気貰ったらどうすんねんという自業自得)から、娼館には悪感情あるのかといえば全然無いらしい。まあ、向こうさんも商売だし、それが無ければ王都とてその他の犯罪は多かったのは明白………なお、とある暴君がそっち方面の福祉に加担したのは知られていない(暴君は、暴君はねぇ…)
知られたらヤバいかもだけど、その暴君は前世の知識を与えても卒業は妹でした童神だったのよ(意味深)
「アレクくんは隠してるつもりだろうけど、そういうのは調べて分かってるからね。こんなの誰が考案者とか…」
「…なんと」
「ミリスベル様が居た時は貧民街だけだったけど、居ない時は色街とか他でも炊き出しとか相談とかして回ってたの、王都民なら誰でも知ってるよ…」
だから聖人認定されたんだとも言われた……おかしいなぁ、仮面とかしてたのに。変装もしてたのに…(むしろ当時は怪しまれてた)
まあ、あの頃は変な病気が流行したら大切な人たちが犠牲になるかもしれないと試行錯誤してた時期という黒歴史だから仕方ない。なお、厨二病に罹患していた模様…
「…もしも、色々な技を教えていなければ王子が堕落する事もアスラーンが死ぬ事もなかったのかなぁ(遠い目からプラズマ)」
「アレクくん、その手の知識は豊富だもんね…でも、結局は行く行かないを決めたのは本人なんだし関係ないと思うよ。アレクくんは通ってなかったんでしょ?」
「まあ、病気怖かったし…」
暴君は治療もこっそりしていたので、ヤバい温床なのは知っていた…無論、服の上からしてた。俺の恋人はそんな右手です(言わせんな)
後、公爵家と王家の御業に比べたら俺の知識なんて児戯よ…なお、前世喪女の二人の知識は更に上。つまり、嫁たちが最強(恐るべし、女性誌特集記事…)
もはや、大公爵家の秘技である…俺の児戯程度で色街は毎夜賑わっているのだから、漏れた日には出生率とかヤバそう。知らんけど…
ただ、嬉々として広めてそうなのが数人居るのよね。きっと差押えたのも買い取る脅威のバナナパワー(イミフ
「アレクくん、遠い目してないで暇なら手伝ってよ」
「残念だが、俺は鑑定眼とか無いのよ」
「運び出しの方だよ…」
消毒してからでいいよね。今夜も男装したリテラを弄ぶ予定だから変な病気は要らんのですよ…後、木馬は置くスペース無いから要らん。拷問器具としてなら騎士団で引き取ろう(むしろ、ツケにしてた連中に嬉々として使う)




