二百七十五話 やらかし新婚編15
夏休み。そんなものは学生だけの特権…にしてはいけないが、管理職は忙しい。お盆とかの定義も無いし…
そんな夏の休日に癒しを求めるのは仕方ないと思う。俺の癒しはアンである…ロリコンナイトだもの。
「ご主人様、仕事が出来ません。後、暑苦しいです(ぷんすこ)」
「嫁の仕事は夫に愛される事だべ。大人しく撫でられてろ」
「猫でも飼って撫で回してください…」
俺にしてみりゃアンは小猫みたいなものじゃないか…DI◯H//じゃないよ、尾◯豊だよ。
膝の上に乗せて頭撫でるだけなのに嫌がるのだから仕方ない…さすがにそれ以上の事は家じゃないと出来ない。
今、俺はいつの間にかアンが手掛けたメイド喫茶に迷惑客として押し掛けているのである(なお、資金はパトロンメガネザルが出したとか出してないとか。後、俺からの小遣い)
粛正ロリ騎士レクイエム(ロリコンナイトもやってる)で潰された悪徳貴族の所で働いてた職を失ったメイドたちの一時的な受け皿として始まったこの事業(なお、系列店には執事喫茶もあるが興味ない)
メイドって一口に言っても沢山あるのね…喫茶だけじゃなくホテルとかクリーニングとかにも事業拡大予定なんだって。その責任者がアン……いつの間にである。
そんなメイドの鑑になりつつあるが、俺の嫁なんだから好きな時に愛でさせろと。後、接客業はトラブル多いから不良騎士立寄り所の看板掲げねば。
「そうやって入り浸るつもりですね(ぷんすこ)」
「アンが居なきゃ来ないって…レシアたちに怒られるもん」
「アンは今怒ってます(ぷんすこすこぷん)」
最恐の嫁の怒りは可愛いものである…アンを怒らせてはいけないが、もはやデフォルトで怒っている気もする(むしろ甘えてくれない)
それでも愛されているのは分かるし、嫌がったりしないのがアンである……少し前まで俺たちの服を足踏みで楽しく洗濯していただけだったはずなのだが、出世街道まっしぐらで商才まで身について……
「……アン、俺の事捨てないよな?」
「ご主人様みたいなスパダリを捨てる人なんて居ません」
「……高学歴じゃないからスパダリじゃないと思うが」
高身長と高収入なのは認めるが、わりとクズ旦那だよ、俺……というか、アンにスパダリなんて言葉教えたの誰だよ?
まあ、アンに捨てられたら泣くわ。精神的な主従関係が逆転している気もするが仕方ない。中身戦犯Hなコニー除けば最年少嫁に捨てられたら立ち直れない……よし、たまには執事プレイして点数稼がねば(地獄の茶会、月一開催決定)
というわけで、系列店の執事喫茶で服調達を頼んだが却下された…自前で買えって事ね。おかのした。
後、執事喫茶でバイトして所作身に付けたいと言ったがそれも却下された……店を破壊する可能性があるからだろうなぁ(しないけど)
「ご主人様は大公爵なんですから、執事なんてしなくていいんです(ふんすこ)」
「真似だけだよ…まあ、嫁以外にバイトとはいえ仕えるのは不快か」
「分かればいいんです。ご主人様はご奉仕される側なんですから」
なら、もっと愛でさせろと訴えたがそれとこれは別と言われた……仕方ない。売り上げ貢献してやろうじゃないか。特大パフェ頼んでアンに食わせちゃる…嫌がられるだろうけど。
なお、萌え萌えきゅんとかオムライスに絵を描くサービスは無い。そういうのとか、貴族の引き抜きとかしないとメイド喫茶立ち行かなくなりそうだが大丈夫なんだろうか……え、新築の大公爵邸で大量雇用するから大丈夫だって。知らんがな、そんな話…(孤児院の子を大量雇用する話は聞いてる)




