二百五十三話 やらかし結婚式編8
お色直しするので俺らは全員一度退席…は構わないんだけど、結局俺のところに挨拶へ来たのは身内ばかりなりけり。居るだけマシか…ボッチアレクだもの。友達はいいもんだ(居ない)
まあ、気疲れしないで済んだから良かった…と、気疲れして廊下に出た途端「お家帰りたいでござる」って言ってたレミを見ながら思うわけですよ。病み将軍にさせられる事が内定している様子…エロ魔神病み皇帝の妻だから仕方ないね(なお、挨拶は絶対に俺を国に差し向けないでという懇願多数)
他のも命乞いが多かったそうな。でも、自白剤のドリンクサービス付き拷問ライブはこの後開催確定…むしろ、バナナ組が許してくれない。ルチルに命乞いしてバナナ献上しなかったので…
そんな周辺国で大丈夫か。大丈夫だ問題ない…侵略よりイカにしか興味ないアレクくんである。埃っぽい王子部屋に戻ると用意してあった誰かが差し入れてくれた海鮮焼きそばうめぇ………この前食べた味な気もする。
まとまった時間あれば新婚旅行に海辺の街に行きたいなぁ…とか考えつつ食べ終えて着替えを済ませる。早着替えはお手のものである…
が、お色直しっていうのは早ければ良いというものではない。嫁たちの休憩時間だとか新郎新婦不在の中で余興やら歓談の時間なのである……おそらく。だから、周辺国から侵略してくる軍隊でもないかぎり暇なのである(その時はゲストの王侯貴族は生きてない)
まあ、侵略国家はここら辺に居ない…居ないのに昨夜襲われたアレクくん。外国に恨み売った覚えないんやけど。アレク◯ねってくらい嫁貰ったけど、それで襲うほどアホなら国に関わる者として失格だと思う…他所は他所、アレクん家はアレクん家。
「その辺、どうなのよ。そもそもこの国の貴族だって一夫多妻は少ないのに」
「単にお兄ちゃんみたいな活躍して女の人からチヤホヤされるのが少ないだけだよ」
さっさと着替えて暇を持て余しやってきた俺の膝の上に座っているコニーちゃんに尋ねてみた。戦犯Hの知識では、男なんて家督継がなきゃ要らないし女は婚約させて家と家との繋がりをもたらせる材料というありきたりのこの国の貴族社会…
妻が多けりゃ金も掛かるし争いも起きる。一夫多妻が認められても強制でないならするメリットは少ない…男のロマンとかはさておき。
だが、あいにくと金もあれば俺を独占したいって欲が強いわけでもない嫁たち(むしろ独占したら体がもたないと言われた。強欲な自覚ある…)
家督とかも新興大公爵だけでなく嫁たちもそれぞれ爵位とかあるからどうにでもなるらしい(その気になれば新設で伯爵位までは授けられれるら地位)
それに大公爵の地位…公爵自体が王家の血筋を受けているってくらいは知ってるが、馬の骨のアレクくんは魔神の血は引いてても王家の血筋ではないはず。つまり、マリアとミリスベルのお陰…あるいは所為。だから僻みも多いのよ。
結局のところ、数多の若い嫁と転がってきた分不相応な爵位、それと競馬で当てた億万の金目当てで襲われたのである…エロ魔神病み皇帝の恐ろしさも知らず。
「単にお兄ちゃんを抑え込めば自国の防衛になるとか…じゃないのかな?」
「そんなの、ロリコンナイトに希望者嫁がせれば『嫁の故郷は俺の故郷』って思い上がるのになぁ…」
「コニーたちを一度捨てたお兄ちゃんがそれを言うかなぁ…」
痛いところを…まあ、襲撃者の中には希望者(のふりした暗殺者)は居たのかもしれない。だがロリコンナイトには年増は通用しないのだ………思ってて虚しい。なお、ミリスベルとリテラは含まず(ギリ年増対象外)
とはいえ、純粋に助けを求めたなら嫁云々は抜きにしても助けてあげよう陰◯師レッツゴーなのに…
まあ、ピンチな女の子は居ないのなら構わないんだ。起こってしまった事とか起こらなかった事なんて正直どうでもいいのである。問題は…
膝の上で露骨に腰動かしてナイトソード抜刀を狙っている我が姪っ子嫁である。誰かが指導したのであろうがまだまだ稚拙…その程度では我が剣は反応しないわ(ファールカップ装備済み)




