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二百二十三話 やらかし結婚式準備編11

パーティーは二次会へ…俺は取り残された。コニーちゃんと初夜しろというのではなく、単に男連中がその手の店へ行ったのが悪い。キングコングが誘ったのだから仕方ない…


まあ、護衛とかに息抜きさせるのは仕方ないか。だからってゴリラとインテリ眼鏡がついていくのはどうかと思う。ましてや、マーク公爵もついてくついてくするとは……俺も騎士団長としてそういうのしなきゃいけないのかなぁ(自称愛妻家としては拒否したい)


一方、女性陣は盛り上がってまいりました…俺への愚痴で。女子会の名の下に集えである。肩身狭そうなヴォイドくんとニコラスくんは見捨てた。というか、俺の武勇伝が聞きたいと言って離れなかった。


俺は単身逃げてきて、ラティーから渡された件の会報を自室で見るわけである。どれだけ俺の事を美化して書いているか見ておかないといけない。


奴らレイリス教はこの世界に蔓延る恐ろしい集団である…全世界に俺の事を面白おかしく知らしめられているか把握しておかねばならぬ。



「………俺の小聖回復(ヒール)については、そんなに書かれてないか。良かった……のか?」



あんなの知られたら俺の命はともかく、嫁たちまで人質にして利用したいってのが増える。ただの消臭機能付き回復魔法みたいな何か如きに人生狂わされたくないのよね…


主な内容は、野猿アレクシール・カノーラの辺境冒険譚的なの…むしろ大特集だわ、これ。何処かのゴシップ雑誌みたいなのよ、しかも(3)とか書いてる。まだまだ続きそうな終わり方してる………ネタ元ラティーだけじゃないぞ、これ。ミュゼットとメルしか知らないような事も書いてるがな。


辺境の改革……知識チートはしたようなしてなかったような。単に魔物退治で辺境領を転々としている間に疾病とかの対策話しただけなんですけども。


手洗いうがいとか衛生管理とか、出産時にしなきゃいけない事とか保健の授業で習ったりした程度の事を話しただけよ。


医療未発達のこの世界。ましてや魔物が跋扈する辺境…少しの傷が少しでない。王都なら助かるものも助からない事がある辺境…領都ならまだしも、貧しい村だって沢山ある。


そこに突撃してガキが生意気にも話した事あったわけよ…誰も話半分で聞いてただろうけど。でも、それでも辺境伯三男坊の味噌っかす…無下には扱われなかった。実行の有無は別として…


それが功を奏したかは知らんが、魔物が粗方退治されたのもあって近年の辺境領の出生率やら平均寿命やらが上がっているという謎の統計データも記載されている。俺関係ないと思うけどね…


それと同時に俺が居なくなった後の辺境領についての記載もあった……我が義姉たちも苦労しているようだ。何がとは言わない…言えない。光を見ず果てた命があった事を悲しく思う。


どうして、その事を言わないのか。言えるわけないとは理解している……俺が近くに居れば失わなくて良い命もあったのかと悔いる。


続編ではコニーちゃんが辺境伯となった。本来ならニコラスくんがなるであろう地位だ……ニコラスくんもスピカちゃんも本来は同じだったのかもしれないなどと思えてしまう。


そのような出来事もあった…あの時は何とか間に合ったが、繰り返すと考えが至らなかった俺の落ち度だ。


そう考えると、コニーちゃんの人生すら既に歪ませているのかもしれないし違うのかもしれない…


残念ながら、アレクくんは多くの人の人生歪めてたようだ。知ってるけど……まあ、普通の親なら命かけて子ども産ませるくらいなら安全の確保くらいさせるよな。


とはいえ、それはそれ。それに俺の勝手な妄想である…ゴリラ不在の今、コニーちゃんとサリィ義姉さんの真意を聞くべきなのであろう。


とっておきのクッキー缶でも持って行こう。チョコレートもあるのだべ…お酒入りのやつ。食べかけだけど(どうして食べかけなのかは悟れ。酔わした嫁に何したのかも悟れ)

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