二百十七話 やらかし結婚式準備編5
さて、当日の不安しかない騎士団の動向…バナナ組の監視にご期待ください。いっそ不祥事起こしまくって俺更迭でもいいわ。その時はマッパーとして再就職するねん…と言ったら、何故か連中真面目に働き出した。
「解せぬ…」
「大公爵に責任取らせたら、不祥事起こした部下なんて処刑だろ普通…」
「なるほど。レシア賢い」
「アレクシールがバカなだけだろ…」
俺はバカだもん、知ってるもん……なのに騎士団長させられているんだぜ。まあ頭良かったら貴族学園行って官僚になってるわな。圧倒的脳筋の集まりだったわ、ここ…
つまり、レシアとセリーヌが要。ルチルはバナナ脳だから肝心な所で俺への妥協見せる甘ちゃんなのである。
だが、有能なのは確か。つまり、ミュゼットやクリスに何かしらの危害加えようとか下心見せてる連中にナイフを投げてる…具体的には類人猿と悪類人猿の髭が片方ずつ落ちた。両方落としたらどっちがどっちかわからなくなるので帽子を進呈しよう(着用強制)
なお、シェリに対しては顔見知りだからそういうの無い。元副団長の方がこいつらより遥かに強いし(シェリの方がもっと強いけど)
そんなセクハラもあるからアマゾネス部隊が出来るのよ。その内、隊長交代トーナメントでもしようかしら?
とか考えつつ各所の警備体制とかを煮詰めていく……俺の出番も用意しておいて欲しいなぁ。騎士団全員で乱入とかしても良いのよって言ったらミュゼットに脇腹つねられた。昨日の仕返しか…楽しんでいたくせに。
まあ、さすがに貴族たちも私兵とか領の騎士とか連れてきてるから王宮騎士団が問題起こさない限りは大丈夫だと思うのよ。むしろ、交流とか合コン的な場を用意しなきゃいけない方が大変……マジでトレードとかしない? ドラフト会議とかしたい。
まあ、婚期逃してる一部…という大多数の連中が合コンで引き抜かれても俺は構わないよ。バナナ組の騎士転換も計画中だし。二次会手配しよう…とりあえず、ここの食堂で開催な。レシアが嫌そうな顔してる…別に主役不参加でもいいと思うよ。準備丸投げする。
*
王宮騎士団のボンクラどもとの話し合いはルチルたちに任せて、結果的に教会の聖騎士どもたちに学生押し付けなきゃいけなくなったので出向かなきゃいけない事になってしもた。
クリスとシェリ同伴で教会に赴く。どうせ、ラティーも加わるからスムーズに話し合い出来るだろう(希望的観測)
教会の聖騎士どもは貴族であり狂信者の集団である。純れ…純血派と言えば分かれ(特撮ヒーロー経験者ではない)
王宮騎士団や近衛騎士たちとは異なり、教会のみを担当する熱狂的不安である。だからこそ元孤児のラティーが聖女である事を嫌悪する輩も一定数居る。ましてや何処の子か分からない出自のアレクくんなぞ認めない。ミトメタクナイッってのも多い。
だから、ラティーには専属の聖騎士なんてのは居ないし、俺を聖人扱いしたくないのも頷ける…そもそも俺、暗黒騎士派(あんこはつぶあん派)
なお、現実的にやったら厨二扱いは免れない模様。黒い甲冑着て牛に乗って暴れたい気もする(ガンガンギギーン)
「……まさか断られるとは思ってた」
「思ってたんかい…まあ、ウチも思ってたけど」
高尚な交渉は考証の余地無く失敗した。まあ、仕方ないとは思うよ…ただでさえ、騎士学校の連中は粗野なのが多いし(お前が言うな)
更に、貴族だけでなく平民など……というか、クリスやシェリならまだしも、実力も魂胆もよく分からない有象無象の学生を受け入れて本番で何かあったらどう責任取れるのよ。誰だ学生を加えようとか言ったの(私です)
もう、バナナ組に託そうかな…あるいは合コンの設置業務とかもあり。むしろ、それが良い…参加もさせればコネ出来るだろうし。




