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百八十一話 やらかし結婚編116

前世の事、この世界が前世の世では創作物であった事、本来なら違う未来を歩んでいたのに俺が色々と狂わせた事などなど…リテラは半信半疑だったわけだが、さすがは親友。諦めて受け入れてくれた……


でいいんだろうか。リテラが原作には登場していないから、本当はどういう生き方してたか分からないと言ったら納得してくれたと思う。ちょっと寂しそうだったけど…



「アレクくん…やっぱり秘密話すの止めようよ。どのみち、皆から押し倒される姿しか想像出来ないよ…」


「せやろか?」


「ミュゼットちゃんとシェリチェちゃんは知ってるみたいから大丈夫だと思うけど…他の皆はアレクくんが居なかったら最悪死んでたかもしれないんでしょ。アレクくんを嫌うって事は死んでた方が良いって思わせる事だよ?」



それな…そこまで思い詰めさせたなら仕方ないが、思い詰める気しないのよね。むしろ助けてくれてありがとうとか思われる…


助けた覚え無いルチルだけが正当な評価すると思うけど。いや、俺に対する好意が暗殺者としてミュゼット殺させなかったとか言って、どのみち押し倒されるだろうけど……



「リテラ…どうやったら押し倒されないか一緒に考えてくれないか?」


「無理じゃないかな(断言(`・ω・´)」


「ですよねー(知ってる(´Д` )」



リテラが無理と言うのは仕方ない。聞き耳立てていた出歯亀嫁が一人、先程から俺の服の裾を握ってきているわけだし…酔い潰れた振りしてたのか、はたまた安酒だから酔いきれなかったのか。


俺さえ居なければアスラーンは死なずにいたかもしれないなんて言ったが最後…それはつまり、俺が俺の存在並びにミリスベルが俺の嫁である事への否定なわけですよ。言うけど…


他にもあるけど、俺が王都に来なかったらという可能性話したら、こうなるとは思ってた…



「俺が居なかったら、弟と婚約者は死ぬ事無かったんだぞ?」


「その代わり、マリアは片足失って他の子たちも死んでたかもしれないんでしょう…そんなの嫌だよ。そうでなくてもアーくんが助けてくれたって分かってるからお嫁さんになったんでしょ…」


「俺が打算でお前たちに近付いたと言ってもか?」


「そんな事出来る人じゃないよ、アーくんは…」



信頼されてるのか、見くびられているのか…まあ、打算で近付いたとか無いけど。単に嫁たちが近付いてきただけで結果として助けただけなんだが…


クリスくらいですわ、打算でストーキングしてたの(犯人探しとも言う)


というか、ミリスベルが信じ込んでる方が問題……余計な事までベラベラ話したからなぁ。シェリの考察とか含めて…


やれやれ。本人ならまだしも、余計な事知って俺を責める意欲すら無くなったって感じか。多分違うだろうけど…



「第一、アーくん結婚に乗り気じゃなかったでしょ…マリアだってシルディナちゃんだって『手を出してくれない』って嘆いてたし」


「出せるわけないだろ、子ども相手に…」


「そういう変な自制心持ってる人が打算で近付いたりなんてしないよ…それに打算があるなら手を出してるよ」


「人を何だと思ってやがる」


「朴念仁でヘタレでロリコンナイトで悪ふざけが過ぎるところもあるけど、ちょっとこの世界や皆の事を昔から知ってるってだけで自分が関わったから人生狂わせたって悩んで嫌われようって変な努力してるけど、その実は押しに弱い優しい素敵な旦那様だよ?」



やっぱり酔ってやがらぁ。純粋な笑顔でこっち見るんじゃねぇよ…結婚式で見せたような笑顔、もっと早く見せてたら女として意識するのも楽なのに…


結局のところ、ミュゼットやメルの次に付き合い長い二人が大丈夫とか言うから大丈夫だと思う事にした。山場とか離婚の危機とかあってもいいと思うのだが、嫁たちの溺愛が強すぎて溺死しそう。


というか、前世と合計したらアラフィフのおっさんの何処がいいんだか……加齢臭なのか?

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