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百七十二話 やらかし結婚編107

「無様ですわね……」


「これでも頑張った方だぞ…アンは」


「小兄様の事ですわ」



俺たちは食った。ひたすら食った……アンはラーメンとピザ二切れだけだったけど。腹一杯で寝てる…よく寝るな。日頃の疲れ出過ぎじゃね?


なお、俺は大半食った…大半残った。唐揚げとか麻婆豆腐とかピザとか色々…勿論、小皿に取り分けて食ってるよ。


様子を見にきたミュゼットが呆れていたのも仕方ない…食い過ぎてぽんぽん痛い。まさに無様…



「まったく…小兄様も残せば良いものを。わたくしたちもわたくしたちですけど…アンに言われて小兄様が好きな物を全員が買ったり作ったりしましたもの…」


「アンの差し金か…でも、全員で買ってくる事ないだろ…」


「……小兄様が一番好きな物が分からなかったから仕方ありませんでしょう…」



一番好きな物(ミュゼット)がそれ言っちゃおしまいよ……え、違う。食べ物の話………俺の好きな食べ物は猪型魔物の丸焼きだよ?


そんな物、用意出来るかと言われた……まあ、うん。王都の周りに居た猪型の魔物は全部俺が食い尽くしたし(近郊の森の生態系を壊した男)



「あの独特の臭みと魔物特有の痺れる瘴気の味わいが良いんだよ…あ、適度な摂取は大丈夫だけど、食べ過ぎると著しく健康損なうから。その痛みに耐えたら身体能力向上するけど」


「食べませんわよ…絶対に」


「まあ、狩りたてじゃないと瘴気の毒素回って食えたもんじゃなくなるからなぁ…」



だから、狩人や討伐する連中のみが味わえる特別な味……ルチルやエルなら分かってくれると思う。なお、ゴブリンとか一部の魔物は不味い(辺境伯領の魔物一通り食った。ユニコーンも食った)


まあ、妊娠とかでどんな悪影響あるか分からんし、率先して食うもんじゃない。味の再現とか豚肉とスパイス類で出来なくはないし…評判悪いけど。身体能力向上しないし…


そんな話はさておき。今日は朝からずっとアンと居る事に嫉妬していると思わしきミュゼットのご機嫌取りしなければである。



「べ、別に嫉妬はしていませんわよ……ただ、アンに対して小兄様が非道な事をやり過ぎていないかと…」


「俺、信用無いなぁ…」


「マリアベル様やシルディナ様の事をお忘れですか…それに、アンは何処となく前世のわたくしに似てますもの。気にもなりますわ」



ミュゼットの前世に似てるか…まあ、命助けて愛されてという事以外にも色々あるんだろう。でなければ、気にかける頻度も少ないか…


だからこそ、俺は弱音を吐く…



「…なあ、ミュゼット。アンは…凄く良い子だ。それこそ、ゲームのヒロインになれるくらいにはな。そんな子を俺が穢していいと思うか?」


「……本当に小兄様はそういう類いに関しては肝っ玉が小さいですわね。むしろ、小兄様が穢さないで誰が穢しますの…小兄様が手放した途端、アンは棄民に戻るのですよ。それも大公爵の妻の身分を捨てて他の男に走ったふしだらな女というレッテル付きで…まあ、それは全員同じですが」


「…その時は寝取られ男の俺が嘲笑われる方だろ、普通」


「男性社会、その上無闇矢鱈と首を斬る大公爵を陰で嘲笑うならともかく表立っては言いませんわよ。二の舞ですもの。それに一人や二人抜けても沢山居るから残った側には何も出来ません」



安易に捨てるなって事ね…むしろ、捨てる気も無いけど。捨てられるのはある…今の懸念は俺の前世公表くらいか…


変態王子の変態妄想ですら、俺が考えたのならと受け入れようとしていた面々だぜ……さすがにケツアナの家系だわい。さすがにその先なんてしたくない。浣腸や摘便は医療行為です。



「まあ、マリアもシルディもアンも貴族学園には通わせる…それは決定事項だ。そこで別の男を見つけて幸せになるなら邪魔したくはない」


「誰が好き好んで自ら地獄行きを選びますか…小兄様じゃあるまいし」


「…え、俺地獄行きなの?」



転生して今が天国だから次は地獄でもいいけど。嫁たちが天国行きなら。とか思ってた時期もありました……


本日の地獄、嫁たち総出での俺の洗い……俺は鯉か何かか?

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