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百六十六話 やらかし結婚編101

結局、アリスベル様は帰った。いや、マーク公爵とヴォイドくんは来たのよ。夕食にフライドチキンとシチュー出したのよ……フライドチキンの香りというか油の匂いにやられた様子で口元押さえてた。そりゃあ、あれだけケーキ食べてよく夕食の席に来れたなと。


懐妊かと義兄は言ってたが、肘鉄クラウンさ……公爵家の力関係を垣間見た。男なんてそんなものさ…(親近感アップ)


結局、そんなだから手を付けず帰ろうとしたので、揚げる前のフライドチキンと小鍋に入れたシチューを渡しました。ヴォイドくんが残念そうにしてた……今度、遊びに行こう。おっちゃん、子どもには弱いのよ(ショタコンではない)


さて……残ったフライドチキンどうしよう。嫁たちは同じように逃げた。ルチルでさえ、揚げてる途中に逃げた……懐妊かと言うにはまだ早い(テンドン回避)


なお、執事服は揚げる前に着替えてたので返却した。クリーニングとかは今日のケーキ代として向こうでしてくれるそう。ミュゼットが心なしか残念がっていたので、今度自分用の作ろう。


さて、揚げた鶏肉少し多かったかなー…山盛り。シチューまでは食えん…まあ、明日の朝に食えば良い話。納豆ご飯とフライドチキン食べよう……俺も胃もたれコースか。




食後……俺も歳だ。油ものはきつい…去年の祝いのバターケーキで懲りてたのに。単に油の品質が前世より悪いともいう。


さて、嫁たちも風呂は今日はバラバラに入るという……変態執事アレクさんによる「お嬢様、お背中流しますね」ASMRはお預けである。まあ、そんな事したら俺が分からせられるんだろうけど、後日開催。照れる嫁見たりてない…


と、思い部屋に引っ込む。まあ、居るわなミスティア嬢…但し、胃もたれして俺のベッドで寝てる。寝不足の上、あんな緊張する茶会したらそうなるわな。


このまま無視して風呂で整髪料落としたい気もするが、今朝方悪夢を見た拗らせ嫁……不幸の黄ばんだハンカチ(使用済み)の夢とか見たら情緒不安定になるのは明白。マジで侍女に聞かなきゃよかった…


心身が弱っている時ってのは悪夢見やすい……かどうかは知らんけど、風呂出てきた時に泣いてたら嫌ですわな。やってないのに事後感出るし(そうじゃない)


という事で、事後感出すなら腕枕してお腹をポンポンとソフトタッチしてやる。良い夢見ろよ、あばよである(柳沢お巡りさん、夫婦です)


衝撃で起こさぬよう、ベッドにゆっくり横となって、腕枕してミスティア嬢を間近で見る変態旦那アレク……エルたち親しい友人が居るとしても、公爵令嬢の重責とかあるだろう。


シルディやルチルという公爵最強令嬢に比べたら最近まで表に出る事はない…つまり、「王子職は王子がやってるんだろ。婚約者の令嬢は気楽でいいなぁ」なんて事情を知らない周囲から白い目で見られていた埋もれた才能……何だ、その黄金世代?


更にミュゼットという誰もが欲を掻き立てられる完璧で究極のヒロイン登場……歪んでしまうのも分かるわけですよ。それをよく耐えたと思う。


だが、復学後必ず再び白い目で見られるのだ。「王子を捨てて大公爵に乗り換えたアバズレ」とかって……そこは違う。大公爵が妬んで王子を殺して奪った美姫にしてくれ。その汚名なら進んで受けよう。


本当なら、ここで眠り姫をキスして起こすところ……油と納豆によるとてつもない口臭で? さすがにそれは可哀想だと思う。どうしてベッドに入る前に歯磨きしなかったのだろう……そっと腕枕してる腕を抜こうとして、掴まれた。掴まれた?



「旦那様、どちらへ?」


「…いつから起きてた?」


「あんな腕枕をされたら起きますよ……それで、旦那様は据え膳を食べず何処へ行かれるのですか?」



据え膳って自分で言うなし……とりあえず、二人で風呂行こうか。歯磨きもする。据え膳、いっぱいおかわりしてやるんや。

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