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百五十七話 やらかし結婚編92

的中率、82%…エルミディア嬢はむしろ有能でした。でも、人どころか魔物を殺せない…まあ、命を奪う行為なんて簡単じゃないよ。俺だって最初の頃は吐いたり漏らしたしした…命のやり取りなんて簡単なものじゃない。


後はほぼ重妄想通り…本来なら即孕み袋行きだがルチルの進言で種馬の嫁としてルート開拓。以降はお察し…弟があまりにも無能過ぎた。同性婚が認められていたらルチルがしたかっただろうに…(重妄想継続中)



「じゃあ、これ使う」


「え、でもそれはルチルお姉様の…」



ルチルはゴゾゴゾとスカートの中からホルダーに入ったナイフを取り出す…そんなんだからパンツ見えるんだぞ。


それをテーブルに置いたルチルはこう言った。「それは、そもそもエルミィの」と…


こいつ、やっぱ大した女だわと再認識した…とんだお姉ちゃんである。妹分の誇りを持ち続けていた良い女。なお、利き手の方じゃないからそんなに使用感は無いとの事。


後は語るまい……仲良き姉妹に俺は邪魔。二人で仲良く語ると良いさ。ルチルが竿がどうとか言ってるが気にしない……今度、皆で近くの川に釣りでも行こうかなー(すっとぼけ)




台所にて明日の準備を終え、執事の衣装用意してなかったなーと思い至る。ヤーマン家には俺みたいなガタイのいい執事居ない……明日、フィネット家に行ってみよう。


無ければ騎士の正装でいいや。騎士喫茶……イメージ改善の為にやってみても良いと思う。どうせレシアに却下されるけど。


後、明日の朝飯はフレンチトーストにしようと準備したらメルに却下された。日曜の朝食は王城で国王と食べるんだってよ……何それ、初耳。国王が我儘言ったんだろなー(子離れしろよ)


明日は教会にも行くねん。予定キツキツやねん……というか、エルミディア嬢が頑張らないといけないのねん。マムシドリンクは飲まないでおこう…ウナギ食べたし(実は皆に多く食べさせたから少なめだった)


そうこうして部屋に戻ると、エルミディア嬢が待ち構えていたのである。準備に時間掛かったから、もう風呂から出てた…



「エルミディア嬢、ルチルとの話し合いはもういいのか?」


「はい……あたくしはルチルお姉様の思いを誤解していたようです…」


「まあ、直接言わなかったルチルが悪い。俺も同じような事してたから人の事は言えないけどな…」



人を介せば歪んで伝わるのは当然…ましてや、そういう風習なんだから誤解も当然だ。不器用な年上持った妹は大変だ。なお、それを大いに曲解した種馬は許されない。


というか、ルチル的には俺でも代用可としたようだし構わないんだろう……むしろ、ミュゼットやメルもそうだから内心喜んでる気する。



「きっと、アレクお兄様と結婚しなかったら、ずっと誤解したままだったんでしょうね…」


「……それでも、ルチルはエルミディア嬢の幸せは願ってたと思うけどな」


「そうかもしれません…でも、今と比べたらそれが本当の幸せだったのかは分かりません」



まあ、毒杯の可能性だって正真正銘孕み袋の可能性だってあったわけだし、原作…


俺のお節介で和解して、より幸せになってくれるならそれはそれで良い。それで僕は幸せだよ(サクタロー久しぶり)


さて、それはさておこう……あまり長い時間話をしてエルミディア嬢の覚悟を無下にするわけにもいかない。


幸せになろうよである…とっとと風呂入って頑張るぞい。と、風呂に行こうとしたら、エルミディア嬢が着いてく着いてく…



「えっと…待ってていいんだよ。すぐ戻ってくるから」


「背中流します…それに、お風呂の方が汚れませんし……少しでも早く姉妹にしてもらいたいですから」


「………いや、十分姉妹だと思いますが?」



ルチルめ、余計な事を吹き込んでるな…エルミディア嬢、顔真っ赤だぞ。なお、嫁たちは姉妹や友人のように付き合って欲しくはあるが、そういう意味じゃねぇ。そういう意味にしかならなそうな予感…

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