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百五十話 やらかし結婚編85

この広いタライいっぱい居る魚よ…一つ残らず買い占めた。クリスは普通の反応だったが、シルディは気味悪がってた。安心しろ、触手プレイみたいな事はしないから。


ポプリと牛コマ、そして沢山のウナギが入ったタライ…今日の朝市は豊作だった。時間あったら朝食後に来よう。


持ち帰ると、嫁たちの半数が嫌な顔してた…ゼリー寄せにはしないから安心しる。きちんと美味しいの食べさせるから。


まあ、目安は夕食。タレの仕込みもしたいから……エルミディア嬢とデートとか明日の準備もしたいんだけど、時間足りるかな?



「…だいたい、兄さんはウナギ捌いた事あるんかいな?」


「無い。が、動画は見た事ある…問題は、七輪しか無いのよね。焼き時間短縮も兼ねてある程度蒸してから焼くが…シェリは経験は?」


「あるわけないやろ…」



まあ、分かってた。ミュゼットも…あるわけないわな。竹串は…ルチルが金串サイズの針持ってそうだから借りよう。よーく洗って使おう…毒とかついてそうだし。


まあ、まずは朝ご飯だ。既に卵焼きと味噌汁はシェリたちが作ってる。牛肉の時雨煮も追加で…どうせ大半納豆食わないだろうし。



「分かってて沢山作りましたわよね…」


「ミュゼットも食べたいだろう。安心しろ、お腹壊しても癒すから」


「心配しかありませんわ…」



そう言いつつも青ネギ切ってるミュゼット…味噌汁用にしてはやけに量が多い。今度、青ネギを育てよう。


納豆を確認する………独特の臭いがあまりしない。腐敗臭も無いが粘り気少ない。早過ぎたんだ、腐ってやがらねぇ。


ミュゼットやシェリにも確認してもらうが、もう少し寝かせた方が好きとの判断。まあ、沢山あるし一つくらい味見してみようという事になった。他は(むろ)に保存。


というわけで、朝食である……納豆に否定的なのは多数。だが意外にもアンが「少しくらい腐っても豆は豆です」と前向き。後、約一名バナナと一緒に食べる気満々で俺たちもドン引き。


結果は、糸引く煮豆……ちょっと熟成が足りない。生卵入れたい…恐る恐る否定派の数人も食べたが賛否両論なのは仕方がない。が、約一名美味しいというバナナ組組長…これ、納豆組が出来るパターンや。




結局、明日も納豆試食…絶対食べられないって嫁は居なかった。カラシが多くてってのは何人か居た…まあ、カラシって臭い消しの意味もあるし。一応ラティーに癒しの力掛けてもらった。発酵促進の為に…効果は現時点で不明。俺がやったら納豆がただの煮豆になったので何かしら変化ある予感。


そんな事を考えつつ、朝食の後片付け…レミはまだ疲れて寝てる。納豆ご飯はお預けだ。ねこまんまを所望しそうだし。


騎士組は仕事、王城組や学生組は結婚式に向けての作業…メルとアンは家事したそうだが、必要な作業を手伝いつつ休むように言った。そうでも言わなきゃ働き過ぎなのよね。


むしろ、結婚式に向け頑張っているので事実全員働き過ぎ…なのに、俺は手伝わせて貰えない。おそらく、お色直し8回とかしたいんだろうなぁ………俺、何着せられるんだろ。パンイチ姿までなら許容。ただ、何着るかまでは教えて欲しい。



「アレクお兄様、お色直し8回もしませんよ…むしろ大変なのは食事の手配や招待客の宿泊先の確保などの調整です。後は、マリアベル様のご成婚ですから王都も賑わうでしょうし…」


「あー…そだな。ミリスベルの時も色々と賑わってて大変そうだったし」


「他人事ですね…その警備の責任者なんじゃないですか。騎士団長は?」



一緒に後片付けしてるエルミディア嬢がそう問うてくる…事実、そうなんだけども、主役でもあるわけですよ吾輩。そして頼りになる嫁たちも同様。結果、誰を当日の責任者にすれば良いのか複雑奇怪。来月に行われる隊長会に置いて誰に押し付けるか悩みに悩み中。あかん、俺も働き過ぎるわ。

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