百二十八話 やらかし結婚編63
結局、傷が増えた騎士の方が多かったという…研修やろう。マナー講師とか呼ぼう。騎士が礼節欠いてるとか洒落にならない。仮にも士爵以上の爵位ある貴族ぞ。聖女で大公爵夫人のラティーナ嬢を見下ろすとは何事か。踵落としで済んで良かったと思え。
「あー…そうね。小兄様の考えが普通よね」
「ミュゼット…あそこまでバカな連中纏める大変さ分かってくれるか…」
「むしろ、今まで小兄様が助長させていると思っていましたわ…」
それは酷くね…まあ、乙女ゲームでの騎士なんて無能、無価値、無関心の極まりよな。だいたい攻略キャラの為にある設定以上のものはない。騎士団長とか次期騎士団長とか騎士団長の息子とか…あくまで引き立てる為の設定。むしろ、無能だからこそ攻略キャラが輝ける……
マジで再編しよう。王都滞在組と領地持ち分けて組み直そう。今の編成が歪なんだ…引き継ぎに時間かかり過ぎんねん。また俺やレシアの仕事増えるけど…
むしろ、大事件が起こった時にどれだけ動けるか競わせるとかしないと周辺貴族の王家への反逆とか起こった時にどれだけ民を守れるよ…
特にやりかねない元公爵地位の侯爵が隣の領に居るんだよ。義兄とも呼びたくないから些細な事あったら蹴落とすつもりだけど…なお、シルディも許可済み。何なら、侯爵位もシルディに移せるよう国王にも根回し済みだったりするようだ。嫁の行動力怖い…
*
ラティーナ嬢も行動力怖い…そのまま教会まで連れて来られた。見回りのついでにと称して。なお、レシアとセリーヌは途中でわざとはぐれた模様。ミュゼットは、はぐれそびれた。おそらく避難先はエレーヌさんの所なので連れて行けなかったんだろう…
「ミュゼット様、聖人様…良ければ大司教様と面会なさいますか?」
「「いや、結構」」
揃って面会拒む俺たち。似たもの夫婦ですわ。結婚式の時はお世話になるだろうけど、今から会って何するねん。
既に騎士団長として挨拶してるし、何なら孫娘を嫁にとか言われたんだよ……さすがにアンより年下の幼女(六歳)とか言われても冗談にしか聞こえない。後、外伝のヒロインではない。ライバル令嬢です。
そんなヤバい大司教と会って嫁増やせと不毛な会話したくない。なお、ミュゼットも前に別の孫(三歳)を紹介されたらしい。当然断ったそうだけど…なお、外伝の攻略キャラの一人。
姉さん女房でもいいんじゃないかな。従姉弟の恋を俺は応援しています。むしろ、おねショタはいいぞ。はよ外伝ヒロイン探そう。
余談はさておき、ラティーナ嬢が教会を案内したがっていたのは、「ここで結婚式挙げるんだよ。いつもは閑散としているけど、ここに重鎮さんだーたちが集まって一触即発になるんだよ。なんなら、話が話なら爆弾とかで重鎮さんだーたちが一網打尽だよ。テロ対策はよ(要約)」と念を押す為だ。
「いえ、違います…単に祈るのをお願いしようかと…」
「小兄様、気持ちは分かりますが考えすぎですわ」
「……せやろか?」
俺がテロリストならやる。間違いなくそんな好奇…もとい好機に事を起こさない方がおかしい。だからこそ、しっかり対策しておくのは当然……優秀な騎士学生のボランティア募集しよう。対価は王宮騎士団長のお墨付き、何なら王宮騎士団優先入隊もあり。
そんな事を考えつつ、ラティーナ嬢が教えてくれた通りの姿勢で神への祈りを捧げる…といっても、さっきやってたのと同じ姿勢だ。荒ぶる鷹とか天神とかのポーズでもいいんじゃないかな。神様も呆れるようなやつで……だって、祈って何か降臨したら嫌じゃん?
問答無用で祈る事になった…なお、ロリ神などの降臨は無かった。俺の体が光って唸るとかも…ただ、祈り終わったら後ろに居たラティーナ嬢が変身してただけである。いつ持ってきたユニコーンの角。
特級呪物でヘシンした魔法少女嫁ラジラル☆ラティーナ……あ、ミュゼットがその姿見て失神した。どうやら忌まわしき記憶と共にである。前と同じくブクブク泡吹いてるわ…キングコングの女装思い出したな、これは。とりあえず小聖回復大盛り執行。




