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百十話 やらかし結婚編45

グーで殴りつつ、孤児院には伝えてみるとか言うレシアの理不尽さ。慣れとる…


というわけで、昼にはまだ早いのでクリスティーナ嬢とちょっと肩慣らし。修練場にて量産型ぴょんぴょん丸二刀流(ただの木刀二本ともいう)で模擬戦である。


といっても、クリスティーナ嬢そんなに強くない。少なくとも原作よりは弱い…公爵を退けるくらいの一撃(忌まわしきコラボでいうところのパワースラッシュ)は出せてないのよ。最近サボってるな…とはいえ、それでも騎士団の連中よりよっぽど強い。


加減もあるとはいえ、一撃で倒れないのは分隊長最強クラス…つまり、ルチル並み。他はどーしようもないおっちゃんおばちゃんである。


だからってあんまり体力削ると夜に差し障る……きっと、今夜は今までで一番ハッスルするわ、俺。だって、出会った時から成人で全身で愛を表現してくるわんこ……よく今まで耐えてきたものだ。もう押し倒したい。


周りの騎士たちはその愛くるしさや揺れる胸見て下賤な表情浮かべてるが、これは俺のだ。見るなとは言わんが、後で本気で叩き倒す。



「息が上がっているし、このくらいにしておこうか」


「アレクシール卿っ…今回は随分と手を抜いていませんでしたか?」


「まあ…嫁を傷付けるのは嫌だからな。それに、二刀流で相対するの初めてだから慣れてないのもある」



リテラとの茶番用に用意した量産型ぴょんぴょん丸は白木の木刀だし、散々魔物の血を吸ってドス黒くなったぴょんぴょん丸に比べたら心許ない。それでの加減も多々ある…


実際、ちょっとささくれたし。その辺がクリスティーナ嬢の強さの証明。騎士だと量産型でも鋳造剣如きなら叩き折れる…せめて鍛造の剣買えよと散々言ってるけど、誰も聞きやしない。どのみち折るけど。


クリスティーナ嬢は「アレクシール卿の初めて…」とか可愛く頬を染めてるけど、何か違う…それは今夜ベッドでやるから。あるいは翌朝風呂でやるから。


そんな可愛い彼女の頭を撫でる…思えば、クリスティーナ嬢に対してのスキンシップは少なかった。右手に封印した何か(下心)が胸の方に誘導しようとするので。


出会った時には既に世間的には大人であり、だけど少女であり、それでも芯は強い子で…


あの時、殺されそうになって俺に縋り付いてきて泣いた女の子が嫁かと思うと、間違えずに済んで良かったと思えてくる。


原作の彼女はそれはそれで素敵な女性だったが、今の方が俺は好きだ。笑顔が素敵なあどけなさの残るクリスティーナ嬢を愛おしく思う…



「アレクシール卿…どうかしましたか?」


「いや、ちょっとあの時の事を思い出してな…」


「っ…だ、誰にも言わない約束ですよっ!?」



いや、漏らした事ちゃうねん。殺され掛けて失禁するなんて当たり前じゃん。俺も経験あるし二人だけの秘密は言わない。泣いてたところを撫でた事やねん…


むしろ、我々の業界ではオムツ持参でお供するのは定番だよ。血を見るだけで青くなったり、臓物出たの見てゲロるのも普通…そういう意味でもクリスティーナ嬢は失禁だけで済んでるのだから強いわな…とフォローする。


まあ、最近は人斬りbadウザいとばかりに捕獲術とかの方がメインになってきてる風潮。まあ、槍とか弓とか使うのは構わないのよ。木刀使ってる俺が言う事じゃないし…でも、捕獲優先して怪我して誰が治療費払うんですかって言いたい。経費バカにならんのよ。人員不足になるのよ。


もう中退でもいいから騎士団就職しない。俺、大公爵…ちょっとくらいコネ使うよ。何なら、このまま団長室で楽しもうよ……レシアにぶん殴られるだろうけど。


クリスティーナ嬢は苦笑いするしかなかったのは言うまでもない…が、マジで学生引き抜き考えようと思う。仕事増やすなと殴られる事になるのは目に見えてる。

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