百三話 やらかし結婚編38
「エレーヌさんも悪気があったわけじゃなし、恥ずかしがる事じゃないだろ」
「恥ずかしいですよ…先輩は何も分かってません」
「俺だってするよ。そんなもんじゃん…むしろ、他の男を想ってって言われたら寝込んでた」
「それ以上言わないでください…くっころ叫びますよ…」
エレーヌさんの所を後にし、色々暴露されたが為に顔真っ赤にしているセリーヌを介添えして帰宅。おてて繋いでデート気分ともいう。
エレーヌさんはきっとからかったつもり無いが、ゴブリンとかより酷くくっころされたセリーヌ。胸が大きくなった理由とか色んな事が知れて僕は満足さ(サクゴブタロー愉悦)
別に、くっころに恥ずかしさ以上の事は求めてない。くっころに至る過程までが楽しいのであって、くっころ以降の行動はどうでもいい。つまり、セリーヌをからかうまでが俺のくっころ道(イミフ
そもそも、昔は「騎士様」と慕っていた子だ…合格した事を報告されたり、稽古つけたり、バイト紹介したり。それなりに目をかけてきたようなこなかったような…それでも、薄い土壁の部屋から夜な夜な俺を思い(以下セリーヌの尊厳に関わるので自主規制)
付き合いはペリドッド事件までは薄く浅くではあったが、それ以降は積極的に。それこそ、お前が欲しい(騎士団に)とかしたんだ。更に言えば昨日まで最年長嫁だった。俺の良き理解者…
そんな彼女を汚い魔物とかに穢されてたまるか。やるのは俺だ(台無し)
さて、そんな妄想はさておき、このまま部屋にセリーヌ連れ込んで風呂入って押し倒そう。毎夜やってた事目の前でさせて羞恥心羞恥心俺たちはーしよう…というには何やら賑やかである。
二つの使用人部屋の出入りが頻繁。ちょっと見てみるとメルとアンの荷物が移され、空いた部屋にミリスベルとリテラの荷物が運び込まれている模様……ヤーマン家から通う気無し。でも、お前らの順番最後だから。まだ折り返してもないから。
というか、増改築か新築移転しなきゃいけないなぁと思うわけですよ。一階二階とも満室御礼…キングコングたち何処へ滞在させよう。ホテル代こっち持ちにされそう。結婚式費用想像したくもない…
てか、使用人部屋は俺の部屋の隣だからって夜這いメリットあって争奪戦になりそうだから、物置にしようと言ってた気もするのだが…メルはともかくアンに夜這いするほど外道じゃないんだけど(マリアにはその内するけど)
さて、荷物運び手伝うか。どうせ酒瓶多いだろうし…ほら、セリーヌも正気取り戻せ。片っ端から酒瓶叩き割るぞ。メルとルチルに飲ませただけじゃ飽き足らず、全員に飲ませかねないからな…
*
結果から言えば、ルチルに阻止された。バナナの酒を渡され寝返ったルチルは無双だった…いや、俺とセリーヌと戯れてただけだけども。
おのれ、ミリスベル。安酒が無さそうだったのがせめてもの救いか。この世界の酒の種類なぞよく知らんけど。よく見たら俺が贈った酒が多かったけど…何かにつけて酒贈ってだからなぁ。
引っ越し作業も相まって、晩御飯どうしようという事になった。俺とセリーヌはそんなに腹減ってないが、嫁を飢えさせるわけにはいかない。即断即決でレストランへ直行。勿論、エビフライのある店へ。
ヤーマン伯爵家の馬車に乗り、往復してもらって移動……伯爵家当主のリテラが良いって言ってるから良いのだが、やはり元辺境伯邸は手狭。ゲストハウスとかにして何処かに新居建てなきゃ馬車も置けない。
「というわけで、新築三階建てのちょっとした城サイズの物件が必要だと思うんだが…」
「もういっその事、王城に住んだらいいんじゃないかな。アーくんならお父様も喜んでくれるだろうし、通勤時間短縮になるし」
「風呂も一緒に入れなくなるから却下」
絶対、イチャコラ出来なくなる。俺は嫁たちと一緒に風呂入る為に結婚したんだ(暴論) 王城なんかで暮らしたら四六時中、余計な使用人ついて婚姻関係に多大な支障出るやん。
白い目で見てくるミリスベルたちと、頷くミュゼットたち…前者の方が少ないのは当然だ。大切なスキンシップのメインだし…
仕方ない。今夜は全員で入浴だ。ミリスベルとリテラにも俺のテクニック教えたる。分からせたらぁ…




