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ドーナツ その二

 猫はどうやら猫であって猫ではないらしい。

 釜戸という年齢不詳の女性曰く、猫は本当は別の何かだったそうだ。

 人の言葉を解すから、元は人だった可能性もあるという。

 猫にも訊いてみたが、猫は猫になる前のことは何も覚えてなかった。


「今のところ何も問題ないですが、なんとかした方がいいんでしょうか?」


 なんとか──と言っても、何をどうすればいいのか皆目検討がつかないが。


「ええ、本来その姿のものが別の姿をしているというのはこの世界ではあまり良いことではないのよ」


 この世界──という言葉が少し気になったが、敢えて流した。今は猫のことが優先だ。


「では、戻すという方向で。どうすればいいですか?」


 私にとって猫は飼い猫というわけではないが、同居人のようなものだ。出来ることがあれば協力したい。


「この場合、元に戻すには甘いものがいいわ」

「甘いもの? お菓子とかですか?」


 訊くと釜戸さんは少し困ったように笑った。


「少し違うのだけれど……教えちゃうと意味がなくなってしまうの。ごめんなさい。けれど、甘いものを与えるのはいいと思うわ。手作りだと、尚いい」

「猫にお菓子あげていいんですかね?」

「その子は本物の猫ではないから」


 ああ、そうだ。

まだ主人公の名前出てませんね。どこで出そう?

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