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7話 ランクアップ

【神眼】と【眷属化】の効果を少し変更しています。

「逃げるのはもう終わりか?」


俺が後ろからそう声をかけると、エンシェントメタルスライムはビクッとしてゆっくりとこちらに振り向く。


「ば、馬鹿な。わっちの速さについてこられるものなどおるはずがない!

それに、その白い大きな魔物はなんじゃ?

まさか、それが本当の姿なのか!?」


どうやら逃げ切れたと思って、止まったようだ。

よほど自分の速さに自信があったのだろうが封印を解除したシロの速さには勝てなかったみたいだ。


(こっちは追いかけるのにまだまだ余裕があったんだけどな……)

「シロの能力がお前のステータスより上だった、それだけだ。

時間もないからさっさと終わらせるぞ」


言った通り、シロが封印解除していられる時間は残りのMPと経過時間から考えてもう2分もなさそうだった。

たとえ、封印解除してない状態でも四神達なら余裕だと思うが、一度、封印解除をしてしまうとMPがなくなるまで戻れないという欠点もあるようだ。

せっかくなので、封印解除をしたシロの力が見たいしな……。


「まだ聞きたいことはあるんだが……、シロやっちゃって」


そう言って俺はシロにエンシェントメタルスライムを倒すように指示する。


「ま、待つのじ…」


エンシェントメタルスライムが言い終わる前シロの放った前足での一撃はエンシェントメタルスライムを真っ二つにする。

今更だがエンシェントメタルスライムって名前が長いので今後からはイーエムスライムって省略するか。

いや、もう出てくることはないけど(笑)。

しかし、真っ二つにしたEMスライムはまだ動いている。

正確には片方だけだが。


(もしかして核というのがあってそれを切らないと駄目とか?)


シロもそう思ったのかさらに追撃をして半分にする。

まだ動いている。さらに半分。

まだ動いていたので、さらに半分…。

繰り返す事数回、最初5~6ⅿあったEMスライムは約30cm位の高さになったところで、いきなり、


〖 『コウキ・タツノミヤ』の経験が一定になりました。

[ランク3]まで上がりました。

   各種能力が大幅にUPしました。

<エクストラスキル>【神眼】の[ランク2] [ランク3]の効果が解放されました。

<エクストラスキル>【眷属召喚】が【眷属化】に変化しました。

  【眷属化】の[ランク2]の効果が解放されました。


  『コウキ・タツノミヤ』の眷属『セイ』『シュイ』『シロ』『クロ』が<エクストラスキル>【眷属】の効果により[ランク3]まで上がりました。

各種能力が大幅にUPしました。

  【眷属】の[ランク2] [ランク3]の効果が解放されました。〗


と、世界の声が聞こえてきた。倒したのだろうか?

ランクが2を超えて一気に3まで上がった。

なんかいろいろスキルの方で変化があったみたいなので確認してみる。

俺はとりあえず自分のステータスを【神眼】で見てみる。

すると、少し頭に痛みを感じたが、気にせず確認することにした。



『コウキ・タツノミヤ』

<神種・ランク3>

<HP> 1000/1000

<MP> 10000/10000

<スキル>

<エクストラスキル>

【眷属化】

【神眼】

【完全偽装】

<称号>

[???]

[アランガルムの神候補]

[ミレハイム大草原のヌシを屈服せし者]



となっていた。

新たに<称号>の欄が増えている。

ランクが上がって【神眼】の効果が解放されたせいかもしれない。

【眷属召喚】も【眷属化】に変化しているみたいなので確認する。



【神眼】

神種の一部が持つエクストラスキル。

その効果は神種ごとに様々。

[ランク1]見たものの効果や詳細がある程度分かる。

     意識して相手を見ることで威圧(小)の効果。


[ランク2] 見たものの効果や詳細が分かるようになる。


[ランク3] ステータスの<称号>が分かるようになる。

意識して相手を見ることで威圧(中)の効果。


【眷属化】

屈服、もしくは認められたり、信用されたりする事で相手を眷属にすることのできるようになるエクストラスキル。

魔物の強さによって最大MPを消費する量が変わる。

[ランク1] 魔物を自分の眷属にすることができる。


[ランク3]自分の眷属が得た経験値を得ることができる。



予想した通り【神眼】が[ランク2]に上がったことで、ある程度分かるから分かるとなっていた。

さらに[ランク3]で称号もわかるようになっている。

そして威圧の方も(小)から(中)に変わっている。

【眷属化】は魔物を自分の眷属にできるスキルで【眷属召喚】とは違って、魔物の方に自らの力を認めさせ、眷属にするみたいだ。

さらに[ランク3]の効果で俺がいない状態で眷属達が魔物などを討伐した時でも、経験値をすべて俺が得られるようになっている。

それと、ステータス。

HPは300から1000まで上がっている。

MPの方は100000あったのが10000に減っている。

何故かというと四神達を召喚した際に、MPを消費したのだが、なんと最大MPを消費したようで、ランクアップする前まで俺の最大MPは0になってしまっていた。

だが、ランクアップしたことによって10000も増えてくれたので助かった。

最大MPが0になって異世界まで来たのに魔法を使えないんじゃ面白くないからな。

まぁ、これから俺が魔法を使えるようになるかは分からないんだけどな……。

そして、最後に<称号>の方を調べてみた。


[???]

??????


[アランガルムの神候補]

アランガルムの神候補として選ばれたものに与えられる称号。


[ミレハイム大草原の王を屈服せし者]

アランガルムのミレハイム大草原の王を屈服させたものに与えられる称号。


となっていた。

[???]は説明も分からなかったので分からない。

[ミレハイム大草原の王を屈服せし者]は今、EMスライムを倒したことでえられた称号みたいだ。

そして、[アランガルムの神候補]という称号。


「これか……」


称号の説明にある通り俺がこの世界に来た理由はこの世界の神の候補として呼ばれたからみたいだった。


(という事は、もしかして俺以外にもこの世界の来ている人がいるかもしれないな……)


そんな事を考えながら俺は、


「さて、セイ達の方もランクが上がったみたいだし確認してみるか」


そう言って、俺は四神達のステータスをチェックしてみた。


【神眼】で称号を見れるように変更しています。

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