4話 エンシェントメタルスライム
「なっ、なんだこいつは?」
俺は、目の前に現れたでかい銀色のスライムにすかさず【神眼】で鑑定してみる。
『エンシェントメタルスライム』
<スライム種・ランク7>
<HP> 1500/1500
<MP> 7850/7850
<スキル>
?
<エクストラスキル>
?
<ユニークスキル>
?
・スライム種の希少種メタルスライムが進化したユニーク個体。スライム種にしては知能が高く、そのボディーは生半可な攻撃じゃキズ1つつかない。
鑑定して愕然としていると、目の前のスライムはいきなり、
「一瞬、凄まじい力の波動を感じたから、何事だと思って来てみればただの人間の小僧と4匹の雑魚魔物……いや、1匹ドラゴンの亜種がいるな。
まぁわっちにとっては雑魚に変わりはないがのう。」
と、話し始めた。
(しゃ、しゃべっただと!やっぱり『エンシェント』って名前についてるし、強いんだろうな。
ランク7みたいだけど、まだ基準がわからないから早く人が住んでいるところに行きたいな……)
地球にいた頃に読んだ漫画とかでは『エンシェントドラゴン』などという名前に『エンシェント』とつくのは基本ボスクラスの強さを持っていた。
目の前のやつもおそらくとてつもなく強いんだろうと俺は判断したが俺は何故か危機感を覚えなかった。
それよりも、
「あー、ちょっと待ってくれるか。先にこいつらに名前を付けてやらんといけないからな」
そういって、4匹の方を向いて、名前を考える。
「まずは朱雀から……、赤い…、いや朱色か、シュイ……。うん、お前は今日から『シュイ』だ。」
すると、シュイはうれしそうに俺の周りを飛び回った。
「…………、はっ。貴様。このわっちを無視するとは覚悟はできているんだろうな?」
俺の言葉を理解するのに時間がかかったのか、放心状態だったエンシェントメタルスライムが敵意むき出しで威圧してくる。それに対して俺は、
「黙れ!これから指示とか出すのに名前がないと不便だろうが。いいから黙ってそこにいろ」
神眼の効果にある威圧(小)を発動しつつ、エンシェントメタルスライムに対して、そう言うと、一瞬ビクッとして、
「あ、はい」
と言って、黙ってくれた。
神眼の効果に驚きつつも俺は残りの3匹の名前も考える。
「じゃあ、次は白虎と玄武だ。お前らは『シロ』と『クロ』だ。
そして、青竜は……、うん!『セイ』。お前は今日からセイだ」
俺は、朱雀に『シュイ』、白虎に『シロ』、玄武に『クロ』、青竜に『セイ』と名付けた。
おい、そこなんか文句あるのか。呼びやすい名前が一番だろうが。
そして、エンシェントメタルスライムスライムの方に向き直り、
「さて、では俺に何か用があるのか?」
と聞いてみた。
「………。はっ。貴様今何をした?このわっちがランク1の人間に威圧されるなどありえん。貴様ほんとに人間か?」
失礼な。俺は普通の人間のつもりだ。いや、なんか神種になっているけどな。
だが、心は人間の時と変わってない。それでいいじゃないか。
「俺はただの人間だ。それと少し聞きたいことがあるんだがいいか?」
「ふん。貴様のような無礼な奴に何も言うことはない。
わっちがこのミレハイム大草原の王だというのを知らんのか?」
この広い草原はミレハイム大草原というらしい。
「いや、知らないな。強いのか?」
「強いも何もわっちの魔法は、一国を簡単に滅ぼすこともできるし、この自慢のボディーは進化してから一度も傷つけられた事もないのだぞ」
「国があるのか?ここから一番近い国はどっちだ?」
「国の名前は知らんが、人がいるのは向こうの方角じゃな」
と、その方角を向いてエンシェントメタルスライムは言う。
やっぱり進化してもスライムはスライムだな。
何も言うことはないって言っときながら聞いたら、教えてくれる。
【神眼】でも「スライムにしては知識が高い」ってなっていたし。
「はっ。何を答えとるんだ、わっちは。雑魚だと思ったが、貴様らには何かあるな。
生かしておけば、後々面倒になりそうじゃ。抵抗せずにわっちに殺されるがいい」
「あいにく、こちらもやられるつもりはないんでね。いくぞ、シュイ、シロ、クロ、セイ!」
「ぬかせ!ギガライトニング」
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