12話 レムの戦利品
昨日の23時くらいに1話投稿しています。
まだ見てない方はそちらからどうぞ。
俺達は目の前の光景に唖然とした。
俺達の前にあるのは高く積まれた金貨や銀貨などの硬貨や、剣や盾、アクセサリーっぽいのもある。
それが、周りの壁の輝石という石の光が反射してきらきら光っている。
本のようなものもあるが、レムが言っていたように風化してボロボロになっていたが……。
「これはすごいな…」
「そうじゃろ、そうじゃろ。
わっちが長年ここを通る者を襲って奪った戦利品じゃ。
最近はミレハイム大草原を通る者がおらんからここ10年は増えておらんがの」
(10年増えてなくてこれか……。 レムって何年生きているのだろうか?)
女性に年齢を訪ねるのは失礼なので俺は聞かないけどな……。
「わー。 見て見てコウ兄。 これきれいじゃない?」
そう言ってシロが一つのブレスレットを持って近づいてくる。
俺はきらきらしたそれを【神眼】で見てみると、
『女神(邪神)のブレスレット』
女神(邪神)の力の込められている腕輪。
魔力、魔抵抗に補正(大)。
(状態:邪心、暴走、邪神の下僕になる。)
(鑑定妨害Lv8)
となっていた。
「ちょっと待ったー。 シロそれを離すんだ!」
「ほえ?」
シロは慌てて女神(邪神)のブレスレットを手放す。
「どうしたのじゃ?」
「どうしたもなにも、これ呪いのアイテムだろ。
表向きは女神のブレスレットってなっているが、俺のスキルで見たら、邪神のブレスレットってなっていて装備したら、大変なことになっていたぞ」
「ふむ、思い出したぞ。
確か、変なことを口走りながらわっちを討伐しに来た輩が腕にはめておった物じゃな」
こんな物まであるなんてうかつに触るのは危ないな。
俺の【神眼】で確認しつつ持っていく物を決めていくとするかな。
しかし、問題は持っていく量だな。
これだけの量はさすがに持ち運びはできない。
そんな問題を俺が言うと、レムが、
「ふふん。 おぬし何か忘れておらんか?」
そう言って胸を張っている。
俺が首をかしげると、
「わっちは【空間魔法】が使えるからの。
その中に『アイテムボックス』という魔法があるのじゃが、そこにいれられるだけいれていけばいいじゃろ」
そう言って笑ってさらに胸を張る。
「なら、さっさと整理してここから出るぞ。
あと、お前達絶対に装着はするんじゃないぞ! 俺が確認してからにするんだ」
そう言って俺達は、この宝の山を整理し始めた。
---------------------------------
整理した結果、これだけのものがあった。
まず、硬貨の方が、『白金貨』×4枚、『金貨』×820枚、『銀貨』×1012枚、『銅貨』×たくさん。
次に武器なのだが、ほとんどが使い物にならないものばかりだったが、
『桜吹雪』、『竜槍ガトナキア』、『影虎爪』、『炎扇イフリーナ』、の4種類がすごい効果を持っている武器でかなりきれいな状態で埋もれていた。
防具の方は、『透明化のマント』という変わったものがあったが、他はミスリル製の防具などがいくつかあって、あとは破れたり、破損していて使えそうにない。
その他は、宝石類やアクセサリーなどがたくさんあったが、最初にシロが持ったきた邪神のブレスレットの他には効果付きのものはないようだ。
武器や防具を見ても、効果付きの物は数が少ないことから、こういったものは珍しいのかもしれない。
それにしても、
「『邪神のブレスレット』が多すぎだろ…」
邪神のブレスレットだけが何故か20個もあった。
ほとんどが偽装されてない物だったが、最初に見た物とあわせて4つが『女神(邪神)のブレスレット』となっていた。
「こんなの知らずにつけたら、どうなってたかわからん物は危ないから放っておくか。 それよりも……」
俺は見つけた武器の中から一つ手に取ってみる。
「『桜吹雪』か。どう見ても日本刀だよな?
レム、これを使っていたやつは覚えてるか?」
「ふむ……、いや、覚えておらんの。
もしかしたら、ただ、運んでたものをわっちが奪っただけかもしれんのう。
ふむ、思い出せん」
「まぁいいか……。 『桜吹雪』か……。
幼馴染の名前が入っているのは何かの縁か。 俺は基本これを使うとするかな」
そう言って、俺は『桜吹雪』を腰のベルトに取り付ける。
刀なんて振ったことはないが、威嚇用で持っておくことにした。
「お前たちも気に入った物があれば言ってくれ。
あんまりアクセサリーとかたくさんつけると悪目立ちするからダメだけどな」
そう言って、他のメンバーにも武器や防具を選ばせてみることにした。
いやだって、セイなんかステータス的に武器がなくても、殴るだけで大抵の敵が倒せそうだが、それはあまりにも不自然すぎる。
武器ならまだ「武器の性能がいいんじゃねぇの?」っていう話ですむし。
そういう事で、みんなに武器や防具を装備してもらうことにした。
感想・評価・ブクマいただけると作者のやる気に繋がります。
よろしくお願いします。




