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プロローグ

「ここはどこだ?いったい何が……」


俺は混乱していた。

先ほどまで家に帰る道を歩いていたはずなのに、急に目の前がまばゆい光に覆われ、目を開けて見ると自分は見渡す限り平原が広がる場所に立っているのだった。

俺は先ほどまでの自分の行動を思い出してみた。


_________________________________


「おいしかったよ。いつもありがとう、さくら


俺の名前は、龍之宮タツノミヤ黄麒コウキ。現在高校3年の18歳で、あと1か月ほどで高校の卒業をひかえている。

自分は隣の家、というか神社なのだが、そこに住んでいる幼馴染の『四ノしのみやさくら』が作ったカレーを食べ終わって鍋を返しに行き、俺は桜に礼を言った。


「どういたしまして。明日は何がいい?」


「そうだな。久しぶりに肉じゃがでも食べたいかな」


「うん、いいよ。それでコウ。今日はどうするの?」


俺は晩ご飯を食べた後、よく桜の部屋に呼ばれていた。

俺と桜は付き合っているわけじゃないので別に男女の行為をするって事じゃないのであしからず。

桜がアニメや漫画などが大好きで桜の部屋で一緒にアニメを見たり漫画を読んだりするだけだ。

桜の部屋はアニメのDVDや漫画がたくさんおいてあり、よく漫画などは借りさせてもらっている。


「俺はいつも通り暇だけど、桜は今日、親父さんから話があるっていってなかったっけ?」


「あっ、忘れてた。そう言えば父さんに晩ご飯食べたら神社の方に来るように言われてるんだったよ」


「なら、早く行かないとな」


「うん!行ってくるよ。コウ、また明日ね」


「あぁ、また明日な桜」


俺は桜といつものあいさつを交わして自宅に戻るのだった。

桜は神社の方に走って行った。

少し道は暗いがすぐそこなので送って行かなくても大丈夫だろう。

そして、俺も桜の家から出て自宅に帰る道を歩いていた。

すると、急に目の前が明るくなって思わず目を瞑ってしまった。

恐る恐る目を開けて見ると目の前には草原が広がっていて現在にいたる。



俺は、少し前の事を思いだしてみたがなぜ自分がこんな所にいるのか分からなかった。

原因としてはあの目の前に広がった光のせいだろう。


「これってもしかして異世界召喚ってやつか」


今この状況と似たような事はアニメや漫画でたくさん見てきた。


「いや、まだ異世界と決まったわけじゃないけどな……」


俺はそんな事を考えながら周りを見渡してみた。


「しかし、これはどうしたもんか……」


あらためて回りを見まわした俺はその光景を見て困ってしまった。

ところどころに長い草が生えている一帯や小さな岩が転がっているのも見えるが、俺が見える範囲にはほぼ平原が広がっているだけで建物などは見当たらない。


「これじゃあ、どっちに向かったらいいのかすら分からないな……」


ここがこの草原の真ん中とは限らないので、下手に進む方向を間違えるとかなり歩くことになる事を考えて俺はどうしたらいいかを考える。

すると、どうしたらいいかを考えている俺の後ろの草むらからガサガサと音を立てて、何かが出てきた。

俺はそれを見て呟くのだった。


「うん……。やっぱり異世界だな、ここ」


目の前に現れたそれは漫画やアニメで定番の『スライム』だった。


「大抵、漫画とかだったら異世界召喚とかって神様に召喚されて説明受けるものだったけど、なんの説明もなくいきなり戦闘ですか……」


スライムとは、漫画なのでも最弱の種族で有名だが、この世界で本当にそうなのかわからない。


「鑑定とかあるのかな?」


そんな事を思いながら目の前のスライムを見てみると、頭の中にスライムの情報が浮かんできた。



『スライム』

スライム種・ランク1

HP 10/10

MP 0/0

・スライム種の中でも、生まれたばかりで進化もしてないただのスライム。

ひっつかれると、溶かされるがその速度は遅く、子供でも倒せる。



と書いてあった。

とりあえず、蹴ってみると、スライムは溶けてビー玉より少し小さめの石を残して、消えてしまった。


「これがいわゆる魔石ってやつかな?」


もしかしたらお金になるかもしれないので、その石は回収しておくことにした。


「さて、これからどうするか」


俺はこれからどうすればいいのかわからず、ため息を吐くのだった。


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