婚約者令息あるあるその2
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「お前とは婚約破棄する!」
そう宣言した俺は今までで一番輝いていた。これであのいけ好かない腹黒い婚約者と縁が切れるのだから。
婚約者と婚約したのは十歳の時。この頃の婚約者はまだ可愛いところがあった。好物の苺がのったケーキが出てきた時に目を輝かせたり、刺繍が上手くできず少し涙目になっていたことも。あの頃は本当に年相応で可愛らしかった。
学園に入学する頃には腹黒さを身につけ、裏では何か良からぬ事をしだした。裏でやっている事を探ろうとすればする程巧妙に隠し掴ませない。こんな婚約者と一生を共にするのは俺は無理だ。せめて信頼ができる相手と一生を共にしたい。
そんなこんなで学園生活は婚約者が裏でしている事を探り続けるに捧げた。意地でも尻尾を掴ませない婚約者に辟易としつつ、交友関係を広めていった。すると広まった交友関係から次第に婚約者が裏でやっている事の全貌が次第に見えて来るように。証拠を掴み必ず婚約破棄をしてやる。
慌ただしかった学園生活を送り、早くも卒業式に。
そして俺は婚約者が裏でやっていた事の詳細と証拠を掴む事ができた。やっと婚約破棄を突きつけることができる。
「俺は婚約者と婚約破棄をする!証拠もしっかりある!」
「さようで」
俺と婚約者の最後の会話はこれだけだ。婚約は無事破棄ができた。
ん?婚約者はどんな悪巧みをしていたのかって?それはどんな人であろうと罪に問えるものだったよ。一番は不敬罪に問えるレベルのものだ。
あれから月日が経ち、俺は結婚することに。あの後新しい婚約者ができ、お互いに信頼し合える関係を築き一生を共にする覚悟ができたからだ。今でもふと元婚約者のことは思い出す。
婚約者令息あるある物語、婚約者が本当に悪い事をしていて婚約破棄end。
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