第1話 『夢と種親』
クワガタ好きが書く、クワガタ好きのための小説です。
”クワガタブリーダー”。クワガタ好きなら、誰もが憧れるこの職業。
しかし、ブリーダーを本職にするのはかなり難しい。
血統の良さ、兄弟や親の成績などなど ほぼ競馬みたいなモノだ。
日本で最も有名なクワガタと言っても過言ではない ”オオクワガタ”
日本のブリーダー達はほとんどこのクワガタをブリードしていると思う。
だが、この物語はオオクワガタのブリーダーが主人公では無い。
”コクワガタ”で自分の血統を作る夢を持つ男の、25年間の軌跡の物語だ。
・2000年 6月
俺は、山野正 妻と息子が一人いる。
土木関係の仕事をしているが、クワガタブリーダーになるために退職した。
友達からはバカだなんだと言われるが、妻だけは理解してくれた。
俺が好きなクワガタは”コクワガタ”。
そして、俺のブリーダーとしての夢は ”コクワガタ”で大型血統を作ることだ。
クワガタは1年1化だから、1世代育てるのに1年 10世代で10年という途方のない時間がかかる。
でも、ダサいとか、小さくて迫力がないとか言われるコクワガタが大型化する血統を作って、
みんなをあっと言わせる。それが夢だ。
さて、今は雑木林にコクワ採取に来ている。
クワガタは6月あたりが発生のピークだからだ。
大きめのオスとメスを採って、種親にする。
・翌日
あれから3時間ほど探して
29㎜のメス
37㎜のオス
が採れた。
このコクワを使って次世代(F1)を採る。
『血統までの道は長いなぁ・・・』
夜空を見上げながら俺は呟いた
今、ハマっている小説『ザ・ロイヤルファミリー』に影響されて書きました。
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2話もよろしくお願いします。




