表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

第6話 封印されし井戸の謎 中編

登場人物紹介

間宮 涼華 天然女子高生

井上 千夏 ツッコミ女子高生

早瀬    千夏の部活の先輩

影山小百合 踊り場の大鏡に封印された学生

松山 遥  校舎屋上で窒息死した学生

土屋加奈枝 焼却炉で焼死した学生

バルコ   飼育小屋にいるフェレット。

      お札で会話できるようになる。


*登場する名称等は全てフィクションです。

飼育委員になった涼華と千夏。

飼育小屋で動物の世話をするとき、しゃべるフェレットバルコと出会う。

バルコの異変の原因が井戸にあると掴んだ2人は詳細を調べる為に資料館で調べる。

過去にあった井戸にまつわる事件を確認した2人であったが、何故そんな所に小屋を建てたのか?

担任によると教頭が関わっているようだが…。


「千夏、教頭に聞きに行こうよ。」

「ちょっと待って、涼華。」

「どしたん?千夏。」

いきなり聞いても、もう少し調べた後じゃないとしらばっくれて終わりになるよ。

「涼華、もう少し証拠を集めよう。今行ってもスルーされたら終わりだよ。」

「千夏っちゃん、冴えてるねぇ。」

アンタが天然なだけでしょ。


放課後、飼育小屋で全員で作戦会議だ。

「小百合さん、バルコの面倒ありがとうございます。」

「それは大丈夫だけど、何か分かった?」

「どうやら井戸では何人か亡くなっているようです。」

「そういや、お仲間のいる感じするなぁ加奈枝ちゃん。」

「そうですね、遥さん。」

「お二人にはこの近くの霊の存在が分かるんですか?」

「この近くっていうか、ここにいるけど。」

「ねぇ、一緒にさっきから話聞いてますよ。」

なにー!知らんメンバーがいるだと!

いやいやそうじゃない。

「やはり井戸で亡くなった方ですよね。何か聞けますか?」

今はどんな情報でも必要だ。

「何かお困りみたいですね。」

「ちょっと待ってな。話せるようにするから。」

遥さんと加奈枝さんが何か分からん行動をしている。

すると、誰か分からんが姿が見えた。

「あなたは?」

「私はこの井戸で最初に死んだ三上玲子みかみりょうこと言います。」

「三上さん、あなたと一緒に後2人亡くなりましたよね。」

「はい、当時私と友人2人でこの井戸の伝説を調べていました。」

井戸の伝説?また大層な感じになってきましたな。

「どんな伝説なんでしょうか。」

「それでは、長くなりますがお話しします。」


いやー、マジで長かったな。

長過ぎて寝そうになったよ。

少し整理して考えよう。

この井戸は生活用水としても利用していたから、住人にとっては必要だし、いつしか信仰の対象みたいになった。お井戸様的な。

そうなると、何故か色んな噂とか出てきて、願いが叶う井戸みたいな話になる。

祈願する住人が増えれば、悪用しようとする者も現れ、井戸の力を私利私欲で自分だけの物にしようとする奴もいた。

そんな時、三上さん達3人は井戸に不思議な力があるか調べようとした。

別に個人的に使う訳ではなく、純粋に研究対象として。

でも、調査したくても共用施設となると勝手にやる訳にもいかない。

そこで、3人は学校の教頭に説明し、調査をする許可をもらえないか相談したらしい。

教頭は町の役所と交渉して、何とか調査出来ることになった。

最初は調べても何も無かったみたいだけど、続けていくうちに少しずつ変化があったんだって。

どうやら、井戸の不思議な力は月の満ち欠けに関係することが分かった。

3人は喜んで教頭に報告したんだって。

そして事件の日、3人と教頭は井戸で検証する為、集まり暫く調べていたけど、急に教頭がおかしくなって3人を井戸に突き落としたということだ。

「三上さん達3人を殺したのは教頭ということですね。」

「確かに教頭は私達を井戸に突き落としましたが、あれは人間の力では不可能です。」

「すると、何か得体の知らないものが教頭の体を使ってしたって感じですね。」

「私の友人2人は霊となりましたが、何年かして井戸の上に吸われて消えてしまいました。辛うじて私だけ何とか残れましたが…。」

「最初に亡くなった3人以外にも井戸で亡くなった人がいると聞きました。」

「後から何人か井戸に突き落とされ、私達と共にいた霊の方々も友人同様吸われました。」

なんか、見えて来たみたい。

「三上さん、今井戸の中にいる霊は何人ですか?」

「今は私だけです。」

証言をもう少し欲しかったが、仕方ないかな。

「あのー、私多分重要なこと聞いちゃったかもです。」

「小百合さん、何か聞いたんですか?」

「私、鏡に閉じ込められた後外側で、井戸がなんたらって言っているの聞きました。」

「それって、鏡から出して井戸に突き落とすとかですかね。」

「そうそう、言った言葉そうです。」

どうやら、この井戸にまつわる事件の全貌が見えて来たな。

「千夏ちゃん、顔こわいー。」

「涼華、今考え事してるから。」

「名探偵千夏ちゃんだね。」

うーん、悪くないって、そういう場合じゃない。

「涼華、どうやら黒幕の正体見えて来たみたい。」

「じゃ、次回に続くだね。」

「へっ?何で?」

「よくドラマであるじゃん。」

「何が?」

「いい所で来週見てねみたいな…。」

おいおい、後少しでクライマックスなのよ。

そんなん引っ張ってどうすんの。

「涼華、しょうもない事言ってないで説明するよ。」

「謎解きは夕飯の後にしよ。」

はっ?

「お腹空いちゃった。面倒くさいことは明日にして帰ろうよ、千夏ちゃん。」

ちょっと待てー!何か後少しで終わりそうなのに、このこったら…。


第7話(最終話) 予告

ついに学園最大の謎が判明!

全ての事件が解かれる時涼華と千夏に最後の試練が!

次回「封印されし井戸の謎 後編」

いよいよクライマックスです。

次回の涼華と千夏の活躍?!にこうご期待。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ