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子供達と神々の神楽 ~序の章~  作者: 東 蒼汰
第壱幕 不思議の始まり
9/26

落ちる鏡

 アラハバキはったはくどうけんを、アマテラスにう。


「おまえまよっているのだアマテラス。みずからのそうあいにあればけるかもしれないと…… さまけるゆうほっしているのだ。さぁねがえ、わたしさまねがいを!」


 そして……


  ブオン


 そのままはくどうけん攻撃こうげきを行い、アマテラスはそのこうげきみずからのはくどうけんめた。


  カッキーン

   ガチャ ガチャ


 つばいながら、アマテラスはアラハバキにかってう。


だまりなさい! たか()はらあるじたるわたしが、貴女あなたのぞむのはただひとつ…………」


  ガチャ ガチャ


 アマテラスはつばいのなか、そういながらアラハバキにすこしずつからだちかけてき、さらちからつよことつづける。


「……貴女あなたとこかえこと!」

つよいのはきらいではないが、もうすこなおになったら如何どうだ?」


 がおでそうかえしたアラハバキのけんを、アマテラスはけんはらい、うしろに退ように……


おおきなおです!」


 といながらアラハバキにかった。

 こんはそれをアラハバキがけんめる。


  ブオン

   カッキーン


 アラハバキは鹿にしたようにアマテラスにおしえる。


「フン。そのようことだから、おとうとたちからきょられるのだ」


 ガチャ ガチャ


 アラハバキはつばいから、アマテラスのけんはらう。

 そこからかろうとするが、アマテラスはうしろに退こうげきかわすと、アラハバキにつよ調ちょうたずねる。


「それならわたしからもいましょう。わたしってわろうなどとったのです? 貴女あなたぶんでもったはずうつしほとんわたしたち必要ひつようとしないと!」


 ことつよさとはうらはらに、アマテラスのこころれていた。


(……そう、もうわたしたちは……――)


 するとアラハバキは、クスクスわらいながらそのいにこたえる。


「フフフ、おまえかんちがいをしている。わたしたちひつようなのはさまのそののみ」


(?)


 アマテラスはアラハバキのこといっしゅんおどろくが、つぎしゅんかんもんいてた。


わたし……たち……?)



  ★★★★



やくいちかん ほんれっとうじょうくう


 アラハバキはったはくどうけんを、アマテラスにけながらう。



「さぁ如何どうする、そろそろちるぞ」


 たいようは、へいせんかくようとしていた。


「こんなはずでは……――」


 うろたえてそううアマテラスに、アラハバキがう。


なにっている。すべてはおまえこころうちよ」


 そしてぶんかんがえを、わざとくちにする。


「やはり出雲いずもかみかんがえは、ただしかったとことか?」


 アマテラスはそれをき、おどろいてアラハバキにかえす。


「それは如何どうことです!」

「フン、まさかここまでそうていどおりのこといてくれるとは…… まえてきことより、じつおとうとうたがったモノに、そのくびかざりとよろいいだ!」


 アラハバキはそうかえすと、ひだりゆみて、そのをアマテラスにす。

 そしてアラハバキは、そのひだりこぶしつくりながら


!」


 すると……


  ピキ

   ピキ

    ピキ


  パシャン


 アマテラスのくびかざりがくだった。


「そんな、こんまがたまが……」


 そのアマテラスのことどうに、りゅううろこかわよろいしょうめつ


つぎはその、はくどうときけん!」


 アラハバキはそうったつぎしゅんかん、アマテラスのふところかがんだじょうたいでワープし、けんき上げた。


(!)


 おどろき、アマテラスはとっにそれをけんめようとするが……


  ガシャン


  アラハバキのこうげきにより、アマテラスのはくどうけんくだかれしょうめつした。


如何どうこと? たまけんおとうとたちなしにこわれるはずは………… ……やはり)


 おどろきながらもそうかんがえているアマテラスに、アラハバキがう。


いまのおまえに、かんがえてるゆうるとおもうか!」


 そういながらのアラハバキからのけんでのついげきを、アマテラスがはんしゃてき退いてかわすと、アラハバキはことつづける。


「おまえこころいにこたえてやろう。たらずといえどとおからず、とったところか。さぁつぎひととおまえつなぐその八咫やたつばさだ 」


 わったアラハバキがちゅうけんけると、星々(ほしぼし)やいばへとわってく。


「いくぞアマテラス。そのつばさとこふうじてくれる」


 アラハバキのことわるとどうに、きらめほしやいばがアマテラスのつばさく。


「さぁ、ちろアマテラス!」


 むらさきいろそら

 そこからアマテラスがふくすうほしひかりとともだいちた。

 アマテラスの八咫やたつばさは、ほしひかりによりだいけられ、しょうめつ

 だいあおけにたおれている、アマテラスのまえりたアラハバキは、はくどうけんをアマテラスのまえけながらう。


「これでちゃばんわりだ、アマテラス……」


 すると……


すこってくれるかしら」


 じょせいこえともに、アラハバキのうしろからククリが姿すがたあらわした。

 ククリの姿すがたたアマテラスは、おどろいてう。


かあさ……、いいえちがう。貴女あなたはククリ叔母おばさま?」


 おどろいているアマテラスに、ククリはもうわけなさそうにげる。


「やはりいま貴女あなたではアラハバキにはてなかった。スサノオのかんがえはただしかったみたいね」


(!……)


 それをいたアマテラスは、おどろきをかくしながらククリにく。


おとうとは……、貴女あなたたちなにたくらんでいるのです?」

「それはこれからわかこと貴女あなたほんらいやくどおまもっていなさい」


 そういながらアマテラスにけたククリは、つづけてアラハバキにおねがいする。


「そろそろどもたちる、もうひと芝居しばいねがいね」

「フン。いだろう、それが貴様きさまねがいならばな」


 アラハバキがそうわるころには、ククリの姿すがたえていた。




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