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子供達と神々の神楽 ~序の章~  作者: 東 蒼汰
第壱幕 不思議の始まり
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北斗の提案

 こうげんごとからやくじゅっぷん

 どもたちくろさわもどっててからやくふんほどって……


 しつこもってがいは、じゅうじょうほどおんせんりょかんいっしつきゃくしつて、ようたたみよこになっており、ほくかべかりすわっていて、たい耀ようまどさっすわそとながめ、かおるとんうえすわうつむいていた。


「なぁ、()()なんだったとおもう」


 しんみょうかおでそうたい耀ようさんにんたずねる。

 するとようがり、たい耀ようかえす。


るかよ、そんなもん」


 するとかおるかおげ、さんにんかってう。


さんの祖母ばあさまなら、なにってるかもしれませんよ?」

「どうことだよ?」


 かおるほうき、ようがそうかえす。

 するとかおるすこいて、せつめいはじめる。


おりさん……、すんなりはなしをしんぎなんですよ。つうしんじます?」

たしかにようや、いしばしさんからのせつめいったとはえ、あんなはなつうしんじないか?……」


 たい耀ようかおで、かおるにそうかえした。

 しゃこうぐうこわれ、いぬ何時いつにかなくなってしばらくしてから、れんらくけてこうげんにやっておりは、いしばしからしゃこうぐうこわれたゆうき、それをしんじた。


 ……そう、しんじたのだ。

 ごとをすんなりと。


 そしてはんぶんパニックじょうたいだったおとこたちを、ねんためいえにまとめてめることにした……


 ようう。


「それじゃこれから、みんなきにってるか?」

はなしてくれるでしょうか?」


 しかしかおることで、さいちんもくながれた。

 そんななか……


「ねぇ、ボクたち()()さがしにかない?」


 ほくがそうていあんした。

 ほかさんにんおどろいてほくほうき、ようかえす。


「マジかよ!」

「じっとしててもしょうがないし、ちゃんもれてこう。ぶんてんかんになりそうだし」


 ほくていあんたい耀ようつづける。


かった。ぼくこう」


 そのことおどろいて、ようたい耀ようかってう。


「おい、たい耀よう!」


 するとたい耀ようは、バカにしたようかおようかえす。


なんよう、おまえ、まさかこわいのか?」


 そのことどうに、ようみぎうですいへいり、はんしゃてきちからづよかえす。


「んんなわけるか!」


 しかしわってようこうかいし、たい耀ようはそんなようてクスクスわらう。

 そんなふたしりに、ほくかおるかってく。


かおるくんはどうする?」

「……ばんしています。くろさわさんをさそうなら、わたしほうさそうですし」


 かおるがそうわると、そとから、としいたじょせいこえこえてる。


はないはわったみたいだね?」


 そのことともに……


  スゥゥゥゥ

 

  トン


 どうするおとともに、うごいたうらからもの姿すがたおりあらわれどもたちおどろく。


「「うわぁ!」」

「『うわぁ!』とはなんだい。ひとをオバケみたいに」


 すこげんそうにそうかえした、もの姿すがたおりようほくたい耀ようかって、っていたびたそうしょくひんわたす。


よう()()ほく()()たい耀よう()()


「おっと!」

「わっ!」

「ちょっと!」


 ようほくたい耀ようびたそうしょくひんあわててキャッチし、それをかくにんする。

 するとそれはこうげんた、せいどうせいそうしょくひんだった。


おりばぁちゃん、()()……」


 ようおりかってそうくと、おりようほくたい耀ようかってこたえる。


いっしょまってたんだ、けぐらいにはなるだろう。ってきな」

げんじつてき


 たい耀ようあきれたかおでそうつぶやき、それをいたおりはそのことがおかえす。


「それはかった。わたしぶんざいかっ使つかうなと、もんわれるかとおもったよ」


 ぶんことたい耀ようすこしムッとしたのをかくにんし、おりもうわけさそうにようほくたい耀ようことつづける。


わるいけど、すこげんかんっていておくれ。わたしからしてくるからさ。あのだって、おまえたちられたくない姿すがたるだろうしね……」


 おりはなしのしんさっしたたい耀ようほくは、ようかおけてう。


「ほら、くぞよう

くよようくん


 たりどうにそうわれがるようを、たい耀ようほくりながらげんかんかった。


「おいんな!」


 そういながら、げんかんかうようおくおりに、かおるもうわけなさそうにく。


「すみませんが、何かおつだことりませんか?」


 するとおりかおるほうき、すこうれしそうにかえす。


かおるだったっけね。おんなごころでもかるのかい?」

めっそうもない」


 くびよこりながら、そうこたえたかおるたいしておりすこかんがえる。


(てっことは、わたしなにいてっているのかかいしてるってことか…… もうすこしこのはなしてたいところだけど)

「それじゃ、でもみがいてもらおうか。今日きょうはさせたくないからね」


 おりがそううと、かおるがおへんかえす。


「はい」


 そのようおりことこぼす。


なくてかったよ……」


 するとかおるは、おりことおもい、おりたずねる事にした。


なんことですか?」


(しまった……)


 おりは、ぶんようこといっしゅんこうかいしたが……

 がおつくってつくろう。


「ほら。ぶんからつだいをしたんだ、はやばにおき。しょろうみぎってたってから、ひだりろうさきだよ」


 しかしかおるからはんのうい。

 かたなくおりすここわかおつくり、すこつよ調ちょうことつづける。


はやくおき!」


 おどろいたかおるは「はい!」とうと、あしきゃくく。

 その姿すがたおくったおりは、こころなかかおるあやまる。


わるいね。このことはもうすこしだけ、みつにしときたいんだよ……)


 そしておりきゃくからると、ことかんがはじめた。


(……あとか。あのようだとだいじょうだとはおもうけど……)


 おりは、しんぱいしながらまえまでやってると、目のまえのドアをかるくノックする。


  コン

   コン 

    コン


はいるよいかい?」


 おりことに、なかからへんかえす。


「どうぞ……」


 そのことげんい。


  カチャン


 ドアをけ、ドアノブのおとともおりはいると、はベッドにうつむいたじょうたいすわってた。

 そのかおいまにもしそう。

 そんなおりは、かってしんぱいそうにう。


「そんなかおんでるんじゃないよ。こわれたものかたないし、わたしおこっていってっただろ」


 おりことくびかるよこってから、おりかおけてへんかえす。


「それはだいじょう…… ようくんたちが、お祖母ばあちゃんがるまでだいじょうってはげましてくれてたし」


 ことで、おりおもう。


・・ってことは、たぶんかおるいたさんにんことか…… ククリがえらんだからしんぱいはしていなかったけど、いっちょうまえことようになったわけか)


 そしておりたずねる。


「じゃぁなにんでるんだい?」


 するとさいうつむき、すこいてからおりく。


「ねぇお祖母ばあちゃん…… いてい?」

めずらしいね。いさ、おいで」


 ほほんでそうおりかえす。

 するとはベッドからがり、おりかっていた。


「お祖母ばあちゃん、こわい……」


 かおせたままそうつぶやいたに、おりやさしくたずねる。


なにがだい?」

かんない。でも()()てから、ずっとあんこわい……」


 ことおりおもう。


きょうじゃあんことは、アラハバキのちから所為せいか…… それならちょうい)

「ねぇすこじていておくれ。あんじゅもんおしえてあげるよ」


 そうってほほおりに、すこずかしそうにかえす。


「お祖母ばあちゃん、わたしもうそんなとしじゃ……」

いからこといとくれ。ほら、わたしためだとおもって」


 おりがおでそうかえされ、かたなくまぶたじた。

 するとおりは、そでっていたしょうばこし、しょうばこなかから、しろまがたまいたペンダントをす。


「もうすこっておいで」


 さらにそういながら、しょうばこをベッドのうえいたおりは、ペンダントのうしぶんはずし、くびにそっとける。

 チェーンのかんしょくくびかんじたは、まぶたじたままおりたずねる。


「ペンダントかなにか?」

「まだだよ。これからみつじゅもんとなえるからね」


 かえしたおりは、ペンダントのしろまがたまかい、こころなかねがう。


(スセリ、すこちからしとくれ……)

「オーリゴー、アニムス、アエテルヌス、プラエタリタ、レディーレ」


 おりじゅもんとなえると、そのえいきょういっしゅんひかる。

 そしてひかりおさまると、おりおしえる。


けてごらん。ぶんはどうだい?」


 われてはゆっくりまぶたげ、おりこたえる。


だいじょういた」

「それはかったよ」


 おりがおでそううと、ぶんくびかったペンダントにけた。

 するとしゃこうぐうけていた、しろまがたまけられていることき、おどろく。


「お祖母ばあちゃん、()()!」

にやるよ。いっしょまってたんだから、けぐらいにはるだろう。げんかんにあのたちたせてるんだ、おまえたち()()さがしにくってってたから、おまえいっしょってな」


 おりことに、すこかんがえてると、おりことつづける。


「あのはげましてもらったんなら、げん姿すがたせてやるのがすじってもんだよ。それに()()たいこわわけじゃないんだろ。それともおまえは、いえこもってわたししんぱいさせるかい?」


 そのことくびよこり、がおかえす。


かった。それとてきなプレゼントありがとう、お祖母ばあちゃん」

「どういたしまして。そうかおるわってくれたから、あとでおれいいな。それとおなじくまっていたものを、あのたちにもたせてるよ」


 おりがそうげんじょうせつめいすると、おりがおけてう。


「それじゃあそびにってるね」


 げんいっぱいに。


っておいで。おんなでも、おとこたせるにはげんるからね」


 がおでそうことかえしたおりは、くのをおくりながら、んだゆうじんかってこころなかう。


くにためとはえ。わたしたちひとさままごんで、ほんとうかったのかねぇ…… ねぇまどか



 ★★★★



どうこく きょうぐん じょうくう


 こうげんから姿すがたした、ラメをふくんだようくろきゅうたいは、たいけんにやってようえんじょせい姿すがたわり、たかわらいをはじめる。


「フフフフ、フッフッフッ、フハハハハハハハ」


 たかわらいををめた()()は、じょうかるろしてう。


かがやくのほしうつくしい、()()なつかしきうつしよ」


 そして、はいはなれたじょせいしきけ、ようえんみをたたえながら、そのじょせいかたける。


「……おまえいわってくれるか、たいようしん?」

いわえるとおもいますか? あまほしがみ


 たいようしんつよくそうかえし、それとどうに、あまほしがみたいようしんほうく。

 そしてたいようしんたずねる。


「おまえわらんな…… いや、わたしたちわれんか」

貴女あなたもんどうするつもりはありません」


 たいようしんかえすと、あまほしがみはクスクスわらいながらおもう。


たしかに、スサノオのしんぱいしたとおりか……)


 ひだりし、あまほしがみたいようしんく。


「おまえのぞみはなんだ?」

「そのこたえはまっています……――」


 そのことどうに、たいようしんよそおいがわる。


 ひだりかがやゆみ

 みぎ白銅はくどうけん

 くびしろ勾玉まがたまが3つと、くろ勾玉まがたまが1ついた首飾くびかざりをし。

 りゅううろこかわよろいけ。

 なかおおきなからすつばさえた。


「そこにすのは、わたしたち姉弟きょうだい使めい退かぬとうのなら、こんわたしみずから、貴女あなたとこふういんしてあげましょう」


 あまほしがみはくどうけんけ、そうたんったたいようしんだが、ないしんなやんでいた。

 

(そう、とうさままかせられたのだから……――)


 そんなたいようしんに、あまほしがみがおかえす。


「それがおまえほんしんか、たいようしんアマテラス」


 どうに、あまほしがみよそおいが、アマテラスとおなものわったため、アマテラスはそのからいっ退く。

 そのようかくにんしたあまほしがみは、はくどうけんをアマテラスにけ、あやしくたずねる。


なにおどろいている? あまほしがみゆめごうがみアラハバキ。わたし姿すがた退しりぞいたとことは、さまわたしに、みずからのけるゆうっしているのだ」




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