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子供達と神々の神楽 ~序の章~  作者: 東 蒼汰
第壱幕 不思議の始まり
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薫の祖父 円の手紙

ようくんわることしたかな?」


 かおるともあるいているほくがそうくちばしると、そのこといてかおるかえす。


たしかに。さんにんぶんはキツそうですが、ようくんならだいじょうでは?」


 ほくたい耀ようていあんしたけでけ、のランドセルをわりにってかえやくそくっていた。

 しかしほくがっこうからちょくせつかおるちちおやけいえいするかいてんまえのラーメンかい、ちゅうしょくことになったので、のランドセルをってやくと、ほくのランドセルをようけてくれたのだ。

 ちなみにいまふたは、ちゅうしょくえ、かおるあたらしいいえどうちゅうる。


「そうえば、なんあたらしいいえことおしえてくれなかったのさ」


 そうにそういたほくに、かおるすこずかしそうにこたえる。


「いやぁ…… なかったとはえ、うのすこずかしくてですね」


 そんなふたかおるあたらしいいえまえくと、ほくかおるいえう。


いなあたらしいいえ

たてまえなかったのがざんねんですが」


 かおるがそうつづけたので、ほくはクスクスわらってことつづける。


ひとまえで、おえんだまひろうのはずかしいけどね」


 ほくがそうったあとふたかおるいえにドアをけてはいる。

 そしてくつぎ、げんかんがった。


ほくくん。ちょっといえなかまわってっててもらえますか?」


 かおることに、ほくは『うん』とってうなずく。

 するとかおる は、かいぶんかってった。

 ほくいえなかすこたんさくしたあと、リビングのソファーにすわってかおるっていると、かおるいっさつちょうってもどってる。


「おたせしました。ちょっと()()ください」


 そうって、かおるほくまえのテーブルにひろげたちょうには、こんなことかれている。



-----------------------


はるかむかしたいようしんしたがわなかったほしかみが、何処どこかへふういんされたらしい

そのかみあまほしがみ

あまほしがみきょうぐんほうふういんされているらしいので、其処そこうつもうとおも

まつろわぬたみかみことだが、いったいどんなかみったかきょうきん

はたまたSFのようちゅうじんったなら、それはそれでロマンが


-----------------------



 ところ(どころ)かおるいたルビがってった。

 ほくすこかんがえる。


(つまり……)

こわいから、このあまほしがみってかみさまを、ボクにいっしょさがしてしいってこと?」


 そうほくに、かおるずかしそうにはんろんかえす。


こわわけでは……」


 かおるのそのようおもしろかんじたほくは、わるいとおもいつつ、からかうことにした。


「それじゃ、ボクかえるね?」


 ってがったほくに、かおるあわててぶんことていする。


ってください! こわいです、こわいですから」

じょうだんだから、そんなにあわてなくていいよ」


 がおほくがそうかえしたので、かおるむねろした。


「でも……、ボクそんなかみさまらないよ?」


 すこけてそうったほくに、かおるがおう。


「それはおりみです。しょかんきょうりょうにもってませんでしたし」

「だったらなんでボクにくのさ、ひとじんかいせんじゅつだったらきょうりょくしないよ」


 いやそうなかおをしたほくかおるう。


「そうではりません。むかしでんしょうくわしいかたりませんか?」


(そうわれてもなぁ…… …… ……)


 かおることに、ほくこまっていると……


  ピーン ポーン


 いえのチャイムがり、ほくこうさえぎった。

 そしてインターホンから、おぼえのおとここえこえてる。


「ち~す。かわで~す」


 さらおぼえのおとここえつづく。


「おい。いちおうごとつだいなんだから、にやれ」


 そのこえほくかおるは、すこあわててげんかんかいドアをける。

 すると其所そこには、はこりのいっしょうびんかかえたよう、そのとなりにたい耀よう姿すがたった。


かおる、 コレうちからのかいてんいわいだって親父おやじが」


 ようことに、かおるようなんいえたのかをかいたずねる。


「ありがとうございます。でもよく、うちしょかりましたね?」

「それはさいしょみせほうたずねたんだ。うちかえってから親父おやじに、あたらしくたラーメンかおるいえだってせつめいしたら、ちょうめんとこのさけって、おまえとこのラーメンことってさ。で、さいしゅうてきにこのさけをこのいえとどけてれって、おまえ親父おやじさんがしょおしえてくれたんだよ」

「で、ちちなにようだったんですか?」

「たぶんやすくするから、うちでまとめてさけってくれってそうだんだろ。まったく、ども使つかうなっての」


 ようがほんのちょっとげんったので、かおるようをなだめるようう。


ごとですし、おおてあげて下さい」

かってるけどさぁ……」


 ずかしそうにそうかえしたようしりに、こんほくたい耀ようく。


たい耀ようくんはどうしてに?」


 するとたい耀ようは、すこずかしそうにほくこたえる。


ぐうぜんようって、今日きょうからひまだったからな……」


 そんなたい耀ようようがおう。


「よくうぜ。がっこうでのはなしがになって、やりいてたくせに」

よう!」


 ずかしくてたい耀ようがそうおこると、かおるようおしえる。


「ケンカするならそのおさけわたししてください。れたらどうするんです?」

「わりぃ。でもわたときとすとわるいし、オレがキッチンまでってくわ」


 わるびれてようがそうこたえると、ほくくついてげんかんそとわりにようげんかんはいる。

 ぞうくつよういえがると、かおるあんないでキッチンにかった。

 のこされたたい耀ようが、ほくく。


ほくかおるはななんだったんだ?」

「だったら、このまちでんしょうくわしいひとこころたりない?」


 しつもんしつもんかえされたたい耀ようは、すこかんがえてからほくことかえす。


おりさんはどうだ? たしかあのひと、このいきことごとまえに、ひととお調しらべたってってたがするけど」

「それじゃまりだ。これからちゃんくけど、たい耀ようくんる?」


 いたほくに、たい耀よううれしそうにかえす。


当然とうぜん


 そのことちょく、キッチンからようかおるもどってたので、ほくようく。


ようくん。これからちゃんのいえくんだけど、いっしょる?」

なにしにくんだ?」


 かえしたように、ほくこたえる。


おりさんに、むかしでんしょうきにだよ」



 ★★★



いしばししゃちょう。ちょっと……」


 やくしょにそうされ、いしばしやくしょともにプレハブからると、パワーショベルのところかった。

 其所そこにはパワーショベルでこされたくうかんと、したつちもれた、しろまがたまけたしゃこうぐう

 そしておなじくしたつちもれた、びたみっつのせいどうせいそうしょくひん


 しゃこうぐうみっつのそうしょくひんいしばしは、あたまかかえてなやんでいる。


(うわぁ、めんどうくさものが……)


 いしばしかいしゃは、このしょゆうしゃおりから、りんさらにするようたのまれていた。

 そしておりから、なにるかもとかされていた。

 そして、どうかんがえてもぶんざいてきものはっくつされる……


(とにかくおりさんにれんらくか……)


 そうかんがえているいしばしに、やくしょたずねる。


しゃちょう如何どうしましょうか?」

わたしおりさんにれんらくれる。きみしたものこわさないようどうさせてくれ」


 それからさんじゅっぷん


「すみません。おり使つかいで、たずねてたんですけど?」


 そうったほかに、ようほくたい耀ようかおるこうげんとうちゃくした。

 あまほしがみことおりからためくろさわかったほくかおるようたい耀ようにんは、じょうせつめいしたらおもしろそうと、なかくわわったともに、おりあまほしがみことたずねる。

 するとおりは、あまほしがみかんけいしているしょいまこうちゅうで、ぶんごとつだえば、そのしょはいれるようにしてくれるとった。


 とことで、あまほしがみふういんされているとこうげんに、おりつだいにたちはやってたのだ。

 こえき、やくしょどもたちちかってくる。


ちしてましたさま。それとおともだちも」


 やくしょことようつぶやく。


「コイツがさまってがらかよ」

なによ、もんるの」


 ケンカごしにそうかえしたに、やくしょやさしくたずねる。


さまいま祖母ばあさまのおつだいですよ」

かってます」


 するとすこしムッとしてそうこたえ、やくしょはそれをかくにんしたのちようかってしんけんかおちゅうをする。


其所そこきみも、おんなかってああうからかいかたは、おとことしてどうかとおもうぞ」


 すると、われたようずかしそうにあやまる。


「……わるい、


 ようあやまったことかくにんしたやくしょは、どもたちかってう。


「では、いしばししゃちょうもとれします。みなさん、わたしいてください」


 がおでそうったやくしょどもたちいてくと、いしばしるプレハブあんないされた。

 ゆかかれたブルーシートのうえに、つちはらわれたしろまがたまけたしゃこうぐうと、びたみっつのせいどうせいそうしょくひん

 どもたちしゃこうぐうおどろいていると、いしばしあいさつをする。


そくろうけてもうわけりません、さま


 そのこといしばしせんけ、へんかえす。


「いえ。こちらこそいそがしいのに、じゃをしてもうわけありません」

「それはかまいません。おりさまからはなしはうかがってますし、此方こちらとしてもさまいただいてたすかりました」


 いしばしがそうわると、すこそうにかえす。


「どうことですか?」


 するとこんは、いしばしすこそうにかえす。


祖母ばあさまからいていませんか? 其所そこしたものを、たくかえいただきたいのです」


 そのことおどろいたのはたい耀ようかおる

 ふたいしばしかってう。


「ちょっとってください。そんなかっことしたら……」

「そうですよ。もしバレたら……」


 しかしいしばしがおふたかえす。


かみには、あとできちんとほうこくしますのでもんだいりません。それにコレはおりさまからのていあんです。わたしたちぶんざいかんませんからね」

「それでは、遮光器土偶コレうちかえればいんですね」


 がそういしばしくと、いしばしがおへんをする。


「はい、よろしくねがいたします。わたしどもたくとどけしてもかったんですが、おりさまどもたちはこばせるようにと」

かりました。はっくつひんは、わたしたちあずかりいたします」


 しんけんかおでそうかえに、いしばしう。


「それでは、なかからないようこんぽうしますので、しばらください」


 さらやくしょかってつづける。


やくしょくんわるいけどわたしくるまから、遮光器土偶コレれるべんとうぶくろっててくれるか?」

かりましたしゃちょう


 そうってやくしょがプレハブはなれると、いしばしちかくにった気泡緩衝材ぷちぷちで、しゃこうぐうくるはじめた。

 するとようほくが、かってはなける。


「おい、?」

ちゃん?」


 ばれたようほくほうくと、ふたかってく。


なにふたとも


 そのことはじめにへんかえしたのはよう


しゃこうぐうおもそうだしオレがってってやろうかとおもって」

「ボクも……」


 ほくもそうつづけてった。

 そしてこんは、ようけてことつづける。


ようくんがっこうわってからずっとおもものってるし、つかれてとすとわるいからボクがやるよ。わせたのボクたちだし」


 そのことたい耀ようはクッスっとわらい、かおるく。


「それじゃぁびてるほうは、かおるたんとうだな」


 とつぜんぶんはなしをられ、すこなやんだかおるだが、たい耀ようしんいてはなしにる。


「そうですね、もと(もと)わたししたことですし」


 かおることで、すこげんそうなようかくにんしたたい耀ようみみに……


  シャラン


 きんぞくおんこえ、そのおとがしたプレハブそとけると……


「バァフ!」


 かおだけがくろい、しろがわいぬものすごいきおいで、プレハブかってる。


なん……)


 そんなことたい耀ようかんがえているあいだに、いぬはプレハブしんにゅう

 ほかにんげんもそのそんざいく。


((いぬ?))


 たい耀ようがいがそうおもったしゅんかんたい耀ようほかぜんいんかってはんしゃてきさけぶ。


みんな、そのいぬつうじゃ…………」


 しかしつぎしゅんかんいぬまえあしつめは、いしばししゃこうぐうっているおそう。


「ぎゃ!」


 そしていしばしさけごえともに、しゃこうぐうつつみの気泡緩衝材ぷちぷちあいだをすりけ……


  ガッシャン


 めんちた。


((あ!))


 そのいぬがいがそうおもいながら、いっしゅんちんもくのち……

 ぜんいんさけぶ。


「「あぁぁぁぁ!」」


 とくいしばしこんらんぶりはひどい。


「お祖母ばあちゃん、ゴメンなさい。ゴメンなさい。ゴメンなさい!」

「ぶ……、ぶ……、ぶんざいがぁ!」


 そんななかたい耀ようさけぶ。


!」


 そのこえすこくとどうに、れたしゃこうぐうから、ラメをふくんだようくろけむりがあふる。

 そのけむりは、ちょっけいひゃくじゅcmのきゅうたいへと姿すがたえ、かべどおりしてそらのぼり、何処いずこかへとってった。




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