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子供達と神々の神楽 ~序の章~  作者: 東 蒼汰
序幕終演 現れた三丸
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恵理花の決意

 きそうなかおおりう。


「どうしよう、お祖母ばあちゃん!」


 くろみずちけっかいかいされたちょくたちひとけるために、はししたかげかくれてた。


「スセリ、()()如何どうことだ!」


 オモイカネはそうってスセリにっている。


わたしにもかりません。いくらちからよわまっているとはえ、くにしんあるじせいさいる、わたしけっかいやぶれるモノなどはずが……」


 あせっているりをしてそううスセリに、オモイカネはつよ調ちょうかえす。


げんやぶられているではないか!」

「ケンカをしているあいかいオモイカネ。しきかみさまならさんにんたすけるほうほうなにかんがえな!」


 おりがオモイカネにそううと、かおるもオモイカネにもんう。


「オモイカネ、いて。いまはそんなことってるあいですか?」


 かおるにそうわれオモイカネはわれかえる。


「すまない、そのとおりだ。だが……」


 オモイカネはそうってかぜまるたちほうけた。

 かぜまるたちは、だいたちちかいてる。


如何どうすればい。スセリのけっかいやぶられたじょうわたしちからでは……)


 オモイカネがそうかんがえているうちに、たちまえおにまるがやってた。


「さて、つぎはおまえたちだ」


 おにまるがそううと、たちはいから、はしえて姿すがたあらわしたかぜまるう。


いぞ」


 のこてんまるくうちゅうで、河川かせんしきまわりでぶんたちこうどうながめている、ひと(びと)まわしていた。


 オモイカネはおにまるう。


さまいったいなにものだ、あるじかがみえてなにたくらむ?」


 するとおにまるはクスクスわらい、こたえる。


ふういんそこねたてんしんか。そうえばおまえたちおしえていなかったな……」


 そこまでうとおにまるかえり、てんまるはなしかける。


てんまるはなしはいていただろう」

わしせつめいしろとうのか?」


 てんまるひと(びと)わたしながらおにまるにそうかえすと、おにまるすこ鹿にしたようう。


きだろう、そううの」


 おにまることに、てんまるはなわらこたえる。


「フン、かろう……」


 てんまるいちまぶたちんもくし……


「かぁぁぁぁぁ!」


 ひらくとどうに、おおごえひとこえげる。

 そのこえかぜとなり、あたいったいめぐった。

 そしててんまるう。


けぇぇぇいにんげんとも! われほしかみアラハバキさま使つかいでる。われねがいは、われためにこのくにさまもどこと


 おおまわりをしながら、てんまることさらつづく。


われそんざいもどさんがためいまかいしてくれるわ!」


  ジャラン


 そうってしゃくじょうよこったてんまるに、それをていたゆうだんせいひとう。


なにってんだ、おまえは!」


 するとてんまるは、しゃくじょうおとこうしろにめてけいどうしゃし、だんせいことかえす。


「ならばこうどうとしてしめしてやろう…… したものよ、べぇぇぇぃぃ!」


 するとくるまがり、よこかいてんはじめると、うしろにるセメントレンガのかべにぶつかる。


  ドガッシャン


 おとおどろいただんせいかえると、ぶんくるまちゅうしていた。


おれの……くるまが……!)


 呆気あっけられているだんせいしりに、てんまるう。


「こうことだ、かいたかにんげんども。まぁおまえたちころしはせんさ、にんげんってのわれ(われ)だ…… ただし、こんなかんじでいためつけ、きょうあおるかもれんがな」

「だ、そうだ。かいしてもらえたかてんしん?」


 おにまるにそうこたえをかえされたオモイカネは、おもさらう?


「そのようことをして如何どうする心算つもりだ? だいたいいまにんげんきょうあおったところで、われ(われ)の——」

「やはりさまにんげんかいしていないか、てんしん


 そうってオモイカネのことさえぎったおにまるは、づちをオモイカネにけ、にがわらいをめんかくしながらはなしをつづける。


ひとみずからをひとおもっているかぎり、われひつようなのだ。このようことだからおまえひとたいんのだろう」

如何どうう……――」


 オモイカネがさらかえそうとするが……


「きゃぁ!」


 めいが、オモイカネのことさえぎった。

 オモイカネがほうくと、あかひとみしろだいじゃが、ことばくしている。


ばなしは其所そこまでだ」


 そうったかぜまるりょううでい。

 かぜまるはスセリにう。


「スセリ。貴様きさまにはこのむすめとも(ども)おれたちともてもらうぞ」

如何どうことです?」


 かえすスセリに、かぜまるこたえる。


さまとこのむすめひとじちれば、オオクニヌシもあのガキどもことくだろう。はんろんいよなぁ」


 かぜまるがそううと、しろだいじゃきばが、くびすじちかく。


「まぁ、こばんだところにんげんきずくだけだが……な!」


 ことつづけるかぜまるが、かおるかってりのモーションをると、かおるかってふうあつはっせい

 かおるおそう。


「うわぁぁ!」


  ブオン 

   ドツン


 かおるばされ、めんたおむ。

 それをたオモイカネがおこってかぜまるなぐりかかるが、こうげきかわされはらまわりをれられた上で、なかりのついげきれられ、めんたたけられた。


「がっは!」


 えたオモイカネにかぜまるう。


ひとためいかり、ちからかいしながらかってきたことおとことしてしょうさんしてやろう。だがそれはうのだ」


 かぜまるはそうわるとクスクスわらい、おにまるかおるよこどうとスセリにく。


「さあふたとも如何どうする?」


 たおんでいるかおるて、きょうかんじているあたまなかに、スセリのこえこえてる。


(「ごめんなさい、このままいて」)

(「スセリ?」)


 おもいそうねんかえすと、スセリはすこもうわけさそうに、そしてくだけた調ちょうう。


(「なるべくおんな貴女あなたきずけたくはかったんだけど…… ねがい、わたしいっしょたたかって!」)

(「たたかうって……、どうやって?」)


 おどろに、スセリはせつめいをする。


(「貴女あなたしんわたし宿やどすのよ、わたしちから貴女あなたしんたたかうの」)

(「よ、だいたいけっかいやぶられちゃったじゃない。それに、それなら大人おとなのお祖母ばあちゃんのほうが」)

(「わたしたちちからは、ひと使つかったほうつよるの。でもおりとしぎてて、わたしちから上手うま使つかい」)

(「いや! こわい……」)


 いやがるはんのうに、スセリはすこかんがかたえることにした。


(「……かたちがえたわ。あのたちたすけたいならちからしてあげる」)

(「……どうこと?」)

(「とにかくあのたちうごけるようにしましょう。ちかくにれば、あのたちきょうてるがするし。それにわたしたち此処ここはなれれば、おりかおるにこれじょう被害ひがいないのうせいたかい」)

(「でも……」)


 なやだが、スセリは先程さきほどようこわいとおもわなくなったこと理解りかいし、もうひとしすることにする。


(「貴女あなたともだちたすけたい? まもられたい?」)

(「……かった、おねがたすけてスセリ!」)



  ★★★★



「さあふたとも如何どうする?」


 おにまるのこのことからしばらくして、スセリはかぜまるおにまるふくむ、たちかいから姿すがたす。

 ゆうたすけをもとめられたためからだいちてき宿やどったのだ。

 そしてつぎしゅんかんからだひかし、かぜまるおりはそのはなれた。


(「もどれミシャグジ!」)


 しろだいじゃはそのねんで、かぜまるりょううでもどる。


(スセリさませっとくせいこうしたか、あとなんだかんだでけるだけだが……)


 かぜまるがそんなことかんがえているとき、スセリはねんう。


(「けたらまずおりかおるまもけっかいるわよ」)

(「われても! どうするの?」)

(「わたしにおねがいすればい。神々(わたしたち)たのごとをするときまりごとなんて、まっているわね」)


 ひかりがむとふくそうわる。

 ともえもんをあしらったしろそであしもとからいろわかくさいろからしろくグラデーションしているはかまはんとうめい生地きじはくぎんいろへびしゅうされ、みどりひもいた汗衫かざみごろもよう比礼ひれ

 そしてからだが、うすしろひかりでつつまれていた。


挿絵(By みてみん)


 まぶたひらくとう。


「スセリ、おねがい。お祖母ばあちゃんとかおるくんまも結界けっかいを!」


 するとおりかおるは、ドームじょうしろはんとうめいけっかいまもられる。


だスセリ、むすめみずからの宿やどぬしにしたところで」


 そうって、おにまるけっかいこわそうとするが…………


  キャキュウン 


 けっかいれず、みぎあしはじかえされた。


(「かった、ちからつよくなってるみたい」)


 がスセリにそうねんうと、スセリはすこつよ調ちょうねんかえす。


(「あんしんしてないで、さんにんところまでんでげるわよ」)

(「ぶって、どうやって……」)

(「それはわたしがやってあげる」)


 スセリがねんでそううと、ちゅうき、ようたちもとへとんでく。


うぞおにまるてんしん如何どうする?」


 かぜまるおにまるにそうくと、おにまるう。


たたかちからものに、きょうなどい」


 そしてかぜまるおにまるってき、てきなくなるとオモイカネはじょうはんしんこし、みぎこぶしつくっておもいっめんなぐる。

 おとはしないしいたみはいのだろう、だがそのこうけいていたおりにはオモイカネのこころいたみはかいた。


「あまりにするんじゃないよ、アンタはたたかことにがかみさまなんだろう?」


 おりがオモイカネにそうったちょくかおるじょうはんしんこす。


「おまえさんもだいじょうかい?」


 かおるおりにそうわれ、へんをする。


「はい。芝生しばふのおかげでなんとか、すこしクラクラしますが…… それと、ありがとういますオモイカネ」


 かおるがオモイカネのほういてそううと、オモイカネはそうなかおをしてかえす。


わたしなにも……」

「そんなことりません。てはいませんが、わたしためかってくれたのでしょう?」


 そうオモイカネにれいったかおるだが、ないしんぶんなにやくことなやんでいた。


(それにくらべてぼくは…… このままじゃダメだ、いっしょたいとおもうならこのままじゃ)


 かおるかおくらい。

 そしてれいわれたがわのオモイカネのかおも、まだくらい。

 オモイカネはおもう。


ひと(びと)まもるべきわれてんしんが、どもはげまされるとはなんたるしゅうたいか。だからとってスセリのようちからわたしにはい、わたし如何どうしたら……)


 そんなくらかおおとこふたを、おりびんおもいながらもなにえずまもっていた。




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