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子供達と神々の神楽 ~序の章~  作者: 東 蒼汰
第弐幕 それぞれの思い
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オモイカネと子供達

 ようたちがお風呂ふろからがってしばらくして。

 くろさわちゃ

 ようたちろくにんちゃあつまっており、ちゃぶだいうえにはおりつくった、ろくにんぶんゆうしょくようされていた。


 たい耀ようようみみちをする。


「(……おいようほくやつどうしたんだ?)」

るかよ、さっきっからあの調ちょうなんだよ」


 するとようは、ごえたい耀ようにそうかえした。

 も、ほくげんことはなしかける。


「どうしたの、ほくくん?」


 するとほくあわててがおつくり、へんかえす。


なんこと?」

なにげんいみたいだから?」


 そうが、しんぱいそうなかおをしていることに気がいたほくは、あわててう。


「そんなことないよ」


 さらようたい耀ようかって、どうもとめるが……


「ねぇ、たりとも

「いや、おまえさっきからへんだぞ!?」


 ようくびよこると、ほくにそうかえした。


こんほくかい…… 最近さいきんおとこはウジウジかんがぎだよ」


 おりがそううと、こんかおるほくたずねる。


「どうしたんです?」

「いや、うん……」


 こまったほくは、そういながらすこなやむ。

 そしてむねうちすこことにしてらす。


なさけないなって……」

なんはなしだ?」


 たい耀ようがそうかえすと、はずかしそうにほくこたえる。


ちゃんをたすけるのがおくれたこと……」


 ほくこといて、かおるほくう。


「もしかしてわたしたちさきにしたのは、そのはなしをようくんとするためですか?」

「だからそれはにするなって」


 ようほくかってそううと、つづける。


「そうよ。それにようたすけるために、アラハバキに攻撃こうげきしたじゃない」

「そうだ。そんなことったらぼくたちくなる」


 さらたい耀ようがそうフォローするが、ほくしんさそうにかえす。


「でもやっぱり……――」


 ほくつづきをおうとすると、おりことさえぎる。


「ほらおまえたち折角せっかくゆうしょくめちまうよ」


 そして、さらつづざまう。


「それにしてもこんな量、作ったのは何時いつ以来かねぇ」


 おりかおがどことなくうれしそうにえたは、そのことつづける。


何時いつたりだもんね。みんな――」


 しかし……


みんな、ちょっとって!」



 突然とつぜんおしれのちかくにあらわれたスセリが、そうってことさえぎると、あわててぶんほうちゅうけた。


如何どうしたんだいスセリ?」


 不思議ふしぎそうにそうおりに、スセリが真剣しんけんかおせつめいはじめる。


なにものかが此方こちらてんしてます。……いや、この気配はい

てんしん! 如何どうこと、アラハバキが封印ふういんいたとうの? でもこんなことはじめのけいかくには……)


 スセリがそんなことかんがえてるうちに、ちゃぶだいおしれのあいだくうかんひかりはしらあらわれた。

 ひかりはしらだい男性だんせい姿すがたへとわってく。


なんだ、アラハバキのなかか!?」


 男性だんせい姿すがたようがそううと、スセリはくびよこせつめいをする。


「いいえちがいます。かれぶんてんしん……」


 おどろいてるにんげんたちにそうったスセリは、男性だんせいかってはなしかける。


わたし常世とこよあるじ、オオクニヌシのきさきスセリかみ(がみ)はアラハバキによりふうじられたはず貴方あなたはいったい?」


 するとその男性だんせいは、こまったかおでスセリにう。


わたし知識ちしきかみオモイカネ。スクナヒコナから貴女あなたこと聞及ききおよんでいる」


 オモイカネとったそのかみは、そうったあとスセリにかって土下座どげざをし、ことつづける。


たのむ…… 如何どうなっているのか、わたし説明せつめいをしてしい!」


 あらわれたオモイカネの所為せいで、ようたちゆうしょくいちちゅうだん

 スセリの提案ていあんで、ようたちゆうしょくっているあいだにオモイカネは、べつでスセリからこんかいけんかんしての説明せつめいことった。

 もちろんくにしんけいかくせて……


 ようたちしょくわってからしばらく。

 スセリたちようたちもともどってると、ようたちうながし、ぜんいんくろさわ中庭なかにわかう。

 みんな中庭なかにわめんした縁側えんがわあるいていると、スセリとオモイカネが中庭なかにわんて中庭なかにわちゅうしんくうちゅうまる。

 スセリヒメとオモイカネはようたちほうき、ほしぞらした、スセリがようたちかってう。


其所そこいわ。みんなまって」


 そうわれたようたちはそのとどまり、スセリのほうく。

 するとスセリははなす。


「それではれから、現状げんじょうれからついての説明せつめいをします。それとこのいえにはわたし結界けっかいってりますから、そとからこのいえなかようわかりません。あんしんしてください」


 そこまでスセリはうと、オモイカネのほういておねがいをする。


「オモイカネ。もうわけいけど、貴方あなたしょうかいねがるかしら?」


 そううながされたオモイカネはうなずき、ようたちかってすこずかしそうにう。


先程さきほど醜態しゅうたいわすれてしい。わたしはヤゴコロオモイカネのかみ。オモイカネとんでくれ。すめらぎ……このくにだいひょうとおせんつかえるしきかみで、スセリの兄妹きょうだいたる」


  そしてさらに、がおことつづける。


わるいがみなまえおしえてくれるか? 先程さきほどスセリからいてはいるが、ねんために」


 オモイカネにそうわれ、おりふくめたどもたちろくにんは、それぞれオモイカネにしょうかいをした。

 ようたちしょうかいわったオモイカネは、ようかってう。


「そうえばきみは、アラハバキに最初さいしょかったそうだがこわくはなかったか?」


 するとようはずかしそうにこたえる。


「アレはちゅうで……」

いま如何どうだ? きょうあんるか、たい耀ようほくも」


 オモイカネがそうさんにんいてたので、まえされたさんにん不思議ふしぎおもう。

 そしてたい耀ようがオモイカネにかえす。


なんでそんなことくんだオモイカネ?」


 そうかれたオモイカネは、スセリのほうあいおくる。

 するとこんは、スセリがようたちせつめいはじめる。


「それはわたしたのんだのです。ぞうばやしったとおり、アラハバキの再封印さいふういんつだって……いいえ、貴方あなたたち再度さいど封印ふういんしてしいから」


 スセリのことに、おりおどろいたりをしてかえす。


如何どうことだい!?」

御免ごめんなさい…… わたしにはまもちからってもたたかちからい。それはオモイカネもおなじ。だから無理むりしょうねがいします。わたしたちきょうりょくおみ使つかい、アラハバキをはら手伝てつだいをしてしいのです」


 もうわけなさそうにそうったスセリに、オモイカネがつづける。


わたしからもねがいする。スセリのいちぞくあるじとの盟約めいやくで、ちからこう使制限せいげんされている。そのうえ、いまなかではちから上手うま使つかえないのだ。その盟約めいやく破棄はきる神々《かみがみ》はアラハバキに封印ふういんされているし、きみたちたよるしかないのがげんじょうだ」


 するとオモイカネのこと不思議ふしぎおもったかおるが、スセリにく。


「ですがぞうばやしではたすけてくださいましたよね?」


 かおるいにオモイカネはおどろきスセリにかおけた。

 それをまずいとおもったスセリはせつめいをする。


「あのときは、調停ちょうていがみククリさまちからいちてきりていたのよ。ククリさまるあのとこのさかいふうじられているし、その所為せいわたしぞくするかみ(がみ)とも連絡れんらくい。オモイカネのほうかれがいふうじられたみたいだし、わたしきょうりょくするから、貴方あなたたちしんで、ちゃんをまもってくれるかしら」


 スセリのせつめいに、おりさいおどろいたりをしてたすぶねす。


まもれって、如何どうことだい!?」

「アラハバキの所在しょざいわかいま此方こちらからことかないません。みんななんいまかんぶんたち姿すがたがきちんと確認かくにんるかかりますか?」


 子供こどもたちはスセリにそうわれ、はじめてへんく。

 もうそろそろよるしち(ころ)

 光源こうげんほしつき、そしてややはなれた位置いちちゃあかりしかないとうのに、かりのいていない縁側えんがわで、ひと姿すがたがきちんと確認かくにんている。


「そういやぁ、なんできちんと姿すがたえてんだ?」


 つぶやいたようにオモイカネがう。


「それはぶん…… ほしがみであるアラハバキが、あるじおんたる青銅せいどうきょうっているからであろう。このへんいまところしゃかいあまえいきょういが、もっとおおきなへんきれば、くにかなくなるのうせいる」


 オモイカネがそうわったあと、スセリはようほくたい耀ようけて真剣しんけんかおをして説明せつめいはじめる。


「アラハバキはぶんわたしをこのつなめている勾玉まがたまねらってます。そうなるといちばんねらわれるのうせいたかいのは、あのとき勾玉まがたまけていたばなしても、アラハバキはっているとおもっているでしょうから、ねらわれるでしょうし、その勾玉まがたま貴方あなたたちちかくにいと、いざとときわたしたすけてあげられません。()()ひとにはたのめませんし、たのんだところしんいでしょう。だからねが子供こどもたちわたしえたことではないけど、まもってあげてください」


 スセリの説明せつめいあんになったが、おりうですがいている。

 そのよう確認かくにんしたようほくがスセリにう。


かった。おれはやる」

「ボクも」


 すこったようたりて、たい耀ようつづける。


たりがやるならぼくもやろう」


 スセリはさんにんこといて、うれしそうにさんにんことかえす。


「ありがとうさんにんとも。それじゃあこのことは、るだけみつにしてください。こっじょうほうかんられたら、貴方あなたたちぞくたいへんでしょうから」


 すると、かおるはずかしそうにスセリにく。


「すみませんが、わたし如何どうしたら…… わたしも何かしたいんです」


 そのようていたおりはこっそりほほむ。

 そしてオモイカネがかおるこたえる。


「それならきみにはわたしこう。たたかちからいが、なにかのやくにはつかもれん。るなら、り……スセリヒメの勾玉まがたまのようなものようしてしい。きみ()()ぶんにとっての知識ちしきだとおもようものを」


 オモイカネのていあんに、かおるすこうれしそうにへんかえす。


「はい!」




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