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子供達と神々の神楽 ~序の章~  作者: 東 蒼汰
第弐幕 それぞれの思い
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紫織の秘密と北斗の変化

 スセリはおみひかりきゅうたいもどすと、ようたちまえからし、けっかいったのであんぜんだとせつめい

 そのはなしをおりは、ぞうばやしさわぎをけたほかにんげんるかもれないと、くろさわもどってからきちんとはなしをことていあん

 それをしょうだくしたスセリといっしょに、ようたちくろさわもどっていた。


 ちなみにスセリの移動いどう手段しゅだんは、まがたまのペンダントに宿やどってである。


 ようたい耀ようほくどろだらけ。

 いえげるわけにも行かず、おりかおるふくめたにん中庭なかにわたせ、ともようたちのお風呂ふろようはじめた。


ふたともくらかおするな、スセリがけっかいったってってただろう?」


 なかにわでお風呂ふろようるのをっていたたい耀ようは、んでいるほくかおるき、そうはなけ、スセリもそれにつづける。


たりともあんしんなさい。さきほど説明せつめいしたとおり、えてはいませんがわたし結界けっかいってります。アラハバキのしたにはけられいでしょう」


 するとかおるが、もうわけさそうにスセリにこたえる。


ちがうんです…… えっと」


 そうったかおるは、ほくたちさんにんかお確認かくにん

 そのままうつむいたので、それをていたスセリはかおるく。


「もしかしてわたし邪魔じゃまなら、しばらべつところってましょうか? なにればんでくれればいから」


 スセリのことに、かおるさいほくたちさんにんかお確認かくにん

 ほくかおるぶんたちにだけ、なにかをはなしたいのだと理解りかいしスセリに言う。


「ごめんスセリ、すこ何所どこべつしょっててくれる」

かりました。げんしてね」


 しんぱいそうにそうって、スセリが姿すがたす。

 それをかくにんしたかおるは、ほくたちもうわけなさそうにはなす。


「すみません。 ……みなさんからて、おりさんとはどうったかたでしょうか?」


 おもいもらないかおることに、さんにんめんらう。


なんだより?」


 そしてよう不思議ふしぎそうにかおるかえした。


じつおりさん、わたしぞんようなのですが…… なぜかかくしておきたいようでして、いてたらきゅうになってしまいまして。さんのまえわけにもいきませんし、みなさんにくのもどうかとなやんでいたんです」


 そうったかおるに、たい耀よう真面目まじめかおをしてこたえる。


「そうことなら、ぼくあととうさんをとおしてちちおやいてやる。だからこわいなら、もうすこあかるくってくれ。無駄むだしんぱいする」


 するとかおるたい耀ようとおりだと納得なっとくし、すこ不思議ふしぎそうにことかえす。


「……すみません、たしかにそのとおりですね。それよりたい耀ようくんさんのぞくとは、どうった関係かんけいで?」

「あぁ、おやどう友達ともだちなんだ。りょうしんぼくとおさんはいま一緒いっしょとうきょうかいしゃ経営けいえいしてる」


 たい耀ようがそうわると、こんようがおかおるおしえる。


にすんなって。おりばあさんはこわいけど、ひとだからさ」

こわがってるのは、ようくんだけだけどね」


 ほくがそうつづけると、かおるほほんでさんにんう。


「やはりいてみるものですね、たい耀ようくんようくんもありがとう御座ございます。わることばかりでもありませんね、ほくくんあいだはさまずにふたはなかいましたし」

「そうえば、めんかってちゃんとはなしたのってはじめてだっけ?」


 たい耀ようがそうくと、かおるうなずいてことかえす。


「……はい、ぶん



  ★★★★

 


 かおるたちようを、姿すがたかくしてうかがっていたスセリは、おおきめのもうようしているおりどうし、おりう。


御免ごめんなさいおりつだくて…… それとはなしがるのだけどいかしら?」


 あらわれたスセリを、おり不思議ふしぎおもかえす。


「スセリ? 子供こどもたちの方は如何どうしたんだい」

貴方あなたまどかまえすから、まどかまごなやんじゃってて。子供こどもたちはなしをいてくれたわ。わたしはお邪魔じゃまむしよ」


 スセリがくだけた口調くちょうでそううと、おりこまったかおをしてう。


「そうことかい、かたないねぇ。まぁわたし失敗しっぱいだ、はずかしいけど、おとこともにはとの関係かんけいはバラすしかないか…… それよりなんでアンタは此処ここたんだい、姿すがたしてさ。ねんとかうやつで、おしえてくれればかっただろうに?」


 そうって不思議ふしぎがるおりに、スセリはほほんで言う。


ようくんっていたわよ、貴方あなたこわいけどい人だって」

「何だいそれは…… 邪魔じゃまだよ、ほら退いておくれ!」


 おりはスセリのことをぶっきらぼうにかえした。


 ……いや、ぶっきらぼうにかえしたつもりでいた。

 しかしぶん姿すがたは、うつものがなければ確認かくにんい。


 すこうれしそうなおりは、もうってようたち中庭なかにわかって行く。


 スセリはそんなおりうし姿すがたおくりながらおもう。


うらやましいかぎりね、いお祖母ばあちゃんになって……)


 そんなことおもわれているとはおもいもらないおりは、中庭なかにわくとようたちかいをしている、かおるもうわけさそうにあやまる。


「さっきスセリにいたよ。かおる無駄むだなやませちまってわるかった。おまえたち、これからはなことにははずかしいから内緒ないしょにしておくれ。いね……」


 おりとし甲斐がいもなく、すこはずかしそうにそうったので、ほくおりかえす。


「ボクたちいていの?」

がっこうとかで、こっそりはなされるよりましさ」


 そうおりうしろから、スセリがこえともがおあらわれる。


おもしろそうなはなしねおりわたしきたいわ」


 うしろからのとつぜんこえに、おりおどろいてかえり、おなじくあらわれたスセリにおどろいたようたちだが、かおるはふと不思議ふしぎおもいスセリにたずねる。


「スセリ、どうしておりさんのまえを?」


 かおることぶん失敗しっぱいいたスセリは、おりよこってあわててうそう。


「さっきおりからいたのよ、貴方あなたたちまえ一緒いっしょにね」


 そのようあきれてていたおりは、いきいてから、ようたちほういてはなす。

 すこずかしそうに……


かおる祖父そふまどかは、わたしむかし婚約こんやくしゃなのさ。最初さいしょったとき苗字みょうじちがうから、かなかったんだよ。勿論もちろんかおるあおいともいだよ」

「ですが葬儀そうぎにはらしてませんでしたよね?」


 かおるがそうかえすと、おりさいすこはずかしそうなかおをしてう。


彼奴あいつに、がおせたくなかったからね。それとはかほうには挨拶あいさつさせてもらったよ」

「そうだったんですか……、ずかしいおもいをさせてもうわけりません」


 そうあやまかおるに、おりほほんでことかえす。


あやま必要ひつよういさ。わたし大人おとな対応たいおうじゃなかっただけだからね……」


 そこまでっておりは、もうゆかきスセリにく。


「スセリ、わるいけど一緒いっしょてくれるかい?」

なんでかしら?」


 スセリが不思議ふしぎそうにそうかえすと、おりようたい耀ようほくかってう。


わたしはその、ぎたなふくれる洗濯籠せんたくかごってる。それまでにじゅんをしておきな」


 それをいたようおどろき、おりかえす。


「ちょっとってくれ、中庭ここぐのかよ!! 流石さすが中庭ここは……」


 勿論もちろんたい耀ようほくあわてふためいてる。


なに一丁前いっちょうまえことってるんだい。へいるし、薄暗うすぐらいからもんだいいだろ」


 おりはそうわると、るお風呂ふろにスセリとともってった。



 ★★★★



 くろさわのお風呂ふろようじゅうすうふん

 たい耀ようさきかおるとおはいがっていて、いまにはようほくふたきり。


 こんなことったかとうと、くろさわのおは、しょうがくねんせいさんにんどろとすひろさがく、ほくようはなしがるとこっそりみみちをしたことげんいん


「ごめんようくん無理むりっちゃって……」


 よくそうなかさきからだあらわっているほくがそうい、プラスチックのタライで浴槽よくそうそとからおんでいるようは、そのほくことかえす。


「それはべつにいいけど、はなしってなんだよ?」

「それは、えぇっと……」


 ようかえされたことほくすこなやむ。


  バッシャーン


 ほくなやんでいるあいだに、ようはタライのおからだあわながし、浴槽よくそうはいった。


「……ようくんちゃんのこときだよね?」


 そうしたほくことに、ようかおあかい。

 わり…… 

 ほくぶんなんで、こんなはなしをようにしているのか不思議ふしぎおもう。

 だんほくなら絶対ぜったい、こんなはなしをようたいしてしない。

 ようこまるし。ぶんかれているたちかいしたくないから……


 でもほくわなければいけないがした。

 もしかしたらほくは、ぶん確認かくにんしたかったのかもれない。

 だからえて、ほくは『……ようくんちゃんのこときだよね?』と、ようたずねた。

 かおあかようて、ほくもうわけさそうにう。


「ゴメン、いまのはわすれて」

こんへんことったら、風呂ふろあたましずめてやるからな……」


 そうってそっぽをいたようむねたかっており、ほくはそんなようあやまいでにたずねる。


「だからゴメンってば。そうえばすごいねようくん、ボクにはあんなゆういよ」


 ようほくなにっているのかからず、かおもどかえす。


なんことだよ?」

「ほら。ちゃんをまもために、アラハバキにかったじゃない?」


 ほくせつめいに、ようほくなにことっているかかいし、すこうつむきかげんでずかしそうにこたえる。


「アレは、そのぉ……よくかんがえてなかったんだよ。……てか、おまえなぐかってたじゃねぇか」


 われたほくは、むかしかんじていたおもいをおもす。

 いまでもしょうる、ないりをしていたようへのつよれっとうかんと、あこがれをぜたようおもい。


(それじゃなんだよ、ぶん……)


 そんなおもいをかんじながら……


 「そうなんだけどさ……」


 ほくは、そうつぶやいた。


 あのときほくたすけたかったちはった……

 それこそようおなじぐらいには。

 でも結局けっきょくようがアラハバキにつかまるまではうごけなかったのだ。


(それがようくんとボクのちがい)


 いままでなられられていたそのかんじょうを、ほくいまれられずになやんでいる。


(やっぱりボクは……)




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