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異常社会化  作者: アカバネ
『東京本部編』
4/6

第4話 「身体は動く」

秀は押し出され、住宅の瓦礫に埋もれそうになっていた。


「秀!」


遠距離、中距離からの攻撃だ。

警戒しつつなら、秀の方へ助けに行ける。


助けに行こうとした時だった。アイサーを視界に捉えた。脳が今にも爆発しそうな位腫れており、肺らしきものが飛び出ているのが、皮膚の上からでも分かる。


アイサーは、秀を確実に殺すつもりだったらしい。俺の事を無視して、そのまま走って襲いかかろうとしていた。


目の前で人が死ぬのか?初出動で人を殺してしまうのか?頭がおかしくなっていた。


「今助けるッ!」


頭がおかしくなっていても、人を助けない理由なんてない。今の俺は1番強い。対アイサー警察の中で1番の能力者。自分にそう言い聞かせた。


多分、拳銃は効かない。相手の異常器官、肺の能力、効果は全く分からないが、恐らく空気で弾き返される。


最初の秀が喰らった攻撃は多分それだ。

じゃあ、どうすればいいのか。


脳は全く考えていないのに、身体が動いていた。


――――


運動器系、皮膚。 手を硬化させ、右足部のズボンを切り刻む。右足が楽に動かせるようになった所で、


運動器系、筋肉、右足部。筋肉を瞬間的に縮小させた。


同時に、右足部 皮膚の硬化の準備を行っていた。


その時間、わずか1秒。


縮小を辞めると、反発によって右足でジェットのように、アイサーに飛んで行った。


「うォ゛らァァァ!゛」


声を張り上げ、空気抵抗を感じつつも右足の膝をアイサーの顔面へと向かわせる。


アイサーも俺の超加速は予想外だったようだ、今頃俺が接近している事に気付き、息を吸い込み、空気砲か何かやろうとしている。


「遅せェんだよッ!゛」


顔面に膝蹴りが決まる。ただ、脳へダメージはなく、アイサーは死ななかった。

俺に押し出されふらついた後、またすぐに空気を吸い込もうとしていた。


「化、ありがとう。」


秀の声がした方へ向いても、そこに秀はいなかった。


「1秒、くらいなら。」


循環器系、血管。全体の血液の流れを上昇させ、まるで瞬間移動だった。気付いた頃には、相手へ接近していた。


そのまま、アイサーの肺へタックルをする。


「ヴォェ゛ッ、ア゛!」


空気を吸い込むのが中断され、アイサーは今にも吐きそうな顔をしていた。


秀は拳銃を取り出し、空気による弾丸の反発ができなくなった所を狙い、脳へ直撃させた。


(銃声)


鈍い銃声音だった。


――――


「(無線機) 化君、秀君、大丈夫か!?」


急な襲撃の為、無線機での通信を忘れていた。銃声音を聞いた澤先輩がこちらへ向かっていた。


「えぇ、なんとか・・・ 化は右足部の軽度な筋肉損傷、自分は頭打ってます。吐き気等の症状はありません。」


「(無線機) 報告了解。すまない、今向かってる。」


すぐに澤先輩が抗争場所に到着した。


「結構な荒れようだな・・・ 銃声音がする前に気付けれたら良かった。化君には最初の出動から嫌な思いをさせてしまったな・・・。」


「い、いえ、大丈夫です。」


大丈夫ではないが。



その後、東京本部ビルに戻り治療を受けた。現場の後処理、書類対応等はオペレーターと一般警察がしてくれるそうだ。


帰りの車内で、秀には凄く謝られた。


最初のアイサーの空気による打撃をくらって、血液の流れを早めることに躊躇いを持ってしまったらしい。


傷口のある状態で血液促進をさせると、多量出血により貧血状態、最悪死に至るらしいのだ。


経験者として守ろうとしたのに、守られてしまったのが情けないらしい。



澤先輩は、もう一度俺の異常器官発達について確認したい事があるらしい。


――――


「化君の右足部の筋肉強化は、常時ではないんだよね?」


「あ、そうです。一応キモイ形はいつもしてますが、自分の意思で収縮したり薄く伸ばしたりすることが出来ます。伸ばしすぎたら少し骨が痛いですが。」


「続けていいよ。」


「筋肉強化というか、なんというか。硬化っていうイメージの方があってます。筋肉自体にこう、強化をいれる訳じゃないです。」


「ふんふん・・・。」


メモを取っているようだ。俺のこの器官能力は前にも説明したが、ほんとに普通の、再確認って訳か?


「皮膚の発達は?」


「感染元のアイサーは硬化と柔軟性?なんというか、自由に皮膚の形を変えれていましたが、自分は硬化のみです。鋭くしたりできます。」


「そんならな〜・・・。」


何か考え事をしているようだった。

なんか異常器官に合う装備でも貰えんのかな。


...装備で思い出したけど、さっきの対アイサー戦、右足ら辺のズボンが邪魔だったな・・・。


今先輩に言って、特製の奴でも作ってもらおうかな?

普通に半ズボンでもいいのか?


「よし、多分行けるね。 化君、右足部に拳銃、付けてみない?」


・・・拳銃をつける?


「え、付けるんですか?」


「うん。」


流石にちょっとまずくないか。確かに筋肉と皮膚の操作で弾丸発射とかできたら、ロマンもあるし そりゃ強いだろうけど。


日常生活で誤射したら俺、脳の電子チップで多分死んじまうよ。


「...提案嬉しいっすけど、怖いんでやめてもいいですか?」


この提案をする為に再確認したのだろうか?


「まぁそうだよね〜。無理言ってごめんね、化君。もういいよ、ありがとうね。」


何か裏があるようにも思えたが、無駄な詮索はよそう。澤先輩にズボンの事言って、今日はもう帰ろう。寝たい。


「あ、あと先輩、1つあるんですけど。」


「ん、何かな。」


――――


203 新庄 (自宅にて)


服をハンガーに・・・、 あ。クリーニング出したんだっけ。


「...やっべ吐きそ―。」


洗面台にかけつけ、汚いモンを撒く。

2回目とはいえ、んでもってアイサーの死体とはいえ。グロいモンに変わりはねェ・・・。


「う゛ッ」




吐いた後、ちゃんと風呂に入った。

少し臭かった。多分臓器の匂いだろう。


「はァ・・・。」


人を助けるのはいい事だ。


でも、ずっと差別してきた非感染者を助けているってなると、なんだかモヤモヤしてくる。


先輩とか秀とか、雫...とかは。

なんでこの仕事、やってるんだろうな。


少しの不安と後悔を、ベットの布団と一緒に巻いて。

今日はもう就寝した。


――――


「...あそっか。金の為だったわ。」


1日寝たら、いつも通りの俺に戻っていた。

金の為。通常運転だった。


「そいやぁ今日は・・・ 休みの日じゃん。」


社会人4年目、3ヶ月ぶりの休みだった。


バトルシーンをもうちょっと迫力満点にしたいですね汗

精進して参ります。

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