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フクシュウ屋さん  作者: 橙真らた
第0章
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プロローグ

 人が復讐ふくしゅうこころざすのはどんな時だろうか。

 いじめを受けたから?大切な人が殺された、あるいは傷つけられたから?プライドを踏みにじられたから?理由はさまざまだ。


 復讐は、子供同士の喧嘩けんかで見られる「仕返し」とやってることは変わらない。大人同士のみにくい争いだ。所詮そんなものだ。


 みっともなくて情けないもの。


 アホ臭くて馬鹿馬鹿しいもの。


 何も生まない無益なもの。


 そんなことは知ってる。もう身をもって味わった。


 けど、俺はそれを知った上で復讐をすると決意した。

 過去の失敗から学べない俺は、なんて救いようのない奴なんだろうか。…それでも良い。

 例え無益だったとしても、それで何か心に新たなものが生まれるのなら、構わない。俺はそうやって決意した。


 決行は明日。毛布にくるまりながら何度もシミュレーションする。こんな時でも冬の寒さを感じてるのが異常に思えてくる。

 落ち着いて眠れる最後の夜を噛み締めるよう、俺はそっと目を閉じ、明日を待った。

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