表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/94

経緯


「大丈夫でしたか」


 水を汲んできた俊考が、おおよそ事の経緯いきさつを聞き終えると、彼はやや顔を青くした。


 涼人は、まだ何か考えている風情のまま頷いて言った。


「山師という者について、俊考は知っているか」


 俊考は沙夜が用意してくれた餅飯もちいを食べながら、首を横に振った。


「彼らが寺の僧と交わることなど、なかったものですから。正直な話、山師と山賤やまだちの区別が私はつかないのです。

山で襲われるのは都から来る人ばかりで、それがなぜなのかも分かりません」


 首を振る俊考に対し、涼人も同じように餅飯を咀嚼そしゃくしながら、竹筒たけづつの水を飲んで沈思した。



 ——お登紀さんと、彼らは通じている。その理由も、直接聞かなければ分からないだろう。



 風汰という少年が見せた様子から考えても、あまり深入りしない方が身のためだという気はした。実際そう惟親これちかにも忠告されている。

 しかし、ここで逃げ帰ることはできなかった。


 皇女ひめみこを助けるためだけとも違う、すべてを見はるかす何かが、この先に待っている気がする。それを見つけて初めて、涼人は自分のるべき場所が、真実分かるような気がするのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ