Episode5 始動
PTが下がる速度に驚いてますΣ(・□・;)
読者の時は気づきませんでしたが、執筆者本人になるとどれだけ下がっているのがわかるものなんですね。
改稿の為の全削除がどれだけ危険なことか初めて理解出来ました……
目が覚めると、身体を起こしてベッドから出ると、片手剣や短剣を腰に挿して取り外していたポーチを腰に付ける。
「よし、行くか」
俺は扉を開けて部屋を出ると、冒険者組合に向かう。
俺はあの後、冒険者組合を出て近くの飯なしの安い宿屋に泊まることにした。
1泊、銀貨1枚で飯なしだがベッドありというのは金がない新人冒険者には有難いものだ。
俺は宿屋を出ると近くの店で数個のパンと水を買って食べ歩きながら冒険者組合に向かった。
◇
冒険者組合に着いたので、扉を開けて中に入ると、試験の時とは違い、どこにも冒険者が見当たらなかった。一瞬、まだ冒険者組合はやっていないのかと思ったがカウンターには2人の女性職員が座っていたので人が少ないだけかと思いカウンターに歩いていく。
すると片方の女性職員がミリアであることに気づきミリアの方へ歩いていく。
「あっ、ルークさん!早いですね」
「ああ、この時間は全く人がいないな」
「冒険者の方々は朝早くにはあまり来ないんですよ、夜遅くにはたくさんいるんですけどね」
「へぇ……」
ミリアは俺の口調に疑問を持ったのか、首を傾げる。
「あの、ルークさん」
「なんだ?」
「口調とか雰囲気とかが昨日とは全然違う気がするですけど……」
「そうか?雰囲気が変わったというのには心当たりはあるが、口調は変わっていないと思うんだが」
あれ、俺の喋り方っていつもこんな感じだったよな。別に何も変わってない気がするんだが……まぁ、いいか。
「そう、ですかね?」
「ああ、多分な。それでミリアにはいくつか聞きたいことがあるんだが、いいか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「ええっと、冒険者は依頼を受けたり、魔獣を狩ったりするだろ。その依頼はどこで受けて、どこで報告すればいいんだ?後、魔獣を狩った時の報告はどうやって行うんだ」
「ええっとですね、依頼はあちらのクエストボードで確認出来ます。勿論、推奨ランクや拘束期間、依頼場所などをちゃんと確認してからカウンターに持ってきてください。魔獣討伐の報告方法は魔獣の心臓部……といっても魔獣によって違うのですが、そこにある魔石を持ってきていただければ討伐報酬を貰えます」
「魔石の提出……それって不正し放題なんじゃないか?」
「いえいえ、そこはしっかり対策がされているんですよ。冒険証には魔石照合機能というものがあって魔獣を討伐した時に魔石のデータを保存して、魔獣の討伐報告の時に冒険証のデータと魔石を照合して討伐したかを確認するという機能があるんです」
「その機能を1つ1つに付けていたら金がかかるんじゃないのか?」
「はい、その通りです。でも冒険証には照合機能を持つ大魔水晶とリンクしている魔水晶が埋め込まれていて──」
「その魔水晶が代わりに行うことで金銭的な問題を冒険証に埋め込む水晶代だけにしているということか」
「──なんで先に言ってしまうんですか……」
まぁ、言わなくても途中から理解したからな。
「スキルの取得、上昇速度の異常に早いとは聞いていましたが、頭も良いんですね……」
「誰から聞いた……?」
俺はスキルの取得や上昇速度について知られていることに驚いて、ミリアを脅すように殺気と威圧を載せてミリアを睨む。
「ぎ、支部長です!」
〈スキル︰威圧Lv.1を取得しました〉
支部長にはスキルや技術面がバレていてもおかしくないか。
それにしてもスキルの取得、上昇速度が異常に早いというのは少し過大評価ではないか?
そういえば、先程まで気にしていなかったがスキルを取得したな。こんな簡単に取得出来るのはやはり異常何だろうか。
「ルーク……さん?」
「いや、別になんでもない」
「そうですか、ではこれをどうぞ」
ミリアは俺にカードを差し出す。
俺はそのカードを受け取るとそこには冒険証と書かれていた。
[Eランク冒険証]
名前︰ルーク
担当職員︰ミリア・ラージェ
推薦者︰ライア・フォルテト
武器︰片手剣 戦闘︰技術特化 攻撃型
「武器や戦闘スタイルについて書かれているんだが、これは非表示には出来ないのか?後、この担当職員と推薦者というのはなんだ?」
「使う武器と戦闘スタイルはパーティーメンバーを探す為に必要となるので記入はしておいた方がいいと支部長の独断で記入したそうです。なので武器と戦闘スタイルの非表示は冒険証ではすることが出来ないので、情報そのものの削除になるのですが、支部長が許さないと思いますので不可能です
「はぁ……わかった」
支部長、余計なことをしてくれたな。
「それで次は担当職員や推薦者についてでしたね。担当職員は特定の冒険者担当の職員のことで、推薦者は冒険者としての後ろだて、責任者ですね」
「なぁ、担当職員ってのは活動拠点を変えれば変わるんだよな?」
「はい。ですが担当職員にも種類がありまして、通常の担当職員の他に永続担当職員というのがあります。永続担当職員は担当職員本人か冒険者本人の担当解除の申請、担当職員か冒険者本人の引退が行われない限り、活動拠点を変える場合、職員も活動拠点の変更を行うというのが永続担当職員と担当職員の違いですね。担当職員の担当解除方法は永続担当職員と同じなのですが」
「もし永続担当職員がついたら、ちゃんと冒険者証にも記載されるんだよな?」
「はい、そうですね。担当職員の後に永続という文字が付きます」
「担当職員ってのは具体的に何をするか教えて貰っていいか」
「はい、担当職員は担当している冒険者の依頼や魔獣討伐報告の対応をします」
「……それだけか?」
「それだけです」
……担当職員ってのは、案外やること少ないんだな。
「まぁ、聞きたいことはこれだけだな。俺は魔獣と早く戦ってみたいから、そろそろ行くわ。依頼は受けなくても別に大丈夫なんだろ?」
「はい、依頼だけでも、依頼と魔獣討伐の両方を行っても、魔獣討伐のみでも全然問題はありませんよ。ですが魔獣討伐の依頼はあるので、魔獣討伐の依頼を受けて、魔石を提出すれば2つのポイントが貰えますよ」
「それって、期限とかあるのか?」
「依頼によってはありますが、基本的に魔獣討伐の依頼の期間はないですよ」
俺はそれを聞いて魔獣討伐の依頼を受けようか少し迷うが、そんなことをする暇があるなら少しでも早く魔獣討伐をしたいので依頼を受けるのは諦めることにする。
「魔獣討伐の依頼は辞めておく。あと、出来れば俺が魔獣討伐に行っている間に、魔獣討伐の依頼を用意して欲しいんだけど……大丈夫か?」
「はい、本人なしで依頼を受けるのは不可ですが、用意しておくだけなら大丈夫です」
「そうか、それじゃあ頼む」
「はい」
「それじゃあ、俺は魔獣討伐に行ってくるとするよ」
俺はそう言って、冒険者組合の出口に向かうと後ろからミリアの声が聞こえる。
「いってらっしゃ〜い!」
その言葉を聞いて俺は少し高揚感を感じながら冒険者組合の扉を開き、魔獣の討伐に向かった。
ずっと椅子でゲー……改稿作業をしていた所為か、尻にしこりのようなものが出来た。
いまも結構痛いですが、我慢してEpisode14の改稿作業に挑みます(´;ω;`)
後、数字の全角半角が安定しなくてすいません。本当は半角で書きたいのですが……