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Episode17 欠点

※Episode17は未改稿です。

後書きにお知らせがあります。

 俺は短剣を構えてゴブリンジェネラルに近づいて行くと、ゴブリンジェネラルは俺に向かって剣を振り下ろしてくる。

 だが俺はリーチが短く威力に乏しい短剣でゴブリンジェネラルの大剣をまともに受けるようなことはせず、短剣を使って大剣を上手く受け流すと、すれ違い様に短剣で身体を切り裂く。

 ゴブリンジェネラルは短剣で切り裂かれた痛みに苦しみながらも、しっかりと俺を狙って大剣を薙ぎ払う。俺は身体を低くして攻撃を避けると、地面を蹴って方向転換を行い、他の2体のゴブリンジェネラルに攻撃を加えていく。

致命傷とまではいかないが、確実にゴブリンジェネラル3体に傷を負わせていっている。


 このままならいける……!


 そう確信した時だった。

 後ろから、3体のゴブリンジェネラル以外の攻撃を感じて2本の短剣を使って何とか攻撃を止める。顔をあげて攻撃を行った正体を確かめると、そこには戦闘を観戦していた筈のゴブリンキングが俺に向かって大剣を振り下ろしていたのだった。


 勿論、この隙を2体のゴブリンジェネラルが逃すことは無い。多少、足元がふらついているがゴブリンジェネラルは徐々に俺に近づいてくる。

 俺は不味いと思い、大剣をなんとか弾くと2体のゴブリンジェネラルの攻撃に対応しようとする──だがそれは簡単にはいかなかった。


 攻撃を弾いて体勢が崩れている筈のゴブリンジェネラルが予想以上に早く体勢を立て直して俺に攻撃を仕掛けてきたのだ。

 俺は何とかこの場所を離脱しようと考えるが、後ろからはゴブリンキングを守護していたゴブリンジェネラルが近づいてきており、左右からは先程まで戦っていた2体のゴブリンジェネラルが近づいてきている。


 絶対絶命だ──と思ったその時だった。


 〈スキル︰二刀短剣術Lv.3がスキル︰二刀短剣術Lv.4に上昇しました〉

 〈スキル︰敏捷力上昇Lv.2がスキル︰敏捷力上昇Lv.3に上昇しました〉


 それが俺の目の前に表示された時、俺は静かに笑みを浮かべながら身体の力を抜いてゴブリンジェネラルが近づいてくるのを待つ。

 徐々にゴブリンジェネラルは近づいてきてい、接触まで後1秒を切ったところだった。


 俺は地面を全力で蹴って、空中に跳ぶ。

 俺が空中に跳ぶとゴブリンジェネラルは俺が落下してくると思われる場所に集まって、大剣を構えて俺を落下を待つ。


 だが、俺はこれを待っていた。


 ゴブリンジェネラルの武技"アビリティカウンター"には欠点がある。

 それは先程言った通り、強力な武技ならばカウンター出来ないということと体勢次第では武技をカウンター出来ないという欠点である。


 俺はその欠点に賭けて空中に跳んだのだ。


 強力な武技というのは俺のもつ加速IIと瞬剣、そして空撃という武技の連続使用で起こせる。


 空撃──物理攻撃系の奇襲武技である。基本的な使用方法は木の上や建物の2階から1階、建物の屋上から地面への奇襲攻撃専用の武技で落下速度の上昇と、攻撃に使用する武器の威力、速度を上昇させる武技である。

 そろそろ、魔力使用系の武技が欲しいのだが相変わらず初期に手に入れる凡庸系武技しか手に入れられないのだが。


 俺は空中で短剣を振り下ろす構えを取る。


「──空撃──加速」


 俺は空撃で落下速度を上昇させると、加速IIでさらに速度を上昇させる。

 他の魔獣なら上手くいく可能性は高いが、ゴブリンジェネラル3体相手に空中で3連続の加速系武技を使用してもカウンターをさせないほどの威力が出せるかは不明だ


 だがいつまでもゴブリンジェネラルと戦っているわけにもいかないのだ。

 早くゴブリンジェネラル、ゴブリンキングを倒してゴブリンエンペラーと戦わないといけないのだから。


「──瞬剣」


 俺はゴブリンジェネラルへの接触近づくと、瞬剣の武技を使用して、短剣の振り下ろす威力、速度を上昇させて回転するように2本の短剣をゴブリンジェネラル2体に振り下ろす。


「Gaaaaaaaaa!!」


「Gaaaaaaaaa!!」


 2体のゴブリンジェネラルの叫び声が聞こえる。俺はゴブリンジェネラルのカウンターが発動しなかったことと上手く攻撃に成功したこたに安心しながら、標的を生き残ったゴブリンジェネラルに向ける。


 残ったゴブリンジェネラルは俺に怒りの表情を見せながら俺に大剣を振り下ろす。


 俺は武技を使わないで、大剣の攻撃を受け流すと短剣はゴブリンジェネラルの首に近づいていき短剣はゴブリンジェネラルの首を斬った。

 首を斬り落とすほどの威力は無かったが、血が吹き出しているのを見るととても無事でいるようには見えなかった。

 ゴブリンジェネラルは最後の力を振り絞って、身体をこちらに向けようとするがゆっくりと地面に倒れていき、やがて動かなくなった。


 先ほど倒したゴブリンジェネラルも同じように血を流して地面に横たわっていた。

 俺はゴブリンジェネラル3体を倒したことを確認すると、顔をゴブリンキングに向ける。


 ゴブリンキングは殺されたゴブリンジェネラルに目を向けずに大剣を構える。


「所詮魔獣ってのはこんなものか……」


 俺は殺された部下に何も思わないゴブリンキングを見て一言言うと、短剣をしまって片手剣を抜く。


「ゴブリンキングの実力、見せてもらおうじゃねぇか」


 俺は片手剣を構えて地面を蹴って、ゴブリンキングに向かっていく。

 ゴブリンキングはその場を動くことはなく大剣を構えて、俺の攻撃に備えているのだった。


俺は大剣を構えて俺を待ち構えるゴブリンキングに、武技を使用して攻撃を仕掛ける。


「──加速」


 俺は一瞬で加速して、ゴブリンキングに近づくと剣を振って攻撃を仕掛ける。

 だが武技"加速"を使用した攻撃をゴブリンキングは見切っているかのように攻撃を避けて、すれ違いざまにゴブリンキングが大剣を薙ぎ払い、左腕に傷を負う。

 俺は良くて傷をつけられる、悪くて剣が弾かれると思ってした攻撃がまさか避けられるとは思わず、反応が遅れてしまい左腕に傷を負ってしまう結果になったのだ。


「くっ……」


 俺は切られた傷を確認してみると、予想以上に傷が深いらしく結構な量の血が左腕の手首と肘の中心近くから流れ出ている。俺は左腕の袖を破ると、破った布を肘と肩の中心の部分に固結びで結んで簡単な止血を施すと、右手で持っている剣を構えて再び攻撃を仕掛ける。

 ゴブリンキングは俺の攻撃を簡単に弾いて、俺に攻撃を仕掛けてくる。

 俺は防ぎきれずに切り傷を負いながらも、剣を打ち合うがゴブリンキングに攻撃をあてることが全く出来ない。




 俺はゴブリンキングと剣を打ち合っている内に何となく王種という存在がどういう存在なのかわかってきた。

 王種は王種として生まれるわけではなく、通常種から最も王種として相応しい存在が王種への進化を遂げるというのが一般的に知られている事実でおる。

 なら王種として相応しい存在とはなんだろうか。

 スキルを多く持つ者、精神的に優れている者など様々な推測があると思うが俺は違うと思う。

 王種は他の魔獣のように身体能力やスキルだけに頼って戦う魔獣ではなく、スキル以外の技術を有しているというのが王種の選定基準だと思うのだ。

 それは超越者と呼ばれている存在もそうだ。

 スキルだけに頼らず、スキル以外の技術や能力を手に入れて高める。

 それが王種としての資格であり、最強へと繋がるための道だと俺は思うのだ。


約3ヵ月振りの投稿(未改稿)です!


※お知らせは削除済みです。

次話の投稿日は未定ですが、完結はさせる予定です。

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