雪色の魔女16
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荒廃し、瓦礫が散乱する元街であった名残りがありありとした。
この殺伐とした風景に似つかわしいものなど、この世の何処にも存在をゆうするものでは無く、いわば架空の世界と言っても過言ではないだろう。そこにあえて足を踏みいれ、あますさえ悪の権化を駆逐するとなるといかばかりの勇気がいるのかは想像するに足るものでしょう。裕二の心に育んだ、淡い小夜子との恋心がいま開かんとしています。
「これって小夜子のした事。」
あの豆粒のように小さい泥人形はそう言っていた。だからといって信じらる筈も無く、途方に暮れていた。
この人っ子、一人としていない。在るのは腐敗した人であったものだけだった。
裕二の頭には、何だか、侠気の沙汰ではない、真実の小夜子を顧みるような感じがしたのだ。
「あのーもしかして裕二さんですか。」
「そうですがなにか。」
「よかった。あの日、あなたに救われた雪女です。いまは、こんな哀れな姿を晒しても以前は、綺麗だった。しきたり、風習といって何人の女性が犠牲になったというの。華も恥じらう年頃、恋もしたい、お洒落もしたい、何で私達なは許されないの。果てはこんなむさ苦しい姿に、もうどうになってもいい。」
その取り乱し方は尋常では無く、理不尽なしきたりに憤りを覚えているかのように見えた。
裕二は、この荒廃した街を本当に小夜子がしたのか半信半疑で信じられなかった。
でもこの様子だと本当に小夜子が大蛇だと信じられもする。
「ごめん、小夜子が。」
「いいえ。あの娘も犠牲者よ。だから力をこうしした。こんな古めかしい考えがまかり通り街を踏み潰したのよ。
こざっぱりして感じがいいわ。
でもね。街も人もペットもいなくなった世界に明日があるの。
私の言いたい事はそれだけ、もう少しであいつがくるわ。
わたしは、こんな身なりなど気にくわないから自殺しにきたの。
あなたは、どうかしらね考えて。」
自殺しに来た。と言っている少女ね目には、ありありと涙が流れていた。裕二は、この少女の奥底に潜む闇を見た気でいたのだ。
しかしその瞬間、悍ましき光景を間の当たりにする。
「裕二さん逃げて。
だ、大蛇が。」
一瞬の事でたじろぎ、身動きも出来ない。
「駄目よ生きなきゃ
私みたいに腐る前に。」
少女は、裕二を跳ね退け身代わりになってしまった。
後に残る遺物などこの世の何処にもなかった。
裕二は、改めて小夜子の苦悩をしり、またこの大蛇を打ちのめす覚悟をした。