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雪色の魔女12下

イヤー。


あちらの方でアリサ達が叫んでる。

心配して駆け付けるとどうせ小ばかにするに相違ない。



ア〜ア、何やってんの私。


イヤー。


まただ。

からかわないで私を一人にしといて。


自分の殼に引きこもり出ていく気配もなかった。

それは、その時私自身、あちらの方に殆ど目が向けてなかったのが原因だった。

洞察力の欠如、これからの私に重くのしかかる問題だ。


そして叫び声がなりやみあいつらに少しおきゅうをとも思い、少しだけ表にでてみた。


何これ。


そこには、生々しく人を食ったと思わせる残骸が散乱していた。



悪ふざけではなかったのね。


その時、急に背筋に寒気がし鳥肌がたった。


あの時、わたしがいけばこんな悲惨な状況にならずとも良かったのに・・・。


そんな根拠も無かろうに、何だか自分自身が何かしたかのように罪悪感が感じられてならない。もちろんアリサから開放された充足感があるがあるには相違ないが、こんな私だけが、生き残ってといった気持ちもあった。


わたしだけ生き残って。


憤りと、それ以上にくる物悲しさ、どれにとってしても私には耐えられなかった。


ならばいくか。

あの賎しきざけんの者達のもとに。


見れば、背は身の丈100寸、その胴体はゆうにドラムカンを越えるどぐろをまいた蛇がそこにいた。

私は、うち震え、たちどっているのが精一杯で、盾突こうという意志もなかった。


ハッハッハ、そんなにびくつく事もない。

虐められてたんだろ。

倒してあげたんだからいいんじゃない。

本当は、この体を維持させるには、生と悪と妖の魂が必要なんじゃがな。

もういらんくなった。

共にいればな。


私は、この大いなる力に酔い嫉妬の鬼とかす事を決意した。だってもう私を馬鹿にする人全てべていなくなるから。


続く


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