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雪色の魔女 11三者の蛇

既に歳月は、ゆうに10年は経っていたかと思う。

私の心は荒み誰からも相手にされなくなっていた。

それは苦しみなのか、それとも喜びなのかまだしるところではない。

でも私自身の存在があるという事は特質しがたいじ事実で、さして物珍しい者ではない。

でも寂しいのだ(TωT)。

荒れ狂う吹雪の日、一人誰もいない地でもこうして雪を降らせなければ成らない苦しみ貴方には分かりますか。

かといってさぼれば雪防人に折檻される。

つくづくこの身の苦悩を呪い明日の日を待ち望んだ。

それは、苦しみ抜いたある日の物語です。


あの日、アリサが何故だか心無しだか浮かれているように思えた。

その理由は多分わたしが察するに足るものではないと最初から相手にしなかった。

しかし、こんなときに限って声を掛けてくるアリサに多少なりと憤りがある。


あんた嬉しい、本当嬉しい O(≧∇≦)o。

2度もした雪女のお役目もこれで綺麗さっぱりとおりれる。

思えば長い年月で、1回目は、慣れない仕事とホームシックやらで本当に大変だった。

2度目は、世間知らず知らずのあんたを抱え、もっとーー大変でした。

それもこれで終える。

次は、だれかしらね。

わたしと代わる女。

美人だといいな。

ホーホッホッホ。


自分勝手で相手の事など気にもしない。いけ好かない奴、わたしはこの身勝手で横暴な輩と青春の全てを捧げたかと思うと我ながらよくやったと思う。

だけど、何やら腑に落ちない部分があるように思えるのは私の思い過ごしだと思いたい。


この時、ふと感じた違和感がこの後、我が身に降り懸かるなどしるよしもなかった。

それは、この物語の本当の意味を知る事になったのだ。

それは待つ事からはじまる。


あのさーおまえしってるか。


何!。


思わせぶりな態度をとってどうせ私をからかうのだとだと思い、空返事だけをした。


何よ。その素っ気ない返事は、まあいいわ。

これであんたから別れられるんだもの、何も言わないわ。


急にしおらしくなって何か企てているのではないか、半身冷や冷やものだった。

でも話しをするうちに何やら奇妙な感じがしするのだ。


あんたもさ、無理でも私見習って次の人に教えなければいけないよ。

生気の吸いかた、そして男のたぶらかしかた。

何時も口をすっばくして教えたけど全然じゃない。

心配なのよマンツーマンで手ほどきできなくなるの。

突き放す訳じないけど頑張りな、苦労はするものだ。


やっとアリサの言っている意味が判ったが、私にはどうにもならなった。

それは今まで数限らない程の陰湿な意地悪にあった。それは母がした事とはいえ摂理に反している事で、本当言えばアリサの方が被害者なのかも知れない。

ただ、この拭えぬもやもや感がどうしても頭について離れなかった。

そして運命の儀式の日が来た。この時は運良く次の雪女になる相手がいて安堵した。

これが運が悪いと、何回も何回も待ちぼうけを食らう事となる。

だけどこの時は運良く儀式も滞り無く済むかと思われた。

しかしそれは違ったみたいだ。最初、アリサだけ切り離されるかに思われたが。それは全くな間違いで私達は一緒、2人一組での儀式だった。

それがどのような悲惨な事が起こるかはまだ知らぬ事、だがしかし始まった恐怖はまだ序曲であったのかもしれない。続く

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