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序章 遡ること1ヶ月前…
遡ること1ヶ月前… 20XX年 3月某日
「第一志望の受験に落ちた…」
第一志望だった県立高校に落ちた。
理由は単純『学力不足』ただそれだけ、面接があるわけでも、中学時代の部活の成績が重要な高校でもない、かといって偏差値でいえばそこそこ高い。その高校より偏差値の高い高校から志望校変更してきたやつらなんかに俺が勝てるわけもないある種の『被害者』だ。
そんなことは、親、先生、塾の校長だって理解してくれていた。
そこから、第二志望だった私立高校への入学手続き、中学の卒業式、幼馴染との大喧嘩、暇な春休みそんなこんなで一ヶ月を過ごした。




