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我らが強き連邦を~対異界侵攻戦役~  作者: 連邦軍戦史記録課█████中将
序章 斜陽の一閃
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Ep0-6 上の都合

「先程統合参謀本部から連絡があり、エーグネクトーカは中止になった。理由は29師団を新設する連邦海兵隊の基幹師団とするかららしい」


「それだと演習の日程はどう変更されるんです?」


「休暇、と言うより代わりとなる訓練日程もない。ので一週間の休暇をとりつけた」


「騒ぐんじゃない、まぁ気分もわかるが。今回の残留要員は先の演習で真っ先に叩き落とされた4人だ」


「外出許可書が欲しいやつは持ってけ、許可されるかは知らん」


━━━━━━━━━━━━━━━


イグージナ市 ナハトラケーテ中央公園 歩道橋上


「で、休日に相方引き連れて来たのが噂の中央交差点?」


「あぁ、興味本位でな」


イグージナ市

首都カルツァニアグラードから東方700km、ランドバルデンから北西170km地点に存在する大規模都市

元々は第3帝都として栄えており、今では空挺軍の特殊部隊(スペツナズ)である

親衛第17独立空中強襲旅団の司令部、連邦帝室警護庁など、多数の帝室に関係した組織、施設が存在する


帝国に置ける第3帝都は主に皇帝や皇族の避暑地や、他国の王侯貴族や政治家との会合の場であった


ちなみに第1帝都はゴリゴリの要塞都市である

現在のセヴァストーポリ、元々はクラースナヤ・クレムリンと呼ばれていた


「しっかしなんと言うか、兵士多くない?国内軍がなんでこんなに多いのさ」


「国内軍だけじゃない、帝室警護庁やАрмсискの雇われもいる」


「.....テロかな、でもそんな情報あった?」


「ない、だが事が起こってからでは遅いと考えてるんだろうな」


時は12時42分

昼過ぎだが飯を食ってない、ので何処かに食いに行きたい


「とりあえず、車に戻ろう。」


車はすぐそこに停めてあるのでタタタッと歩道橋を降り車まで歩く

近年の治安悪化に伴い、本日の外出に当たっては小銃の持ち出しが許可された

さすがに街中で担いじゃいないが運転席の隣にAK-12挟んである

貰い物のアレだ


さて、車まで着いたが何やら面倒なものに巻き込まれそうだった

いや争い事とかじゃ無い、うん。いや暴力で解決できない分揉め事よりめんどくさいかもしれない


「あのー、それ自分の車なんですけど......」


「お、この車お兄さんのなんですか、いや失礼しました、軍用クラウンは珍しいもんで」


「あ、もしかしてАрмсискの人だったりします?」


「お!分かりますか!はい、Армсискで下っ端警備兵してます!」


「そりゃお疲れ様、俺達はこれから飯食いに行くんだ、失礼していいかな」


「あ、どうぞ!」


「あぁ、すまんな。またどこかで縁があったら......」


「グーズ、グーズ!ちょっと!」


「あれ!あれ見て!」


呼ばれてみた先は先程まで見ていた中央公園の並木の間

時は昼過ぎ天気は晴天、しかしそれには不自然すぎる、霧...というか煙が緩やかに舞っていた


「飯は後だ、おいあんた名前は?」


車のトランクを開け放ちAKに装填しながら名前を聞く


「はい!笹凪鈴谷、列島出身です!」


「そうかスズヤ、着いてきてくれ、あれを見に行く」


マガジンポーチをベルトに噛ませ、マガジンを3本入れる


「えっ....あっちょっと待ってください......10-7了解、急行します」


「行っていいんだな?」


「はい。武器はありますね?」


「AKとMP443ならある。いこう」


「MP貸して、私なんも持ってない」


アスカにMPと予備マガジン4本を渡し、3人で再び歩道橋を目指す


車道を国内軍のティーグルが駆け抜け瞬く間に中央公園へ繋がる4本の道路を封鎖した


「あっちょっと君達、ここからは民間人立ち入り禁止だ、武器を持ってても.....」


「防空軍少佐に大尉、それとPMCだ。民間人は誰もいないぞ?」


「.....分かりました、では歩道橋の上に。あと無線機を、これでここ周辺の国内軍と通信出来ます」


「手際がいいな、では失礼する」


速攻で封鎖をパスして歩道橋を駆け上る

多分普通に人手が足りなかったのだろうが、通してくれて感謝している


「こりゃ....神殿か?よく分からんな。こっちからじゃ中が見えん」


〖テイマー6-1報告、構造物....神殿の出入口は南向きのようです。接近して確認します〗


〖チェッカー1-2 まてテイマー6-1、周辺の安全確保が先決だ、現地点にて防御を固めよ〗


〖テイマー6-1了解、現地点で待機します〗


「南に回ろう、着いてきてくれ」


「了解」


「……グーズ、これ見て」


「….これはパウリカ大教会か?これはセヴァストポーリ、イルディーシュナも…….」


「セヴァストポーリじゃ謎の集団が門から出てきて国内軍と交戦してるって」


「動画あるか?」


「ない、けどこっちも臨戦体制を取るべきだね」


《中央公園に展開中の全戦力に通達。門内からいかなるものが出現しようとも、即時の発砲を禁ずる。交戦規定に則り発砲を禁ずる》


「聞いたな?全戦力に対して、つまり俺達も国内軍の交戦規定に縛られる。」


こいつは困った、国内軍の交戦規定なんか知ったこっちゃない

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