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我らが強き連邦を~対異界侵攻戦役~  作者: 連邦軍戦史記録課█████中将
第一章 星の祈り作戦
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Ep1-4 前段作戦 戦域輸送

統合参謀本部 開門事変緊急対策本部の決定により、門の向こう側を《Иеизвестные Регионы》

つまり未知領域と呼称する事が通達された

4月26日 05時20分

北西に移動中のイグージナ先遣増強中隊

Kamaz-63988K 装甲指揮車内


「中隊は現在国道907号線を時速35km、複縦陣で巡航中、到着はおよそ6時間半後の1150となる予定です」


「中隊の装備は歩兵350を主軸にT-90M2を12両、BMP-TとTMを6両、BMP-3Mを14両、BTR-90Mが8両の計40両を装備、その他Kamaz-63988 APCやUral-63099 APC、支援車両多数を随伴させています」


「正直な話、砲迫支援が2B9自動迫撃砲とAGSにTOS-2が4両だけってのが癪に障る。砲迫支援が無ければ突破できない戦場があるってのに」


暗く閉ざされた指揮車は和やかに揺れ、平坦な道を進む

1個連隊以下の指揮通信にはこの車両1両で事足りるが、2個連隊以上や2軍以上の合同作戦になると広域通信車や長距離戦闘指揮車とコンプレックスを組むことになる


「イグージナ先遣増強中隊か、響きが悪いな」


「ま、分からなくは無いです。コールサインは確定してないのでなんにでもできますけど」


「なら、オホートニク(狩人)で行こう、各車に通達しておけ」


「オホートニク、了解しました」


車内の戦域データリンクに映されたコールサインがドミノ倒しに変わっていく

戦車、歩兵戦闘車、装甲車、戦車支援戦闘車

小銃手、選抜射手、機関銃手、対戦車兵


諸兵科連合による戦闘は、この世界での戦争では至って普遍の、基本的な戦術だった

だがそれが異世界の対人戦闘で通用するか分からない

そもそも相手が人かも分からないのだ


一抹の不安、それが杞憂に終わる事を願うが、十中八九的中する。

しかしそれをどう防ぐか、どう対応するのかなど知らない

相手は未知の存在、さながらエイリアンとのファーストコンタクトだ


未知領域開拓の尖兵、聞こえは良いがやる事は植民地化だ

お前らの土地は俺らの物、お前らの命も俺らの物


「大佐、顔が暗いです。心配事があるなら言うべきです」


「いや、土地勘どころか情報が一切無い所に一個中隊で突っ込むんだ。不安じゃ無いわけがない」


「しかし命令ならば行かなきゃならんのです。選抜した皆を信じましょう」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━


イグージナ市から南東80km地点 

オホートニク先遣中隊 車列前方 T-90M2


「大佐、なんで指揮車にいないんです?」


「狭い車内じゃ息が詰まってね、外にも出れないから余計に。中隊指揮は副官に任せてあるから平気さ」


「なるほど、にしても俺達どうなるんですかね。何にも知らない土地に行くのは不安でしょうがないですよ」


このT-90の砲手、エーリッヒは苦笑いを浮かべる


「大丈夫だリッヒ、125mmの砲弾で解決しないものはない。仮に存在したとしても、もう1発ぶち込むだけだ」


「大佐、それは砲兵のセリフですよ。ですがまぁ、やはり火力で解決しないものは無い、なら一安心です」


その言葉から耳を背けて外を見る

地平線を成す草原、起伏だけが身を隠す術となる

吹き付ける風は生暖かく乾いていて、照りつける日差しを遮る雲は未だその端くれも見えなかった

予定通りに進む行軍、予報通りの気温と天気


これら全ては既知の情報から予測した物、向こうでは一切当てにならない


「考えても仕方がない……か」


そう、考えた所でどうにも出来ないのだ。

我々に下った命令は、先遣部隊として未知領域を調査し、後続部隊の為の橋頭堡を確立する

そう、()()()()()()、考慮されていないのだ

イグージナ方面での全権を委任されたにも関わらず、こちらから和平を提案せよなど下令されていない

つまり…….


「戦争…異界の地で?再び戦火に身を包むのか…….?」


「人類はまた、資源を、土地を、そして自らの探究心を満たす為に、世界に戦火を撒き散らすのか...?」


(同胞の命を.....火種にして......)


━━━━━━━━━━━━━━━



アスティア東方総軍管轄

前線(F)作戦(O)基地(B)

12時20分


「重機動タンカー、戦車回収車、重輸送車、即応通信車両、野戦手術システム。FOBより即応基地だな」


「それに2K22M3(ツングースカ)も。あれはFOB防衛用ですかね」


イグージナ市ナバロフスカ地区に建造されたГ-209 FOBは現在、急ピッチで建造が勧められていた

鉄柵と鉄条網で予定地を囲み、コンテナみたいなプレハブ小屋を連結して兵員の収容場所を建てる

弾薬庫を真っ先に建てたが、AFV(装甲戦闘車両)数十両分の砲弾を収容出来るレベルには到底達していない


ふと空を見上げると、連結したプレハブ小屋を吊り下げて馬鹿でかい音を出しながらMi-26が飛行してきた


「やっぱ馬鹿みたいな積載量してますね、あのヘリ」


「うちの歩兵もあれに運んできてもらえたらよかったのになぁ……」

KamAZ-63988/K


KamAZが将来共通プラットフォーム計画に基づき開発した8輪兵員輸送車 最大20人乗り


63988K 前述の車両の連隊指揮車

高速処理装置とAIの搭載により少人数化、省スペース化を成し遂げた


Ural-63099 APC

UralAZが将来共通プラットフォーム計画により開発した6輪APC 10人乗り


T-90M2 砲塔の改設計と新型パワーパックの搭載を行った改良型

T-90Mの弱点であったRWS、車長ハッチ周りの盛り上がりを無くし、パワーパックを前進8段 後進4段を発揮するV-92S4Fへと換装し、これにより前進78km 後退32kmを発揮

後退速度の遅さを解消した


BMP-TM 主砲の30mm連装機関砲とコルネットEM連装発射機2基を、2A90 57mm機関砲2門に換装したもの

APFSDSからVT榴弾まで多種の弾薬を扱い、対戦車から低空の攻撃機、果てはFPVドローンまでなんでも落とせる

見た目はまんま57mm化したBMP-T


BMP-3M

APSを装備したBMP-3.....ではなくほぼ新規設計となった方のBMP-3

フロントエンジン化、無人戦闘モジュールの搭載、新型ERAの装備

無人戦闘モジュールにはブーメランク-BM、バイカル戦闘モジュール、БМ-125の3種類を別々で装備可能


BTR-90M

BTR-90のFCS、通信装置を強化しブーメランク、バイカル戦闘モジュールを搭載可能にしたタイプ


ブーメランク-BM 2A42または2A72を主軸にコルネット-EM ATGM連装発射機2基を砲塔両側に装備した無人砲塔


バイカル戦闘モジュール 57mm 2A90速射砲とコルネット-EM単装発射機2基を砲塔両側に搭載した無人砲塔


БМ-125 スプルートSDの砲塔

資料がなくて全く分からない、教えてくれるととても助かる


Mi-26MT2V エンジンの強化とアビオニクスの換装を行なった物

最大積載量23トンにまで達し、軽装甲車両なら大体運べる。多分

ACC(空中指揮官機)タイプもある

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