京香編 7-5
俺は何も言わず、ショーツにかけた指をゆっくり引っ張った。ショーツは丸まりながら彼女の足を滑っていった。京香は思わず、片手で陰部を隠した。だけど少しずつ力を抜き、おずおずと陰部を隠していた手を引っ込めた。全裸になった彼女の顔は、今にも爆発しそうなぐらい赤くなっている。
ショーツを引っ張った手で、京香の陰部に手を伸ばした。ここから挿入までは保健体育でも教えてくれない。童貞の和真が、何か色々言っていたことを思い出しながら、俺は陰部を触った。そこは既に湿っていて、奥に進めていくと粘度が高くなっていた。これが愛液というものだろう。陰毛に隠された筋に沿って、優しく指を上下した。京香の呼吸が激しくなってくる。筋の上部に、しこりのようなものを見つけた。これが和真が言っていたクリトリスというやつだろうか。指に愛液をからめて、クリトリスらしきものを弄った。
「りょ、涼様、そ、そこは!」
クリトリスを弄っていると、少しずつ大きくなり、皮のようなものが剥けた。ずっと弄っていると京香の喘ぎ声がどんどん激しくなる。そして俺は重心を動かし、もう片方の手で陰部の筋を伝って下に向かうと、ぬるっとした液があふれる、少し大きめの穴を見つけた。おそらく膣口だろう。俺はそこに指を少し入れ、膣の上部をクリトリスと同時に擦った。京香の喘ぎ声が一段と増し、ついには弓のように仰け反って、呼吸を荒くしたまま脱力した。
「だ、大丈夫か、京香」
「な……なんか、頭の中が真っ白になりました。ふわふわして、き、気持ちよかったです」
「京香、初めては痛いと聞くけど、耐えられないようだったら言って」
「大丈夫です。涼様が気持ちよくなってくれれば」
俺はボクサーパンツを脱いで、全裸になった。沙弥子さんから貰ったというコンドームの箱を開け裏表を確認し、屹立する自分の肉棒に割とスムーズに装着することが出来た。そして全裸の京香に覆いかぶさるように抱きしめる。もう一度長めのキスをして、自分の肉棒を正常位で膣の入り口にあてがった。
「京香、入れるよ」
京香は、俺の顔を見ながら、蕩けた顔で頷いた。そして挿入しやすくなるようにか、股を開いた。
俺は壊れものを扱う様に、ゆっくりと腰を進めた。よく濡れた京香の膣に亀頭が入っていく。法悦的な快感が俺の脊髄と脳に電気のように走る。集中しないと膣に押し出される前に射精しそうだった。何とか亀頭を押し進めると、ちょっとした抵抗があった。一気に押し進めるかゆっくりするか一瞬迷ったが、前者を選んだ。
「いくよ」
「……はい」
腰に力を入れ、一気に押し進めた。処女膜を突き破り、一気に奥へとたどり着いた。
京香は自分の親指の根元を噛んで、痛みに耐えているようだ。
俺は射精感が頂点に達しそうだった。京香には悪いがSEXとはこんなに気持ちいいものだと思うと同時に、京香と一体になった喜びみたいな電流が、背筋から脳の後ろまでチカチカ走った。
「京香、大丈夫になったら言って」
「はい、もう大丈夫です。涼様が気持ちよくなってくれれば」顔を顰めたまま、京香は答えた。
京香の表情が落ち着いた頃、俺はゆっくりと腰を動かし始めた。狭い膣内で肉棒が擦られ、今まで感じたことのない痺れに似た快感が体中を走る。出し入れする肉棒は、愛液に血が混ざっていた。処女膜が破れた証拠だろう。
だが観察しながら射精感を抑えるのも限界に来ていた。俺は京香を抱きしめながら、腰だけはゆっくりと動かすことに集中し、彼女を愛でた。彼女は俺の首に両手を巻き付けてくる。やがて五分ももたず、俺は膣内で果ててしまった。果てても俺たちは挿入したまま抱きあった。