第2話 初めての依頼
短くてごめんなさい
おはようございます、朱里です!
うはぁー、昨日のケーキ美味しかった。また食べたいな。
………うー、笑わないで!食いしん坊じゃないもん!
「おはよう」
「あ、おはよう朱里」
「ねぇ、アカリ!今日は森に行かない?ギルドにいい依頼があったの!」
ギルド!お兄ちゃんが読んでたマンガに出てきた!じゃあ、魔物とかを、魔法で倒すのかな!?
すりっ。
わたしの足に冷たく、プルプルした物が当たった。
「?」
振り返ると…………
二匹のスライム?がいた。
「のひゃっ!?」
びっくりした~。
「こら、すず!ダメでしょ?」
すずって名前か~。居たの、気づかなかった。
……あれ、スライムって魔物じゃあなかった?
「でー、その、ゴブリンの討伐依頼を皆でやろうと思います!」
「わたしにできるかなぁ?」
「大丈夫。ちょっと試しに、指先に力を集めて、『バリア』って言ってみて」
「わかった。……………バリア」
カスミお姉ちゃんに言われた通りにすると、目の前に半透明の盾が出てきた。かっこいい!
「すごいすごい!これ、魔法!?わたしが作ったの!?」
「そうだよ!でも、こんなに早くできるなんて、すごい!」
「才能あるんじゃない?」
えへへ。褒められちゃった。
でも、すごい!こんなことができるなんて。
わたし、魔法少女?変身!ってやったら、かわいいお洋服に変わる?
「で!朱里には、このバリアを使って戦ってもらいます!」
「頑張ります!」
「よしいい子だ!さーあ、頑張ろう!」
「「おー!」」
皆気合い十分。がんばるぞー!
「里奈お姉ちゃんも、バリアに入ってね!」
「ふふ、ありがとう」
「朱里、ここがギルドだよ」
レンガづくりの建物。おっきい。
「今日はアカリの登録に来たの」
登録?
「登録したら、冒険者になれるんだよ」
「え、なりたい!」
「そう言うと思ってた」
なんと!予想済みだったらしい。すごいね。
重いドアを開けると、たくさんの人、人、人。
「朱里、こっち。はぐれないでね」
「はーい」
わたしははぐれないように里奈お姉ちゃんについていく。
着いたのは受付だった。
紅色の髪のお姉さんが微笑んでいる。ザルアという名前らしい。
「ギルド登録ですね。こちらにどうぞ」
案内された机には、いくつかの書類があった。
………難しそう。お任せします。
私は椅子に座って質問に答える。里奈お姉ちゃんが書いてくれるので、ひたすら質問に答える。
「よし、できた。」
書類が完成したようだ。
これでわたしも冒険者!ちっちゃくても冒険者だよ!!
この後、ゴブリンの討伐に行ったのだが、わたしはバリア以外ではあまり役に立たなかった。
しょぼーん。