②冬峰 真琴
『『えっ!?なんで私が??』』
真琴が二人同時にいうと、後ろから声が聞こえた。
『うひひーーーまた邪魔をする奴が来た。許さない。僕と真琴の仲を引き裂こうとするなんて‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐。真琴は僕のものなんだ。邪魔する奴は、また殺してやる。』
男は、俺に包丁を突き刺そうとしていた。
その時、目の前で火柱が立ち、男は驚き、後ろへ2.3歩、後ずさった。
『先輩、平気??ステータスをみて!!!』
俺は、慌ててみると
明松 火輪 (18) かがり ひのわ
職業:心理学部の大学生・霊能者
能力:火葬
悩み:敵の殲滅
解決策:対象の退治または拘束
心情:私を見て、どうすんだよ!!!!
『あっ、ごめんごめん』
男の方へ目をやると、男もこちらの出方をうかがっていた。
内藤 進 (20) ないとう すすむ
職業:フリーター
能力:不明
悩み:敵の殲滅
解決策:真琴を取り戻す。
心情:あと少しだったのに。クソ!!しかも、もう一人が面倒だ。クソクソクソ、一回ダブルを解除だ。
先生。せんせーーーーい。お願いします。
『ダブル!!?』と俺は呟くと同時に、真琴は二人から一人になって、ポツリと呟いた。
『進くん...なんで?』
『マァーコートー...お前が悪いんだ。幼馴染の僕をー僕をーーーーー。先生だけだ。僕の味方は。先生のおかげで、お前は僕だけの...。僕だけの物になったのにぃぃぃぃーーーーー。』
内藤 進は、狂いながら、叫んでいる。そして、右肩あたりに黒い靄が現れてた。
そこから、風貌が変化していった。
嫉妬のレヴィアタンの化身(旧 内藤 進)
職業:なし
能力:ダブル・嫉妬
悩み:敵の殲滅
解決策:対象を呪う・視る。殺す。
心情:力が...力があふれるぅーー先生!?先生!!!!?もうやめて。僕が僕でなくなる。あぁぁあぁぁーーー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ウフフフーーー、やっと手に入れた。なかなか、良い器だったわ。嫉妬が強く、この執着心。はぁー
とても美味しかった。これ以上の子をまた探さないと...。
ジロリとこちらを、嘗め回すように視てくる。
心情:あの子達は、あまり美味しそうではないのよねん。それと、これはもういらない。
嫉妬のレヴィアタンの化身から肉塊が削ぎ落された。
そうして、つまらなそうに、スゥーと消えて行ってしまった。
『危なかったわね。まさか、あんな大物が現れるなんて・・・・。』
火輪は、冷や汗を拭きながら、手が震えていた。
俺は腰が抜けてしまっていた。見ただけで死を真直に感じてしまったからだ。漏らさないだけよかったが。
『進くんは、なんで私の事を・・・・』
真琴は、ポツリと話しながら、今起きた出来事に呆然としてた。
『ま..ことちゃん...。ど...こにも......いか...な...いで。』
削ぎ落された肉塊は、徐々に膨張していき、人型をを形成していく。見た目は、もう化け物だ。それが、真琴を飲み込もうとしていた。
『えっ』
レヴィアタンの残骸(旧 内藤 進)
職業:なし
能力:ダブル・嫉妬
悩み:真琴を渡さない。
解決策:自分の物にならないなら取り込む。
心情:先生。なんで...先生...。これじゃ、もう生きていけないじゃないか。ま...こと。早くこっちに来てよ。もう、君しか...。
飲み込もうとした瞬間、クズは動いていた。自分自身が、一番びっくりしていが、真琴を付き飛ばした。
っと思ったが、まだ触れる事が出来ず、結局守るように飲み込まれてしまった。